セフレだと思ってるゆちゃと恋人のつもりのジャン(ジャン視点)御神苗と恋人になった。
タン…!
単発銃の音を最後に静寂が辺りを支配する。
敵勢力の残存を一掃して、俺と御神苗の荒い呼吸だけしか聴こえない。
肩で息をしながら振り返ると、背中合わせで戦っていた御神苗と目が合った。
返り血で顔半分と体中が血塗れだが御神苗が殆ど怪我を負っていないのは匂いでわかる。
新しい御神苗の血の匂いは殆どしていないからだ。
AMスーツを着なくなった最近の御神苗は感覚が研ぎ澄まされたらしく、総括すると怪我は減った。
器用に色々なものを避けるし、後ろに目があるかの様な動きもする。
しかし傍から見ていて筋力や持久力は落ちた様に思う。
正面からの攻撃を避けきれずに受ける様子は見ていてハラハラして、やはり俺が居ないとコイツは死ぬんじゃねぇかとゾッとする。
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