無理!「ボブ、お前が好きだ。付き合ってくれ」
「えっ……ごめん、無理!ごめんねっ!」
「えっ」
「……ということがあって」
机に肘をつき、手を組んで顎を乗せるどこかのおじさんポーズのままルースターが話しかけているのはフェニックス。呆れ顔でルースターをみている。
「なんで私に言うのよ」
「おまえボブの相方だろ。よくわかるかと思って」
「だからといって全部わかるわけじゃない」
フェニックスの態度は投げやりだ。それはそうだろう。ある意味惚気話を聞いている気分だ。成立してはいないけれど。それにフェニックスも暇では無い。呼び出されて何かと思ったらこんなこと。今すぐ帰りたい。
「そもそもなにが無理なんだ。YesでもNoでもなく。割と傷ついた」
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