「ケープ振り合うも多生の縁」ずっと呼びたかったなにかグッボーイだったトロ(仮名)君
レヴ「いい子にはご褒美をあげないとな?」
ぱぁっと嬉しそうにしたあと暗い顔をしてもじもじしだすトロ
首をかしげながらトロが何か言うのを待つレヴ
意を決したトロ
トロ「…レヴ、お願い、ある」
レヴ「うん?」
トロ「兄、呼びたい」
びっくりしたようなきょとんとしたような顔をするレヴ、数拍おいて
レヴ「っふ、ふはは!ああ、そう、そうか!お前ずっと我慢してたのか!」
背もたれにおもいっきりのけぞり、目を手で覆いながら笑うレヴ。
おずおずうかがうトロ
レヴ「はー…お前はそれでいいのか?」
息を整えて問う
今度はトロがきょとんとする
レヴの服の裾をつかんで迷子のように
トロ「兄、がいい」じっと澄んだ目で見つめる
しばらく無表情で見返すレヴ
トロの頭を雑に撫でて、額をつんと弾く。
レヴ「…いいよ、好きに呼びな」
びっくりした顔のあと輝く笑顔になるトロ
トロ「レヴ!レヴ兄ぃ!兄!!」
じゃれつくトロ、ソファに押し倒されるレヴ
レヴ「だー、わかったわかったから加減しろ!!」
外からレディの嘶きが響く
レヴ「お前が暴れるからレディの機嫌をそこねたぞ」
だらだらと時間を過ごす二人と一匹