「ケープ振り合うも多生の縁」黒曜とキャット(仮名)の出会い今日も一つの星を食い尽くした、そこに他の同族のように罪悪感などなくそういう仕事だと自分はわりきれていた。
暗黒猫「なぁーん」
どこからか現れた暗黒猫がこちらを見上げている。
黒曜「ちょうど食べ終わったところだ、餌は残ってないぞ」
吸いつくされてからになった躯体をころがす。
暗黒猫「僕が欲しいのはそのぬけがらさ、いらないならおくれよ」
暗黒猫がしゃべったことに驚き眼を見開く黒曜
黒曜「…俺の食事は中身だけだ、好きにすればいい」
暗黒猫「それじゃあ遠慮なくいただく」
暗黒猫が黒い靄に変化し、吸いつくされた星の子の躯体へするりするりとはいっていく。
憑依体「なーん、まぁまぁの体だにゃーん。これで遊んでみたかったんだなーん」
特に興味もなく立ち去ろうとする黒曜。
憑依体「待つなーん、獲物を分けてもらった礼にちょっと働いてやるなーん」
くるくると跳躍し立ちふさがる
黒曜「いらねーよ、いっただろうそれは俺の加食部分じゃねぇ」
憑依体「そういうななーん、お前もおもしろそうだなーん」
黒曜「その変なしゃべり方をやめろ」
憑依体「まだ体になれなくてしゃべりにくんだなーん」