〔ネタバレ〕妖怪「鏡磨き」〔彼岸花の咲く夜に〕妖怪「鏡磨き」(鏡のキョウ 性格・能力推察)
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原作、小冊子、原作者インタビュー等、彼岸花シリーズのネタバレを含みます。
個人的な解釈・推測・妄想・論理の飛躍を含みます。
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#大項目 〆結論 +小項目 ¥脱線項 $補足項 @参照(別の項目を)
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〈概要〉
#鏡のキョウは「善良に偏ったニンゲンが鏡に映す歪なる邪悪を狩るクールなハンター」である
#不吉なる存在の召喚・送還が可能であり、司る怪談も多い為、傍観しながらに序列第五位を得た
#大鏡は異界との出入口となるが、キョウ以外が別の世界に横断している間は出入口を閉じられないという制約がある
#キョウは鏡の他に人間の内面の両端を司り、その能力によって氷室の命を救った
#キョウは日課においても狩りにおいても、その本質は「鏡を磨く妖怪」である
〈原作要素〉
(07th Expansion全作品設定資料集)
#(イザナミ)女の子たちを誤解させる仕草や物言いが多いが、本人は心底そんなつもりのない罪作り野郎。本人は色恋よりスポーツが大好きという、どうしようもない妖怪。金森の天敵ですね。
(竜騎士07インタビュー)
#Q「イザナミから金森への感情は?」A「商売敵。子供を引き上げるか落とすか、本人の気力に問うイザナミにとって、金森や新谷はただ食い物にして落とす存在だから。誰に許可を取ってシマを荒らしとるんじゃ、という。学校妖怪全体からしても商売敵。」
(人ならざる教師)
#金森「誰か来てくれッ、俺の話を聞いてくれ!」いいぜ。俺様が、話を聞いてやるぜ。
#キョウ「俺様は学校妖怪、序列第5位。人呼んで“鏡のキョウ”よ。」金森「氷室恵美を救ってくれ! あの子の命を!」キョウ「願いを叶えてやる代わりに、代償をいただくぜ。お前の魂の半分をいただこう。魂の半分なんて、ごっそりたっぷり、景気のいいこったァ! それだけの魂がありゃ、妖力をたっぷり生み出す事が出来るぜ。女の命を繋ぎ止めるくらい、ビフォアー、ブレックファーストってもんだぜ、ひっひっひぃ!」金森「いいだろう。契約は成立だ!」手術は奇跡的成功を収め、恵美は快方に向かっているという。しばらくして。恵美に面会が出来るようになった。姿はまだ痛々しいものだったが、もう命に別状はないという。
#キョウとの契約後、毎日氷室のお見舞いに通い、面会可能となってからも表向きいつも通りに接する金森
#魂を半分、確かにいただいたぜ。お前(金森)の魂の、善悪の半分、善側をそっくりそのままな。教師ってのは、クラスの子、全員を等しく愛さなきゃいけねぇんだぜ? それを忘れちまう悪ぃ教師は、もはや教師じゃねぇもんなぁ?
(めそめそさん)
#先生は、放課後以外は私(毬枝)を虐めないし、むしろ私を虐めようとするクラスメートを叱ってさえくれた。今日だって、私の教科書にいたずらしようとした男子たちを全員廊下に並べて、真っ赤になるくらいに平手を打ってくれた。私に謝罪させてくれた。
#彼(金森)は最低の男であることに間違いなかった。
#彼岸花「投票はしたけど、3人が毬枝に、3人があなた(金森)に票を投じた。私は棄権して別の提案をしたの。」
(心霊写真機)
#うち(野々宮)のクラスは48人だよ。写真にはちゃんと、48人(毬枝含む)写ってた。僕が、ファインダーを覗いていたなら、47人の、はずなのに?
(とある少女の一日)
#沼田の担任「大丈夫ですか?! 廊下を走るからこういうことになるんですよ、もうっ。ゆっくり休んでね? 無理しちゃ駄目よっ。傷が開いちゃったらどうするんですっ。起きれそうだったら戻ってらっしゃい。いいですね。」先生に制止され、寝てないと駄目ですっ、と怒られる。
(ユートピア)
#彼岸花「めそめそさんが、魂を半分食い千切って警告してあげた。」
#毬枝「強く生きて。死んで咲く花など、ありはしないのだから。」
(お月見会)
#彼岸花「毬枝ったら、自分の狩りはろくろくしないくせに、最近は人の狩りの邪魔ばかり」毬枝「彼岸花さんが、気の毒な人ばかりを獲物にしようとするからですっ。」
#キョウ「俺様は狼だ、ウルフだ、ハイエナだ。愚かな人間どもの、鏡に映る邪悪な面を引き摺り出し、狩り殺す。クールなクールなハンターなのさ。」
(鏡の世界へようこそ)
#鏡とは異界の入口なのだ。鏡の向こうに広がる無数の異界をも司る彼は、不吉なる存在の召喚など、決して侮れない力を持つ。鏡に映る姿を不吉だとする話や、自分に瓜二つの存在に出会ってしまうと死期が近いなど、彼が司る怪談は非常に多い。
#キョウ「あいつ(毬枝)のウォッシュテクに一目惚れ、ってわけさ。鏡は己のハートを映す。いくら洗剤を擦りつけようと、ハートが曇ってるヤツに鏡の曇りは磨けねぇ。」キョウは鏡の番人として、鏡を定期的に磨いているらしい。
#毬枝「霊力のある鏡って、校内にどのくらい?」キョウ「40枚ってとこか。毎日、全部を磨いていられっか。日替わりで数枚ずつ磨いてる。」
#キョウ「姿が映らない鏡の話。その時の鏡は鏡じゃねぇんだ。入口なのさ。」
#毬枝「この世界のキョウさんも性格が違うわけですね。」キョウ「番人である俺様だけは例外のはずだが、ひょっとしたらそれもあるかもしれねぇ。鏡に対する敬意が反転して、ミラーウォッシュをサボリだしたのかも。」
#彼女(鏡の世界の毬枝)は自分の世界のキョウを縛り上げ、鏡の掃除を出来ないようにした。
#げらげらさん「この世界の八不思議どもはどこにいやがるんだ? 彼岸花、一丁上がりっと! この調子で他の連中もシメてってやるぜ。」
#キョウ「鏡に映った逆の姿もまた、同時にお前の本性でもある。レフト&ライトが歪だから、逆になろうとも、鏡はその歪を映し出す。」
(彼岸花の咲く前に)
#キョウ「俺様やルノは、ぼんやり傍観してただけさ。お前(毬枝)が訪れたのがあの時代だったら、どこぞの妖怪に食い殺されていただろうぜ。クックック。」
#子供たちは学校から逃げない。先に食らうべきは、邪魔になる他の妖怪たちだ。
(資料室)
#(金森)毬枝以外には最後まで善良な教師だった点が小憎らしい。
#(キョウ)鏡の向こうに広がる異界との境を守る番人。同時に、人間の内面の両端を司る妖怪でもある。人間には邪悪に接する。動物霊になる以前に、人間に恨みがあったせいらしい。
〈推察〉
#人ならざる教師におけるキョウの出身世界
+元の世界説
⇒獲物である「ニンゲンの鏡に映る邪悪な面」は反転して「元が善良であるほど鏡に映る歪たる邪悪は大きく濃くなる」と考えられ、「鏡に映る邪悪」を狩る事は「元のニンゲンの内包する多面性のうち、善良さに偏った分だけ」を奪う事に通ずる
⇒キョウの狩りの結果、対象のニンゲンから奪われるのは「偏った善良さ」
⇒歪なほど人間らしい善良なニンゲン≒悪ぃ教師であった金森の善良さはキョウにとって奪い甲斐のある獲物であり、だからこそごっそりたっぷり半分もの魂を要求した
$邪悪に接しつつも契約は果たしたり呼び掛けに律儀に応えているのもまた反転要素(天邪鬼)である
¥偏った分しか奪わないなら、どれほど善良なニンゲンに対しても即ち魂全ては奪わない
⇒ある意味「死んで咲く花などありはしない」を体現した嗜好?
#キョウはどのようにして学校妖怪第五位の地位を得たか
⇒新校舎の竣工直後は妖怪や悪霊同士が争い、ニンゲンは後回しにされていた為、ニンゲンを狩りの対象とするキョウは本当に異界や夢現の狭間から傍観していた
⇒さくのしんですら妖力を崇められている訳ではなく、長でもない動物霊というだけで高い妖力を持つとは限らないが、司る怪談が多い為、傍観していても第五位に相応しい妖力が得られた?
#キョウの能力における制約
⇒鏡の世界の毬枝がキョウを拘束したのは、脅したりしても元の世界への移動を許してくれないから?
⇒不吉なる存在の召喚にはキョウの意思が必要
+げらげらさんの侵攻に対し、他の不吉なる存在の召喚等による対抗を試さなかった理由
⇒一度敗れた鏡の世界のキョウと元のキョウ、第八位の毬枝だけでは心許ないのでは?
⇒異界の存在(げらげらさん)が世界を跨いでいる内は他の世界からの召喚が行えなかった?
⇒キョウ以外の異界の存在が世界を横断している間は大鏡のゲート化が固定され、それ以外の世界との行き来や召喚が行えない可能性
#キョウの二つ目の能力
@人ならざる教師におけるキョウの出身世界
⇒異界との境たる鏡を司る他にも、人間の内面の両端も司る妖怪
⇒性格や善悪を含む人間の内面のあらゆる両端を司る能力を現したのが「偏った善良さ」を奪う為の狩り
#キョウはどのようにして氷室の命を救った?
⇒金森の魂の善側の半分を元手に妖力を生み出し、それをどのように使った?
⇒氷室の内面のうち、免疫や気力の両端を妖力によって操作した可能性
¥医者の才能あり
#めそめそさん投票において、キョウは金森に投票した?
⇒金森は既に(地の文等から)邪悪と呼ばれるに足るニンゲンに変わり果て、奪うべき「偏った善良さ」を失った
⇒消去法で、まだ奪うべき善良さを持つ毬枝をニンゲンとして・獲物として残す為、金森を妖怪に推薦した?
¥金森は「自ら行う毬枝へのイジメ」以外のイジメを教師として止めてしまう為、妖怪化させる事で半永久的に教師として居座る(校長教頭イザナミ同様)とアザミスミレ姉妹には都合が悪い?
⇒金森の天敵たるイザナミと姉妹が毬枝投票、校長とルノワールとキョウが金森投票?
¥キョウと契約後の金森の性格が邪悪一色にまでは染まらない理由
@人ならざる教師におけるキョウの出身世界
⇒キョウの狩りにより、金森は「偏った善良さ」を奪われた
⇒契約後の金森が氷室に表向きそれまで通り接する事が出来ていたのは、魂の善側の半分を奪われた上で残された「偏らない範囲の善良さ」のおかげ
+その後、めそめそさん時点の金森は毬枝に対して邪悪かつ、毬枝以外に対して善良な教師であり続けた
⇒残された善良さは毬枝以外に対して向けられ、それ以外の邪悪さは全て毬枝に向けられた
¥人数比だけで単純に計るなら48:1(*年8組は野々宮と毬枝を含めて49名)
⇒金森が契約後にも担任し続けたであろう退院後の氷室を加えれば49:1
⇒キョウに奪われた善良さは契約前の魂の半分、上記の契約後の魂と同量なので49+1=50
⇒契約前の金森の善良さ:邪悪さは99:1
⇒半分と言わず98%くらい善側の魂奪っても大丈夫(偏った善良さと呼べる範囲)だったのでは?
¥金森の最も邪悪な1%分の魂の発露が毬枝に対する凌辱であり彼岸花第一話「めそめそさん」である
¥契約で奪われた50と契約後(退院後)の氷室への分として先程数えた1を合計して51、金森の善良な51%の魂の発露が氷室への教育であり彼岸花/Zero「人ならざる教師」である
$「とある少女の一日」での口調から、生前の沼田の担任は金森とは別人
#キョウがニンゲンから「偏った善良さ」を奪う目的は「鏡を綺麗に保つ」為?
@キョウと契約後の金森の性格が邪悪一色にまでは染まらない理由
⇒毬枝とそれ以外とで歪な在り方を見せる金森(めそめそさん時点)の通り、キョウに「偏った善良さ」を奪われた後のニンゲンの内面は全く中庸とは言えない
⇒キョウは「偏った善良さ」を奪うからと言ってニンゲンを中庸たらしめる事が目的とは限らない
⇒むしろ結果的に金森を歪に邪悪さに偏らせた事から、「偏った善良さ」を奪う≒鏡に映る邪悪を狩る≒鏡から邪悪という名の汚れを落とす事だけが望みで、嫌いなニンゲンが狩られた後の結末などには興味がない
⇒鏡のキョウは「鏡を磨く妖怪」
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¥毬枝の本性は「妖怪を狩る妖怪」
⇒目をつけたニンゲンを守る為に結果的に他の妖怪(やその眷属となったニンゲン)の邪魔をする事が多い元の毬枝と、妖怪の支配を目指すげらげらさん
⇒鏡が本性を映すなら、「妖怪を狩る妖怪」という共通点が毬枝の本性?
¥キョウの笑い方
⇒本編では「くっくっく」、人ならざる教師では「ひっひっひ」
⇒ニンゲン相手に邪悪に接する時にだけ後者の笑い方になる?
¥他の説
@人ならざる教師におけるキョウの出身世界
¥鏡の世界(性格反転)説
@毬枝の本性は「妖怪を狩る妖怪」
⇒元の世界同様キョウの狩りの対象はニンゲンのまま、かつ善悪の嗜好が反転しているが、自称序列第五位である為、性格反転世界のキョウ(推定序列第三位)だとは考えにくい?
$キョウが反転の例外であったとしても、序列だけが元のままで嗜好が反転しているのは不自然
¥異界(性格以外の要素が反転した未知の鏡の世界)説
@キョウの笑い方
⇒元の世界での「ニンゲンの鏡に映る邪悪な面を狩る」嗜好が反転し、「金森の善」側の半分の魂を奪った可能性
$ただし、序列は第五位のまま
¥「鏡に映る邪悪」の定義によっては、善良さに限らず、鏡の映すあらゆる歪さ・偏りを狩る嗜好である可能性もある?
@キョウの二つ目の能力
@キョウがニンゲンから「偏った善良さ」を奪う目的は「鏡を綺麗に保つ」為?
〈まとめ〉
#鏡のキョウは「鏡磨きの妖怪」である
#ニンゲン嫌いだが即殺はしない、死んで咲く花などありはしないのだから
¥金森の魂のうち、善側の51%が氷室に、悪側の1%が毬枝に、残りの48%が他の生徒に該当
#異界ゲートは開くタイミングに注意
#鏡に加えてニンゲンの内面の両端を司り、免疫や気力を操ってその命を救う事も可能
¥自称狼なら嫦娥町へ行け
#大鏡に近付かず、善良にも邪悪にも偏らない中庸なニンゲンで居る事で、鏡のキョウに襲われずに平穏なマンモス校生活が送れる
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