明け方の君ああ、寝過ごした。
大体、何をしても人並み以上にできた。いや、人並みを越えていた。順位のつくものは大抵1位。
初めてすることも、見本を一度見ればすらすらと出来た。
生憎見た目もよく、大多数から好かれ。常に称賛の中心にいた。
嫉妬などで嫌がらせを受けても、何の巡り合わせか、大抵、相手が自滅するなど自分に都合がいいように物事は運んだ。
そうならなかった場合は、倍返しで黙らせた。
人生、怖いものは無かった。大体は。
が。
いくつか弱いことがあって。
その1つが、朝。
割に短い睡眠でも、体は回復する。おそらく尋常ではない眠りの深さで、体を休めているのだろう。
だが。その反動か、寝起きがすこぶる悪い。エンジンが掛かるまで、30分はかかる。
3925