お姉さんの次は桐生くんだね「桐生くん、お姉さんのドレス綺麗だね!」
「そうだね〜」
今日は桐生のお姉さんの結婚式。桐生の彼女である夢主はお姉さんとも仲が良く式に招待された。桐生は何か寂しそうだ。
「どうしたの?」
「ううん、なんでもないよ。ただ寂しいなって思って」
年の離れた兄とは歳が離れすぎてあまり仲良くないものの姉とは仲が良い。そしてのほほんとしているが実はしっかりとしている姉のことを心から尊敬している。
「兄二人も結婚してるし、とうとうお姉ちゃんも結婚かー」
「次は桐生くんだね」
桐生の顔は赤くなる。そうなるのは珍しく夢主がニコニコしていると
「桐生くんは優しいしいい旦那さんになるよ」
「えぇ〜オレ、ナマエちゃんの旦那さんになりたいな」
桐生は夢主の手を握る。夢主の顔は真っ赤。
「え!?いいの?」
「近くでナマエちゃんのウエディング姿見たいな。お姉ちゃんもすっごく綺麗だけど自分のお嫁さんのウエディング姿はもっと美しいんだろうなぁ」
と桐生は妄想している。今付き合っているが数年後にはこのような挙式をあげるのかなと思っていると
「左手の薬指は取っておいてね。オレが指輪を渡す時まで」
「もちろん!…ってこれプロポーズ!?」
夢主の反応が可愛くて思わず頭をポンポンする。そんなやり取りをしているとブーケトスの時間となった。偶然かもしれないが夢主の近くに飛んでくる。
「ナマエちゃん、行きなよ」
桐生から軽く背中を押され夢主はそのブーケを受け取った。確かブーケを受け取った人は結婚できるとのことだ。
「桐生くん!ブーケ取れた!」
夢主は花を受け取り受け取った手でぶんぶんこちらに向け手を振る。桐生はニコニコしている。
「おめでとう。次はナマエちゃんが結婚できるみたいだね」
「そうだね…!桐生くんと結婚できるかな?」
桐生は夢主を抱きしめ
「ナマエちゃん、オレはナマエちゃんと結婚したいと思ってるよ?オレの側にいてね〜♡」
「私も!桐生くんのお姉さんみたいな綺麗なドレス着れるように可愛くなる!」
「えぇ〜?これ以上可愛くなったらオレ、困っちゃうよ?」
桐生は照れながら夢主を見つめる。夢主も照れてしまい受け取った花で顔を隠す。
「数年後が楽しみだね♡」
「そうだね〜ナマエちゃん、今日は来てくれてありがとう」
そうしていると桐生の姉が来た。
「みっちゃん、ナマエちゃん!今日はありがとう」
「お姉ちゃん!ナマエちゃんがブーケ受け取ったんだよ!」
「嬉しいわ。ナマエちゃん、みっちゃんをよろしくね」
夢主の顔は真っ赤。そんな姿を見て桐生は
「ナマエちゃん顔真っ赤〜!お姉ちゃんがナマエちゃんのこと認めているの嬉しいけど恥ずかしいよね」
「うん、今日のお姉さんの花嫁姿見て隣には桐生くんがいて欲しいな。だからこれからもよろしく…お願いします…」
「もちろんだよ〜」
といい桐生は夢主の手の甲にキスする。夢主はドキドキしていて今にも心臓が飛び出そうだ。
そして数年後、あの時の約束は果たされた。祝福の鐘は鳴る。今日は桐生と夢主の結婚式のようだ。