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    Fantome

    コラロだらけ やりたい放題
    表記ないものはだいたいこらろです。
    なんでも許せる方向
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    Fantome

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    フレバンスがあったら
    きっとローさんは頭がよくて顔も医者としての腕もいいと自覚しているスーパーモテ男なんだろうな。と思った妄想の産物(コラ←ロに見えるコラ⇄ロ)

    それは恋におちたと言うには長い前フリで女ってのはなんて面倒くさいんだろう。わざと相手に聞こえるようにため息を吐いた。感情が昂っているからか相手は気にする様子もない。

    「俺に不満があるなら別れればいい。」

    違うそう言う意味じゃないと騒いでいるが、興奮した高い声が頭に響いて耳障りだ。

    「付き合う時に言ってあるだろ?お互い面倒になったら別れるって、あんたもそれに了承した、だから付き合っていた。」

    物分かりのいい女だと思っていたが勘違いだったみたいだ。特に不満も無かったんだがこんなに面倒な女だったとは誤算だった。

    「今までありがとう。お別れだ。」

    話しは終わったと伝票を掴んで席を立つ。私はこんなに貴方を愛してるのにと叫んでいるがよくこんな公共の場で恥ずかしげもなく騒げるものだ、お店の人にも迷惑だろう。迷惑料も兼ねてレジに多めにチップを置いて、振り返ることなく店を出る。結構気に入っていた店だったが当分来れないなと本日何度目になるか分からないため息を溢した。この店の挽きたての珈琲がしばらくは飲めないのは惜しい、もう少し味わっておくんだった。そもそもデート場所に使うべきではなかった。

    貴方のお気に入りのお店を教えてとか言うから連れていったのに身にも成らないどうでもいい話と要求ばかり、あげくに新しい海兵さんがカッコよくて素敵だった、とても親切だったとか、店自慢の淹れたての珈琲に手をつけることなくずっと喋っているからそんなにそいつがいいならそいつと付き合えばいいと言えば怒りだすのだから意味が分からない。

    父様に女性には優しくするんだぞと言われたので特に断る理由がなければ付き合うし、自分なりに大切にしてきたつもりだ。

    10年以上前にこのフレバンスでは国民の大半がほぼ同時期に珀鉛病を発病した。この珀鉛病の原因を突き止め治療法を見つけたフレバンスでは知らない者はいないトラファルガー医院に勤務して、見た目も特別悪いわけでもない。自慢ではないがそれなりに需要はあるのだ。我慢をしてまで無理に付き合う価値のある女ではない。

    そもそも優しい男がいいのなら自分と付き合わなければいいのだ。


    犬に噛まれたと思って早く忘れよう。


    (…優しい海兵さん、ね…)

    おまけに笑顔も可愛いらしい、優しくてカッコいい海兵さんとやらがどんな男なのか少し興味が沸いた。医院兼自宅にある自室に戻りデスクの引き出しを漁る。

    確か数日前に海軍からの健康診断の要請書がきていた筈だ。リストに上がった海兵の名前をみていくがそう言えば名前を聞いてなかったことに気がついた。

    (まァ、俺も行くからいいか…)

    正直海軍の健康診断はあまり好きではない。
    体格のいい海兵達に比べると美人で華奢に見えるらしい自分は是非とも一夜をお願いしたい相手になるらしく、毎回と言っていいほど誰かしらに声を掛けられるし、舐め回すような不快な視線を感じることもしばしば。「男同士もいいもんだぜ、センセ…」耳元に囁かれた言葉を思い出すだけでも鳥肌が立つ。セクハラ紛いな台詞を吐いた、図体だけがでかい海軍大佐のほにゃららと名乗っていた男はその場でブーツのヒールで踏みつけてやった。それだけで顔を真っ赤にしていたんだからあの時は最高に面白かった。


    背が高くて、ブロンドで癖っ毛の笑顔が可愛い海兵さんを診たらすぐ帰ろう。
    そこまで持て囃されている男を見てみたい、ほんの少しの好奇心と、どうせ大したことないと確認したいという謎の張り合いが顔を覗かせる。


    ◻︎ ◼︎ ◻︎ ◼︎



    前言撤回、仮病でも使って来なければよかったと激しく後悔することになった。

    ある程度の検診が終わると、個室で1人ずつの問診に入る。カーテンと薄いドア一枚の隔たりしかないと言うのに防音が効いている部屋だとでも思っているのか、くだらないことばかりを口にする。

    「今年も先生で良かった…今夜、いや明日でもいい…どうだ先生?あんたの為に南海からいい酒を取り寄せたんだ。」

    自称もうすぐ大佐になる男はまだ海軍大佐ではなかったらしい。正直海軍の階級など興味もないので、心底どうでもいい。

    「あー・・・、仕事柄患者さんとそう言うのはお断りしてるんで…すみません。」

    (どうでもいいから早く聴診して終わりにしてくれ。健康体って勝手に書くぞ。)

    「そう言わずによ、先生何事も経験だよ、優しくするからさ、おれのこのビッグマグナムで天国連れてってやるよ…」

    聴診器をあてるから胸を出してくれと言ったのに下半身を出してきやがった。みたくもない中年オヤジのだらしなく突き出した腹と何故か完勃ちしている汚ねえモンが目の前に置かれている。その汚ねえブツが触れている椅子は後続の奴らも使うんだぞ。可哀想だと思わないのか。一般兵から順に診ているから、もしかしてこのジジイが最後だったか?こいつが帰ったらもうこの椅子は捨てよう。

    (・・・俺があんたを天国に連れてってやろうか、今すぐに)

    どうにか穏便にすませる方法はないだろうか、もうこいつの玉を取って去勢するくらいしかないなと現実逃避を始めているとシャッと締め切られたカーテンが開いた。

    「「へ?」ちゅ、中将殿?!」

    「あ!やべェ、ドジった!わりぃ…って、あれ?」
    「ぁ、いや、その…あ、これは…」

    扉を潜って現れたのはブロンドが眩しい大男。長めの前髪が目に影を落とし、紅い瞳を更に深い色へと変えている。少し無愛想な印象を受けるこの男はジャケットを羽織っているところを見ると将校様だろうか、下半身丸出しの男と俺を確認すると、彼の眉間にみるみる皺が刻まれていく。

    「おまえ!何だしてんだッッ?!」
    「ひでぶっ」

    覇気を纏った拳が容赦なく自称もうすぐ大佐になる男の頭頂部に落とされた。拳骨一発であっけなく伸びた男は床に転がっている。

    「…悪りぃな、センセ。何もされてないか?」

    肩に触れる掌は大きく、温かい感触を伝えてくる。覗き込むように身を屈めた大きな体躯。緩く癖が入った金髪の隙間から紅い瞳が心配そうに揺れている。

    「ぁ、あぁ…あんたのおかげで未遂だった。どうしようか困っていたので助かりました。」
    「それは良かった。」

    にこっと弾けるような笑顔が眩しい。光を溜めて揺らめく紅玉の瞬きの美しさに視線を奪われる。

    (こんなに柔らかく笑う人だったのか)

    優しくて背が高くて、ブロンドヘアーの癖っ毛で笑顔が可愛い海兵さん。いた、確かにここにいた。目尻に刻まれた笑い皺が可愛い。

    ドッドッドッドッ・・・ー

    下半身丸出しの男に迫られても何も変わらなかった心臓が驚くほど早く脈を刻む。こんなに早くて大丈夫だろうか。バクバクと暴れ跳ねる心臓が穴という穴から飛び出してこないかすごく心配だ。思わずぎゅうと左胸を服の上から抑えつけた。

    「ん?先生胸が痛いのか?大丈夫か??」

    いつのまにか大きな掌は頬を包んでいた。彼の紅い瞳に紅く染められた自分が映っている。顔が熱い、息が弾む。心なしか目も潤んできた。

    (この現象はいったいなんだ?!)

    「ぁ、…だ、大丈夫です。少し驚いてしまって…」

    (これ以上触れていたら心臓が耐えられそうにない)

    頬に添えられた優しい掌に触れる。海風に晒されている海の男の手は少しかさついていた。

    「あ、あぁ!悪いちょっと待っててくれ。」

    そう告げるなり、部屋を出て行く背中に少しだけ寂しさを滲ませて見つめてしまった。

     ◻︎ ◼︎ ◻︎



    「本当に申し訳なかった!」

    白目を剥いて倒れた下半身丸出しの男を若い海兵達が連れて行く。上司のあられもない姿なんてみたくもなかっただろうに、選ばれてしまった不運な彼らは部屋に入るなり表情が引き攣っていた。あいつは後で謝罪文と始末書と減給だな…と鉄槌を下した彼が呟いているのが聞こえた。

    「しかし、本当良かった。たまにはおれのドジも役に立つもんだなァ」
    「…ドジ?」
    「名前を呼ばれたから入ったら、隣の部屋と間違えちまったみたいで…」

    ハハ、照れたように笑いながら頬を掻く。彼が座っている椅子は先程まで汚ねえおっさんが下半身丸出しで座っていたけど言わない方が親切だろう。バタバタしていて、消毒するのを忘れていた。
    顔も整っていて、体格も良く、優しいなんて男の自分からみても嫌味なくらい完璧なのにちょっと抜けてて気さくなところがあるなんて憎めない人だった。肩についた焼け焦げた跡がとても気になる。

    「ふふ、せっかくなので俺が診ますよ?」

    ドンキホーテ・ロシナンテ(37)

    彼が持っていたカルテを受け取り名前を確認する。一回り以上も歳上だったとは、そのようには全然見えなかった。

    ボタンが外されて鍛え上げられた胸筋がのぞく。自分も鍛えている方だと思っていたが比べものにならないくらい分厚くて、自分の身体が貧相なものに感じた。

    トクンッ、トクンッ・・・ー

    正常な拍動が鼓膜を震わせる。聞き飽きた音なのにこの音をずっと聴いていたい。

    「・・・ん、もう一度いいですか?」
    「え、もしかしておれ心臓が悪いんですか?!」
    「いえ、少し気になったので…」

    ドクンッ

    心配そうに俺の言葉を待っている。一際強く跳ねた拍動に堪らなく興奮を覚えた。

    (…もっと色んな音を聴いてみたい。)

    「…うん、大丈夫そうですね。何か気になるところがあったらいつでも来てください。」
    「良かったァ、ありがとうございました。先生こそうちの奴が悪かった。また困った奴がいたらすぐ相談してください、なんとかするから」

    たっぷりと時間をかけて鼓動を堪能させて貰った。不審に思うことなく、ロシナンテさんは俺に笑いかけて部屋を出て行った。

    (…シャツ全開のままだった。)

    思わず聴診器を自分の胸に当ててみた。
    さっきまで彼に触れていたからか聴診器はまだ温かい、俺の心臓はこんなにドキドキと早鐘っているというのに、彼の心拍は正常で力強く脈打っていた。たった数分言葉を交わしただけだと言うのに彼のことが気になって仕方ない。

    (…ロシナンテさんの心臓も俺のように早鐘を打つことがあるのだろうか)

    随分汚ねェなりのキューピッドだったがあの男には感謝してもいいかもしれない。もう名前も忘れてしまったどころか顔も思いだせない男に少しだけ感謝した。

    「このカルテ…家に持って帰ろう」


    これはトラファルガー・ロー(24)人生初の一目惚れの日のことだった。


    ◻︎ ◼︎ ◻︎ ◼︎


    あれから数日、ふとした瞬間に脳裏を過ぎるロシナンテさんの顔。そして早まる動悸。

    (もう一度会ってみたいな…)

    無性に彼のことが気になってしまう。もう一度会えたらこの感情の正体がわかるんだろうか。
    健康診断の結果を届けに行くおつかいまでかってでてしまった。海軍基地に行く用事はないかと父様に聞くと、珍しいなと首を傾げていたがそれには適当にはぐらかした。残念ながらこれくらいしかなかったが、逢いに行く口実はいくつあっても足りないし、どんな用件でも選り好みする贅沢は言わない。今なら海軍基地への往診だって行きたいくらいだ。


    ◻︎ ◼︎ ◻︎ ◼︎


    (…無駄足だった。)

    一目だけでも見れたらと海軍基地まで出向いたが、ロシナンテ中将は近海のパトロールに出ていたらしく留守だった。そこら辺にいた海兵としたくもねぇ会話をしてさりげなさを装って聞き出したのに残念な限りだ。

    帰り道、行きはあれ程足取りが軽かった道のりが酷く重たい。少しでも気が紛れればと海岸線を歩いていくことにした。

    もしも会えたらお茶の一杯や二杯、あわよくばこの後飲みにでも行きませんかと誘えたらと思って仕事もきっちりやり上げてきたので肩を落としてしまうのは許して欲しい。
    落ち込んだ気分で仕事をしなくていいのが唯一の救いだろうか。

    戻ってくるのではないかと諦めきれずにうだうだと基地内に居たので、太陽もすっかり傾いてしまった。沈む太陽と一緒に自分の気分も更に沈んでいくようだ。

    ー・・・〜ぃ

    後ろから聴こえてきた声にふと足を止めた、逢いたいと思いすぎてとうとう幻聴まできこえるようになったかと半ば諦めた気持ちで振り向くと少し離れたそこには会いたかったロシナンテ中将がいた。

    「おぉ、やっぱり先生だ!」

    夕陽を背に駆け寄ってくる彼から向けられた笑顔が眩しく、思わず目が眩みそうになる。直視出来ないくらい眩しいのに、瞳を奪われて視線を逸らすことも叶わない。せめて目を細めてダメージを減らそうと試みるが高鳴る心臓は胸を突き破り今にも彼の元へ飛び出していってしまいそうだ。


    「いやぁ、船の上から先生が見えたから思わず走ってきちまった。」
    「…ロシナンテさん、お疲れ様です。」


    「先日の健診ありがとうございました。あとうちのモンがすまなかった。」
    「…いえいえ、こちらこそあの時はありがとうございました。」
    「今日は診察?往診?の帰りですか?」
    「いや、先日の健康診断の結果を基地の方までお届けに…」

    先日は気がつかなかったが、見上げるほどの長身に少し首が痛くなる。自分も平均よりは高い方だと思っていたが1メートル近く大きい気がする。

    「なんだ、じゃあもう病院に戻られちゃうんですね…」
    「なにか用事でもありました?」

    困ったように薄い眉を下げて頬を掻く仕草に何かあったのかと声を掛ける。別に急いで戻る用事などないのだから何時間だって空けられる。

    「いや、お忙しくなければ先日のお詫びに飯でもどうかな…って」
    「いえ、先日の件なら正式に基地の方から謝罪もいただきましたから…」

    「あっ、いや…」
    「どうされました?」

    言いづらそうに左右に視線を彷徨わせて、照れたように頬を掻く。そんな姿でさえ、顔が整っている男は様になる。

    「……おれが個人的に一緒に飯が食べたいって言ったら…来てくれますか?」
    「…ふふ、今日はオフなんです。どこに行きますか?」

    むしろかこちらからお茶でも誘いたいと思っていたくらいだ。断る理由などあるわけはなく、二つ返事で了承する。ただそれだけで嬉しそうに微笑んでくれた、綺麗に笑う人だと思わず見惚れてしまった。

    「あ、」
    「ん?」

    ふと視界に入った赤色、額の右側の生え際に血が滲んでいる。

    「血が…少し屈んでください。」
    「あ、あぁ…こんな擦り傷気にしなくていいのに。」

    頬に手を添えると時が止まったように、音が止み静寂が包み込む。持ち歩いていた応急セットからガーゼとエタノールをとりだして、こめかみに滲んだ血を拭う。
    閉じられた瞼の下には吸い込まれるほどに綺麗な紅玉が隠されているのだと思うと少し残念に思う。肌色に馴染んでいて気がつかなかったが、近くで見ると夕陽に照らされ金が瞬き、紅玉を縁どるまつ毛は長かった。

    かもめの鳴き声に引き戻されて、振り向けば水平線に太陽が沈んでいく。

    「綺麗だなァ、」

    上から降ってきた声に、そちらへ視線を送れば、夕陽がオレンジ色に彼を染めていた。いつも何も思わないただの夕陽が二人並んでみているだけで特別なものに感じた。

    (あぁ、好きだなァ…)

    そうか、好きだったからこんなに気になっていたのか。たった一度助けてもらっただけで、ほんの数分会話をしただけだと言うのに、惚れやすいにも程がある。
    惹かれるのが当たり前だったように、まるで息をするように、いつの間にか恋に落ちていた。

    思わず過った、ラミがよく読んでいる恋愛小説のようなワンフレーズに少し笑ってしまった。


    あぁ、だけどハッピーエンドが約束された恋愛小説とは条件が違い過ぎる。

    恋を自覚した途端に叶いやしないなんて、悲恋小説の方だった。


    (叶うことがないなら近くで想うだけは許してほしい)

    馬鹿にしていた、量産型恋愛小説の悲劇のヒロインのようなロマンチックな台詞すら自分にはお似合いだと思うと少し胸が痛んだ。
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    DONEフレバンスがあったら
    きっとローさんは頭がよくて顔も医者としての腕もいいと自覚しているスーパーモテ男なんだろうな。と思った妄想の産物(コラ←ロに見えるコラ⇄ロ)
    それは恋におちたと言うには長い前フリで女ってのはなんて面倒くさいんだろう。わざと相手に聞こえるようにため息を吐いた。感情が昂っているからか相手は気にする様子もない。

    「俺に不満があるなら別れればいい。」

    違うそう言う意味じゃないと騒いでいるが、興奮した高い声が頭に響いて耳障りだ。

    「付き合う時に言ってあるだろ?お互い面倒になったら別れるって、あんたもそれに了承した、だから付き合っていた。」

    物分かりのいい女だと思っていたが勘違いだったみたいだ。特に不満も無かったんだがこんなに面倒な女だったとは誤算だった。

    「今までありがとう。お別れだ。」

    話しは終わったと伝票を掴んで席を立つ。私はこんなに貴方を愛してるのにと叫んでいるがよくこんな公共の場で恥ずかしげもなく騒げるものだ、お店の人にも迷惑だろう。迷惑料も兼ねてレジに多めにチップを置いて、振り返ることなく店を出る。結構気に入っていた店だったが当分来れないなと本日何度目になるか分からないため息を溢した。この店の挽きたての珈琲がしばらくは飲めないのは惜しい、もう少し味わっておくんだった。そもそもデート場所に使うべきではなかった。
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