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    よしヱ

    @yosie_taicyo

    ついったーにあげるのははばかられるものを投げます
    🚄→アキツラアキ、リュウツラ、🆕🔧🆕
    プリキュアとか関係ない音楽の話とかもするかも知れない

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    よしヱ

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    昨年に画像ポイした年齢操作のツラアズをこちらにも。
    sideTの続きです。
    いただいたご感想に  それは本当にそう😂😂😂 となって一部変更してます。先生ありがとうございました!笑

    #ツラアズ

    相性 side.Aいわゆるイケメン なら、リュウジとアキタ。ジョニーズ系 ならレイや、おまけしてハヤトも…かな。シノブは身長伸びたからどっちでもイケるわね。いい素材になったわよ。
    でも、ぱっちりした目に、スッと伸びた鼻筋、凛々しい眉に厚みのある身体つき。ワールドワイドに見たら、もしかするとコイツが1番 カッコいい 気もするのよね。
    助手席から覗く横顔は、あの時の面影を残しつつも、なんとも 大人のオトコ で。思わず見つめてしまう。見惚れているわけでは…ない、ことにしとこ。
    「さっきからずっとこっち見て、なんだよアズサ。」
    「え〜。ツラヌキ、イケメンだなぁ って思って見てたの。」
    「はぁ?……ま、まあ、オレは会社でも噂のイケメン次期社長だからな!漢気が見た目にも出ちまってなぁ!」
    「……そういうの、照れながら言っても全然成立しないけど。」
    耳の赤くなったイケメンにそう言ってやれば、小学生の時のように うるせー と返ってくる。
    フロントガラスから見えるうっすらと雪化粧された風景は、庭園や城を囲う木材や植木の姿から、だんだん近代的に変化してゆく。

    あの日、ツラヌキはYESともNOとも言わなかった。
    言わなかったので、押しかけてしまった。こういうのは勢いが肝心なのだ。
    「で、どうだったよ金沢は。見るとこいっぱいあっていいだろ。」
    押しかけられて、足にされて、観光に付き合わされたはずのこの男は、何事も無かったように昔見た笑顔で話しかける。
    運転中だからこっちは向かないけど。あの日の事、忘れてんじゃ無いの?
    少しのノリは、無かったわけじゃない。でも、純粋に いいな と思ったのだ。だから、捕まえようと思った。
    ハヤトの代わりにはなれないぞ なんて言われたけど、断じてそんなんじゃない。それがしたいなら、ハヤトの親友に行くわけないでしょ!

    昼を過ぎて少ししたくらいだが、この時期の陽はよっぽど帰りを急ぐのか、もう山に向かっている。もう少ししたら空の色も変わってゆくんだろう。
    車は、予約しておいた忍者屋敷に近づいたのか、駐車スペースを探すべく徐行している。
    「アズサ、今日は切符取ってないんだろ?はくたかの最終、何時だっけ?」
    「とりあえず駅に七時半までに着ければいいかな。お土産もちょっと見たいしね。」
    「うげぇ……まだなんか買うのかよ。昨日で茶屋街で散々買ってたろ。」
    「なによぉ、地元にお金落としてるんだから喜びなさいよ!」
    早く会いたくて、かがやきに乗って来た。で、どんな展開になるか、わからないから、帰りは自由席のある、はくたかにしたのだ。
    思っていた以上に重症な自分に笑ってしまう。
    「別に、今日帰る必要はないんだけどね。」
    窓に向かい、ぽつり、小さく漏れた。
    運転中のツラヌキには、聞こえるわけは無いけれど。

    「アズサー。もう着いてんぞ。」
    そう言われて右に振り返れば、ハンドルに上半身を預け、こちらを見つめるツラヌキ。
    目が合うと、ゆっくりと下がる実長い睫毛と、緩やかにカーブを描く唇。
    他人を、仲間を優先して、大切にする博愛主義なアンタだけど、それは知ってるけど。
    でも、そんな顔は見た事ない。


    「相性、いいんだろ?
     試して帰んなくていいのか?」






    …………は??









    なんてな。
    さ、暗くなっちまう前に早く行こうぜ。


    何事も無かったかのように降りてゆくツラヌキ。なんて言ってたかなんて、心臓がうるさくてよくわからなかったけれど。

    そして、私といえば、言われた意味さえわからないまま、空になった運転席をただ呆然と見ているしか無かった。
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    koyubikitta

    DOODLE一緒にいても何とも思わないけど一緒にいなかったらなんとなく不安になる夜帳と比鷺
    #お題ガチャ #男ふたりの色んなシーン https://odaibako.net/gacha/1739?share=tw

    早野の夜鷺さんへ贈るタイトルお題は、『書を捨てよ、此処を発とう』 です。
    #shindanmaker #同人タイトルお題ったー
    https://shindanmaker.com/566033
     浪磯の部屋を引き払って別の部屋を借りる予定だと聞いたのは、その部屋を明け渡すほんの数日前の事だった。というかつまり、今日初めて知った。
     萬燈夜帳が契約している部屋はいくつか存在しており、浪磯にあるマンションの一室もそうだった。バルコニーから海が見えるその部屋に、比鷺は何度か足を運んだ。山ほど本やCDがあるんだろうと思ったが、それほど物はなかった。当然だ。彼の自宅は別にあるのだから。広くてシンプルなのに殺風景ではない、趣味の良い部屋だと思った。
     良い風じゃん、日当たりも良さそう、トマトでも育てれば? なんていい加減なことを言いながら不思議な気分になったのをよく覚えている。出会ったばかりの頃はずっと萬燈に怯えていた。今は……今はどうだろう? 怯えたって仕方がない相手だとは思う。怖い部分もあるし、可愛い部分もある。人間らしいな、と思うときも人間らしくないな、と思うときもある。まあだから、つまり、慣れたんだろう。慣れた比鷺はふかふかのソファに寝そべってテレビで洋画を見たりもした。自分が介入できない映像を二時間も見続けるのは大変だな、と思って、次はあまり使ってないゲーム機を持ち込んだ。萬燈と対戦して、勝ったり負けたりする。……まあ、トータルでは俺が勝ったけどね。
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