Legendersより 2023年1月5日のプロデューサーへ「行っちゃったねー」
忘れもしない、オーディション当日。リリースイベント。テレビや舞台の初出演。一つ一つの積み重ねが、思い出となって脳を駆け巡る。
「今生の別れじゃない。何ならすぐ会える距離だ」
ぽんぽんと僕の頭に手をやる雨彦さん。子供扱いしないでくれと再三伝えているが、彼も感傷に浸っているのかもしれない。厚い掌を、今だけは許してやろう。
「我々には、LINKも、電話も、手紙もあります」
寂しそうに笑うクリスさん。あなたの膨大な情熱を受け止める貴重な人だよ、簡単に手放しちゃだめだからね。
「だから、落ち込まないでください、想楽」
「落ち込むな。北村」
全く、うちの大人たちは。繊細な感情表現を、若者の僕に任せるんだから。泣くのは年少に任せておけばいい、自分達は大人らしく切り替えている、そんな風に見せたいのだろうか。不器用な、暖かい仲間。
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