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    すぬぴ

    @sunusunupi 伏五大好きヾ(*゚▽゚)ノほぼ伏五で他は夏五と五受。R18しかない。
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    すぬぴ

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    キスの日なので拍手お礼に上げてた伏五のキス上げ直し
    #伏五
    珍しくR指定もないので逆に恥ずかしくてそのうち消すと思う

    #伏五
    volt5
    #キスの日
    kissDay

    「…ねぇ恵、…ディープキスのやり方知らないの?」



    「…ああ?」



    唇が触れ合ったのは二度目だった。

    一度目は、悟の方からほんの一瞬。

    悪戯にしたって性質が悪い。

    反射的に拳を振り上げたトコロで、悟の身体がふっと後ろに下がってそれを避けた。

    術式を使うまでもない、というトコロに余計腹が立つ。



    「…いただきました。」



    そう言ってクルリと背中を向けて去っていく後姿をどうして黙って見送る気になったのか、

    今でもわからない。


    そのまましばらく、普通に時間が過ぎて、

    そして、今またこうして、不意に唇が触れ合った。




    「舌、入れるようなキス、したことないの?」

    赤い舌をつい、と突き出して、悟が悪戯っぽく身体に触れてくる。



    「…くだらない…なんのつもりだよ…」



    悟の真意が全く読めずに恵は絡みついてくる悟の腕を無理やり引きはがした。


    「ただ舌入れたらいいって思ってるでしょ?」


    下から覗き込むように顔をのぞかせながら、からかう様に悟が言う。


    「この間から…アンタほんと何がしたいんだ?!」


    いい加減頭に来て、恵が声を荒げる。


    「何…って恵と、キスがしたい。」


    「ふざけるな…」



    どうかしている。一体なんだっていうんだ?



    「恵も、僕としたいって思ってる…でしょ?」



    「…本気で殴りますよ…」



    胸ぐらに手を掛けようとするのを、悟の右手が制止する。



    「いい加減に…っ」


    本気で怒りを露わにした恵の声を遮るように、悟の左腕が恵の首に絡んだ。



     「…いい?するよ?」



     「……。」




    絶対にあり得ない状況だと思った。



    なのに、寮の階段の真ん中で、
    気付けば二人の間の距離は限界まで縮まっている。



    どうして黙って受け入れているのか――



    「…目、閉じて…?」



    答えが出ないまま、恵は諦めたように瞼を閉じた。

    月が雲に隠れた暗い階段で、吐息がくすぐったい程近くに悟の存在を感じた瞬間、

    そっと唇が触れてきた。



    ちゅっ、ちゅっ、と軽く音を立てて啄むような感触がくすぐったい。

    そんなキスが暫く続いた後、恵は自分から舌を滑り込ませた。


    「…っんぅ…」



    甘ったるい、鼻から抜けたような声。

    それを感じながら僅かに瞼を開く。

    悟の指先が恵のシャツの胸元を手繰り寄せるように掴んでいる。






    隠れていた月が再び顔を出して、その光の下に悟の表情が淡く映し出される。

    白い頬が微かに上気して、重ねた唇を時折ずらす瞬間に感じる吐息が熱い。



    「…っんふ…ぅん…っ」



    上顎を舐め上げると、悟の肩が小さく震える。

    いつの間にかその身体を無意識に引き寄せていた。

    後頭部を抱いて更に深く口付ける。



    「んぁ…はっ…げし…っ…」


    苦しげに吐かれる吐息まで貪る様に深く深く口付けていく。




    ようやく、互いが互いを解放するように唇が離れた。

    唾液に濡れた悟の唇を薄明かりが映す。





    「ん……気持ち…よかった…?」



    「……。」



    答えを発しないままの恵の胸から顔を上げ、また顔を胸に埋めて、悟が深く息を吐いた。

    恵の視界に、悟の俯いた後頭部が映る。

    白いうなじに月明かりで銀色に光る髪が散っている。




    気付けば、指先は悟の髪にそっと触れていた。






    fin
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    すぬぴ

    MOURNINGキスの日なので拍手お礼に上げてた伏五のキス上げ直し
    #伏五
    珍しくR指定もないので逆に恥ずかしくてそのうち消すと思う
    「…ねぇ恵、…ディープキスのやり方知らないの?」



    「…ああ?」



    唇が触れ合ったのは二度目だった。

    一度目は、悟の方からほんの一瞬。

    悪戯にしたって性質が悪い。

    反射的に拳を振り上げたトコロで、悟の身体がふっと後ろに下がってそれを避けた。

    術式を使うまでもない、というトコロに余計腹が立つ。



    「…いただきました。」



    そう言ってクルリと背中を向けて去っていく後姿をどうして黙って見送る気になったのか、

    今でもわからない。


    そのまましばらく、普通に時間が過ぎて、

    そして、今またこうして、不意に唇が触れ合った。




    「舌、入れるようなキス、したことないの?」

    赤い舌をつい、と突き出して、悟が悪戯っぽく身体に触れてくる。



    「…くだらない…なんのつもりだよ…」



    悟の真意が全く読めずに恵は絡みついてくる悟の腕を無理やり引きはがした。


    「ただ舌入れたらいいって思ってるでしょ?」


    下から覗き込むように顔をのぞかせながら、からかう様に悟が言う。


    「この間から…アンタほんと何がしたいんだ?!」


    いい加減頭に来て、恵が声を荒げる。


    「何 1431

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