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    Fantome

    コラロだらけ やりたい放題
    表記ないものはだいたいこらろです。
    なんでも許せる方向
    思い出したように加筆修正されます

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    Fantome

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    合同誌の大胆にカットした前フリです。
    再会if
    海軍✖️海賊(片想い)

    『ロー』

    見つめる視線の先、スッと通った鼻筋に体格に見合った大きな口を縁取る薄い唇が型作るのは自分の名前だというのに特別な響きを伴って鼓膜を震わせる。
    柔らかくウェーブがかかった金糸の合間から覗く双玉はルビーのように煌めいていて、いつ見ても綺麗だ。横からみたら金色の睫毛が思っていたよりも長いことに気がついた。

    (あぁ、本当に好きだな・・・)

    今まで知らなかった新しい彼を見つける度にやっぱり好きだなって再確認してしまう。時折向けられる優しいその眼差しも、昔は無かった目尻に刻まれた笑い皺も彼を構成するもの全てが愛おしいと思う。

    「ロー?聞いてるか??」

    横顔に見惚れていたから反応が遅れてしまった。彼から紡がれる一言一句も溢したくないのに勿体無いことをした。

    「あ、あぁ・・・」
    「聞いてなかったな?」

    こつんと指で額を小突かれる。子供相手にするような仕草ですら、コラさんとの戯れだと思うと嬉しい。

    「だからな?この島に遺跡があるらしいんだよ。古くから伝わる話だとその遺跡に行くといいご縁に結ばれるんだったか、えーと・・・縁結びの神様?とやらがいるらしいぞ」
    「・・・へぇ」

    彼が楽しそうに笑うだけで胸の奥にじんわりと温かいものが広がっていく。またコラさんとこうして出逢えた、それだけでいい縁には十二分に恵まれているのだ。正直、縁結びのカミサマとやらに興味などない。
    一度は離れ離れになってしまったけれど、こうしてまた一緒に過ごせることは奇跡としか言いようがないではないか、彼の隣にいれるだけですごく幸せなんだと、これ以上を望むことは贅沢なんだと自分にいい聞かせてこの生温い関係を続けていたと言うのに。

    (本当に縁結びしてくれるならこの恋を成就させてくれればいいのに・・・・・・)

    「・・・別に俺はそう言うのいらねェ。」
    「いや、ご縁うんねんかんねんも・・・それはそれでまぁ、気になるけどよ、遺跡とかおまえ好きだろ?時間もあるし明日とか行ってみないかと思って」
    「ふーん・・・」

    (まぁ、コラさんとデートだと思えばいいかもしれない。)

    だけど縁結びだのなんだの想い人に言われたのは少し面白くない。まるでおまえのことを恋愛対象としてみていないと言われているみたいではないか。実際そうなのかもしれないが気分がいいものではないのも事実。

    「・・・いいのか?」
    「へ?」

    「俺にいいご縁とやらが見つかっちまったらコラさん寂しくなっちまうだろ?」

    あんたに時間が割けなくなっちまうからなって言うと「それもそうだな・・・」と眉を下げて困ったようにコラさんが笑うから少しは脈があるんじゃないかと期待してしまう。

    「おれにもいい縁が見つかっちまったらローも寂しいか?」
    「当たり前だ。・・・それに俺にはあんたがいてくれるだけでいい。」

    頬に触れる優しい掌に甘えるように擦り寄る。包み込むように大きくて暖かなコラソンの掌の感触は昔からローの好きなところのひとつだ。少しかさついた硬い皮膚の感触、コラソンの親指が悪戯に目尻からなぞって、耳を擽り耳朶に触れる。

    「んっ、」
    「…嬉しいこと言ってくれるな。」

    チャリッ・・・ー

    ピアスが擦れた音に掻き消されてコラさんが何を言っていたのか聞き取れなかった。ふにふにと耳朶を弄って満足したのか温もりが離れていく。酔いだけではない上がった体温を冷ますように室温は少し冷たく感じられた。


    「ちゃんと寝るんだぞ?」
    「・・・ん、コラさんも気をつけて帰れよ?」

    あれから2、3言交わし夜も遅いからと今夜は解散となった。
    あんたはドジだから心配だと言えば大丈夫だと頭を撫でられる。髪を梳く指の温度に込み上げてくるものをどうにか呑みくだす、そうしなければ、もっと一緒にいたいと縋り付いてしまいたくなるから。
    また明日な、と海軍基地へ戻っていったコラソンの背中を見送って溜息をひとつ溢し、酒屋の階段を昇る。酒屋の上は宿になっていて、一番上等な部屋を1週間借りあげていた。

    (もっと一緒にいたかった・・・・・・)

    この部屋にひとり寂しく帰ってくるのもこれで3回目。部屋に入り、ポケットに詰め込まれた荷物を放りベッドへダイブする。上等なベッドは軋むことなくローの身体を受け止めてくれた。
    大きめに作られたベッドは独りで眠るのには余裕がある。コラさんが一緒に寝たら狭く感じるのだろうか。

    子供の頃二人で旅をしていた時は一緒に眠ることなど当たり前だった。安宿のボロいベッドの狭さを少し羨ましく思う。再会してからは夜を共にすることすら叶わない。


    (一緒に泊まろうと言えていたら何か変わっただろうか・・・)

    突っ伏した顔が少し息苦しくて横にずらす。

    チャリッ・・・ー

    部屋に響いたピアスの音に誘われるように耳朶に触れる。「ァッ、コラさん、・・・」頬を辿り、耳を撫でられた指先の感触を思い出す。こんな細い指ではなかったと物足りなさを感じてもあの手が耳から首筋をなぞり、この身体に触れたならと思い描いてしまえば止めることは出来ない。


    (・・・・・・コラさんが欲しい)
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    Replies from the creator

    Fantome

    DONEフレバンスがあったら
    きっとローさんは頭がよくて顔も医者としての腕もいいと自覚しているスーパーモテ男なんだろうな。と思った妄想の産物(コラ←ロに見えるコラ⇄ロ)
    それは恋におちたと言うには長い前フリで女ってのはなんて面倒くさいんだろう。わざと相手に聞こえるようにため息を吐いた。感情が昂っているからか相手は気にする様子もない。

    「俺に不満があるなら別れればいい。」

    違うそう言う意味じゃないと騒いでいるが、興奮した高い声が頭に響いて耳障りだ。

    「付き合う時に言ってあるだろ?お互い面倒になったら別れるって、あんたもそれに了承した、だから付き合っていた。」

    物分かりのいい女だと思っていたが勘違いだったみたいだ。特に不満も無かったんだがこんなに面倒な女だったとは誤算だった。

    「今までありがとう。お別れだ。」

    話しは終わったと伝票を掴んで席を立つ。私はこんなに貴方を愛してるのにと叫んでいるがよくこんな公共の場で恥ずかしげもなく騒げるものだ、お店の人にも迷惑だろう。迷惑料も兼ねてレジに多めにチップを置いて、振り返ることなく店を出る。結構気に入っていた店だったが当分来れないなと本日何度目になるか分からないため息を溢した。この店の挽きたての珈琲がしばらくは飲めないのは惜しい、もう少し味わっておくんだった。そもそもデート場所に使うべきではなかった。
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