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    えんがわ

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    えんがわ

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    オカ窓1話で削ったデュースとの勉強風景
    この頃の監督生は大分物腰が柔らかいね

    #twst
    #ボツ
    rejected

    勉強方法伝授「──で?デュースは何につまづいてるの?」
    「ああ、ここなんだが……この公式を使うのはわかった。でも、どうしても答えが合わないんだ」
    どれどれ?ノートを覗いてうわっと心の中で引いた。こりゃ酷い。何度も消したり書いたりしたせいで真っ黒になっている。
    「う、うーん。まず、デュースはさ、ノートに書くより無地のメモ用紙に書いた方がいいかもしれない。これだってここなんだけど書き直し過ぎて途中から消えかけてる前の数字で計算しちゃってる」
    「あ、ホントだ」
    「ノートだとどうしても罫線があってそれに沿って書こうとしちゃうのは分かる。それが悪いわけじゃないけど数学は無地の方がデュースにはいいかも。メモ用紙なら書き直さなくても別の紙に計算し直せばいい」
    「なるほど……」
    「でも、このやり方だと提出用のノートに書き直す手間があるんだ。グリムはそれが嫌で辞めちゃったんだけど……」
    「いや、ありがとう。やってみる」
    「そう?じゃあ、今日はこれ使いなよ。グリムのあまり。明日のデザートでどう?」
    「俺様にはツナ缶な。デュースのために残しておいたんだゾ」
    「はは、気持ちだけ受け取っておく。でも、勉強も教えて貰ったし、明日のデザートはエースも集りそうだから無理だが、この後なら購買で何か奢ろう」
    ペンを置いたデュースが口に手を当てて控えめに笑う。いつも思うが、お前仕草が上品だよな?本当に元ヤンか?
    「ふな!? ツナ缶か!?!?ツナ缶だよな!!」
    「それは監督生に聞いてくれ」
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    no_________

    MOURNINGシルディミで犬の話を書こうとしたやつのボツ。マイクランがかわいそうで気に入ってる棒で叩かれる犬を見た。あばらの浮いた犬は、その家の何かを狙っていたようだった。頰のこけた女性は金切り声を発しながら棒を振り、犬をもう一度叩いた。犬はキャンと大きく鳴くと、駆け去っていった。後に残された女性はだらりと腕を垂れ下げ、ヨロヨロと犬がいた場所に近寄った。赤く染まったその場所には食い漁られた鶏がいた。女性がその鶏をどうしたのか。馬車は遠ざかり、シルヴァンは目にすることができなかった。馬車の中には重苦しい沈黙が満ちている。頰を腫らした兄は膝の上で拳を握ったまま唇を噛みしめ、父は無表情で窓の外を眺めている。
    「犬ですら棒で叩けばいうことを聞くというのに」
     ポツリと父が呟いた。兄は口角を吊り上げ、父に向かって唾を吐き捨てる。父の手が翻り、流れるように兄の頰を打った。パァンと響く乾いた音に思わずシルヴァンは目を瞑り、耳を塞ぐ。口の中がひどく乾いていた。手のひらの向こうから口汚い兄の罵倒が聞こえる。父の叱責が聞こえる。息を殺し、自分はここにいないと思おうとした。
     兄の手がシルヴァンの手首を引っ掴む。兄は蒼白なシルヴァンを父に向けて突き飛ばした。父の手がシルヴァンを抱き留める。
    「あんた 1686