〔ネタバレ〕旧校舎の主「保健の先生」〔彼岸花の咲く夜に〕旧校舎の主「保健の先生」(保健の先生大妖怪説の検証)
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原作、小冊子、原作者インタビュー等、彼岸花シリーズのネタバレを含みます。
個人的な解釈・推測・妄想、論理の飛躍を含みます。
#大項目 〆結論 +小項目 ¥脱線項 $補足項 @参照(別の項目を)
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〈概要〉
#保健の先生は序列妖怪八席を超える、大妖怪(≒妖怪大王)である
#元・旧校舎の生徒であり、新校舎竣工前を知る数少ない一人
#正体は旧校舎の保健室で死んだ女子生徒の幽霊で、生前に彼岸花と名付けた西洋人形の元の持ち主
#保健の先生が常に能力を行使する事により、彼岸花世界において「【妖怪は存在する】事が当たり前」という認識が登場人物達に対して浸透・維持されている
〈原作要素〉
(07th Expansion全作品設定資料集)
#彼岸花の妖気でムンムンのはずの保健室でけろりと勤務している霊感ゼロの先生。むしろ逆で、彼岸花たちなど意にも介さないほどの超妖力の持ち主の可能性も
#彼岸花の人形に一方的に話しかけ、お手入れをしたり洗ってくれたりと世話を焼いてくれる。そのせいもあってかは謎だが、彼岸花は彼女に頭が上がらない
#保健の先生のプロフィール 嫌い:無責任な奴、へび
(07thシアター)
#彼岸花「【妖怪は存在するわよ。】だってここ、そーゆう世界じゃない。」
(めそめそさん)
#放課後に、職員室へ向かった時、突然、転倒した。転んだ拍子に、肘を何かに引っ掛けてしまったらしい。皮が破れて血を滲ませていた。大した傷ではないが、出血でワイシャツを汚すわけにはいかず、ティッシュで肘を押さえた。たまたま見ていた教頭が声を掛けてくる。自分は何に足を躓いたのかと訝しがる。
#教頭「出血がひどいようですね。ティッシュに滲み出してきていますよ。」金森「困ったな、保健室へ行って止血をした方が良さそうです。」都合よく、廊下の向こうに保健室の先生の姿があった。怪我自体は大したことないのだが、血で着衣を汚したくない。金森はそう思い、大人しく保健室へ。
#保健の先生「この子はこの保健室の主だそうですから。私も前任の先生から聞いたんですがね。このお人形、その先生が来るずっと前からここにあって、保健室を見守ってるそうです。呪われた人形とか言って、生徒たちには怖がられてるんだそうです。昔、この保健室で死んだ女の子が持っていた人形が、魂が宿って妖怪になったんだとか何とか。誰が名付けたのか知りませんが、名前も持ってるんですよ。彼岸花って名前だそうで。捨てようとすると祟りがあるって話。祟りをしんじるわけじゃありませんけど、ずっと生徒たちを見守ってきた主なら、蔑ろにしちゃ悪いと思いましてね。」
#(金森がボタン探しに行く日の放課後)保健の先生「やはり疲れてるのかな。今日はこれくらいにして帰るか。」教頭「私もこれで今日は失礼させていただきます。」教頭の姿が校庭を横断していくのを見届けてから、忠告通り、警備会社に連絡を入れる。
(心霊写真機)
#突然目の前に人がいることに気付いて、僕(野々宮)は驚いた。
#彼岸花「前を向いて歩かないとね?」
(お姫様の嘘)
#保健の先生「特に異常はないみたいね。何もないのに、突然、痛くなるなんて。」不思議なこともあるものだと、小首を傾げる。
#紅茶紳士「私は嘘を信じさせる妖怪です。」嘘を叶える力を持つ、恐ろしい妖怪。それは甘美で、抗えるニンゲンなど、きっと誰もいない。
(鎮守神さまの祠)
#毬枝は、ニンゲンと交流できるように、自身の波長を相手に合わせる。→保健の先生登場
#「先生の第六感かな? 気になって来てみたらね。祠の扉が壊れてたんだよ。祠の神様が可哀想だからと思ってね。」
#彼岸花「霊感あるのよ、その先生。」「たまにいるのよね。私たちを知覚できるニンゲンが。たまに私の気配に気付いてるわ。私の近くにずっといたから、おかしな妖力でも染み付いちゃったのかしらね。」
(とある少女の一日)
#下駄箱の陰にいた子に、左肩をぶつけてしまう。多分、上級生の女子だろう。
#彼岸花「廊下は走っちゃいけないわ。」
(ユートピア)
#由香里は、何に躓いたというのか。目に見えない何かに、彼女は躓いたのだ。
#彼岸花「そんなあられもない姿で、階段から落ちて額を割るなんて、間抜けな姿ね。」
#突然、赤い服を着た少女が、道路の真ん中に現れた。その瞬間、タイヤが破裂した。バスの巨体が横転し、ガードレールを越える。そこには、ガードレールに腰掛けて、風に髪を任せる彼岸花の姿があった。
(資料室)
#その年齢無視な服装は、七不思議に数えられるべきレベル。ささやかな霊感があり、彼岸花の気配にも時折、気付いているらしい。彼岸花の依り代である人形のお手入れもしてくれる、実質的保護者。霊障と無縁なタイプらしく、彼岸花の霊気の中でもケロリとしている。
(お月見会)
#保健の先生「紹介しなさいよ、いい男! この際、人間じゃなくてもいいからー!」彼岸花「人は泥酔すると、波長が人ならざる世に近付くのよ。」
#保健の先生「大昔。新校舎なんかなかった頃。ここは旧校舎じゃなく、立派な校舎だったわけ。生徒も大勢いた。当然、学校の七不思議も存在したわ。かつてはこの旧校舎にも、立派な七不思議が存在して、そのそれぞれを司る妖怪たちが君臨していたはず。しかし今は、誰も残っていない。そんな、妖怪たちの死に絶えた旧校舎に。あなたは久々に住み付いた妖怪なのよ。誰もいなくなって寂しかった旧校舎は、きっと、久し振りの客人であるあなたを歓迎していると思うわ。」
#彼岸花「(ルノワールは)元々、九十九神だからね。眠っているだけでも、本来の妖力は侮れないわ。」
#彼岸花「ここ(屋上)は、旧校舎でもっとも妖力の高い場所。その妖力は古く、長く寝かされ、新校舎のそれとは比べ物にならないくらいに深い。それを養分に茂る黄泉桜から作られるその雫は、まさに絶品。それを美味しく感じてくれたなら。この旧校舎が、あなたを歓迎しているということなのよ。だから、旧校舎はあなたを招いた。最高の黄泉桜の花で作った雫を、あなたに振舞いたかったに違いない。」
#彼岸花「確かにその昔。ここにも黄泉桜は咲いたそうよ。でも、ここに子供たちが通っていた大昔の話。今や寂れ、旧校舎には黄泉桜が花を咲かせる養分もないはず。妖力もお酒に似てて、古く長く寝かせたものは、より強い力を宿すの。もしもこの旧校舎に奇跡的に黄泉桜が生えて、そこから作られた桜酒だったなら。毬枝は幸運だわ。素敵なお月見の晩だったし。あんた、人が良さそうだからね。旧校舎の主に、呼ばれちゃったんじゃないかしら。」
(十三階段の死神)
#上級生の女子に、肩をぶつけられた。
#彼岸花「そんなとこに突っ立ってたら邪魔だわ。」
#保健の先生「教頭先生~。表彰式が始まりますよ。先生方が呼んでまーす。」
(鏡の世界へようこそ)
#彼女(鏡の世界の毬枝)は自分の世界のキョウを縛り上げ、鏡の掃除を出来ないようにした。他の世界のキョウが、こちら側の汚れに気付き、掃除のためにやって来る。その間に相手の世界へ踏み込み、全てをブチのめして支配しようという算段
#(彼岸花撃破後)げらげらさん「この調子で他の連中もシメてってやるぜ。私は別世界も支配するんだ! 他の鏡の世界も次々に支配して、私は妖怪大王として君臨するんだ!」
(少年たちの肖像)
#新谷「また長居しちゃったな。早く作業終わらせないと、夜になっちゃいそう。」保健の先生も、井俣先生と同様に新谷と歳が近いので、たまに保健室に行くとつい話し込んでしまう。少し天然なところがあるが、さっぱりした性格の彼女は話し易くて好きだ。絆創膏をもらうだけのつもりが、お茶までご馳走になってしまった。
(彼岸花の咲く前に)
#彼女は、そんな学校(新校舎)に生まれた妖怪のひとりだった。依り代は、西洋人形。今では旧校舎と呼ばれる校舎の保健室の薬品棚の上に、長年飾られていた人形だ。それが新校舎の保健室に移され、妖怪たちのカオスの中で、意思を持った。
#保健室に、彼岸花と名乗る恐ろしい妖怪が住み着いている。その噂は、妖怪たちで知らぬ者はないほどになった。
(放課後)
#保健の先生「ルノワールくんッ、いいえ、ルノワールさまッ。」一部の人間にとっては、ルノワールの能力はまさに神の能力だな。
(旧校舎の学級会)
#保健の先生「(金森に対して)黙れ、変態教師。」
(学校妖怪紀行~第八怪談募集中~)
#ほぼ「めそめそさん」と同じ内容
#挿絵において、金森はワイシャツ姿で肘から出血、シャツは肘から袖口までビリビリに破れている状態
〈推察〉
#彼岸花の妖気に対して霊感ゼロor超妖力
⇒もしも霊感ゼロなら、どれだけ妖怪側が望んでも、彼岸花の声が絶対に聴こえない筈?(エンドレスナイン)
⇒保健の先生は霊感を持つ
⇒消去法で大妖怪である
+霊感あるのよその先生、たまにいる私達を知覚できるニンゲン、たまに私の気配に気付いてる、おかしな妖力でも染み付いたのかしら
⇒保健の先生は彼岸花を知覚可能、霊感あり
+さくのしんの祠の破損にも第六感で気付く
⇒霊感だけでなく第六感も持つ
+保健の先生に話す為に波長をニンゲンに合わせる毬枝
⇒普段の波長はニンゲンと同じ
⇒だから彼岸花も正体に気付けない?
$酩酊すると波長が妖怪に近付く
#げらげらさんの目指す“妖怪大王”
⇒保健の先生の正体を見て憧れた?
+鏡の世界のキョウの拘束計画を実行に移したのは、表の彼岸花を一蹴する程の実力が身につき、保健の先生の境地に至る自信がついたから?
⇒彼岸花の妖力を意にも介さない程度の超妖力が妖怪大王の基準
$それらしい存在が他に登場しない
⇒今の校長は直接戦闘では彼岸花に劣り、イザナミは彼岸花を一目置いており、圧倒する程ではない為
+校長同様、「保健の先生」という肩書きでしか呼ばれない
⇒「世界」に影響する程の大きな力を持つ妖怪共通の特徴?
@保健の先生の能力は?
#みどりの痣に言及しない
⇒常にニンゲンとして振る舞い、妖怪の狩りにも争いにも干渉しない主義?
+普通に心配しているが、みどりの幻覚・幻聴で「異常なし」?
#「昔、この保健室で死んだ女の子が持っていた人形が、魂が宿って妖怪になったんだとか」と語る保健の先生
$長年置かれていた旧校舎の保健室から新校舎に移された後に意思を持ったのが彼岸花
@彼岸花の元々の持ち主は少女時代の保健の先生?
⇒「この、保健室で死んだ女の子、が持っていた、人形」で区切れば“この私(旧校舎の保健室で死んだ少女時代の自身)が持っていた人形”とも“昔この(どこかの保健室で亡くなった少女の)人形が(魂を宿して)妖怪になった”とも解釈可能
#彼岸花の元々の持ち主は少女時代の保健の先生?
+人形の名「彼岸花」を知る保健の先生
$誰が名付けたのか知りませんが
$意思を持った前後に自ら彼岸花を名乗っていた
⇒名付けたのは彼岸花自身か、その更に昔に亡くなった持ち主の女の子?
+旧校舎に通っていた持ち主の女の子その人が少女時代の保健の先生?
⇒人ならざる世界にしか広まらない筈の彼岸花の名を知っているのはそれが理由?
+甲斐甲斐しく世話をする根本的な動機
@「昔、この保健室で死んだ女の子が持っていた人形が、魂が宿って妖怪になったんだとか」と語る保健の先生
#現在の保健の先生は幽霊
@「昔、この保健室で死んだ女の子が持っていた人形が、魂が宿って妖怪になったんだとか」と語る保健の先生
⇒旧校舎の保健室で亡くなった女の子であり、彼岸花と名付けた人形の元々の持ち主…の幽霊
+幽霊出身(元人間)の大妖怪
#彼岸花には人形時代の記憶は無い
⇒妖怪になる前には意思だけでなく当然記憶もない
⇒作中でその期間の話を全くしないのは、彼岸花が覚えていない為
⇒彼岸花が保健の先生の容姿に無反応なのも、覚えていない為
#へびが嫌い
⇒水神or悪魔に対する畏怖?
$祠の神様が可哀想
$保健室の主への敬い
$九十九神ルノワールを拝む保健の先生
⇒神には同情、悪魔や祟りには畏怖?
+不死、知恵、原罪の象徴としてのへび
⇒旧校舎の学級会において金森に対してやたら厳しい、又はカウンターとしての立場を取っているのは、自分の罪についてアレコレと賢しく言い逃れる姿勢に対する嫌悪感の顕れ?
$「無責任な奴」も嫌いなので、学級会の金森はそれにも該当
+めそめそさん時点で金森に対して優しいのは謎過ぎる
⇒ニンゲンとしては金森の殺人を知っていてはおかしいので、この時点では我慢しているとか?
⇒転倒時点ではその場に彼岸花はいないため、金森を転ばせたのは保健の先生?
#新谷を嫌わないのは何故?
@へびが嫌い
⇒原罪を嫌うなら、新谷は金森と並んでそれに最も近い人物
⇒生前の金森に対して親切だったように、新谷にも同様に「本性を知らないニンゲンの教師として」親切に接している?
$新谷との会話内容やシーンは省略
⇒旧校舎の学級会で見られるように、死後の金森には思い切り辛辣
#金森を転ばせたのは保健の先生?
@へびが嫌い
⇒野々宮、陽子、由香里、あや、社会科見学のバスに対して転ばせたりぶつかったりする時、彼岸花は必ずその場に居合わせる
⇒金森を転ばせる時だけ、その場にいない
⇒金森を転ばせたのは彼岸花ではなく教頭先生or保健の先生?
⇒教頭や保健の先生なら、転ばせずとも保健室に呼び出せる?
+教頭は獲物を直接傷付けるタイプではない?
+保健の先生もニンゲンとして振る舞い、妖怪達の目論見に邪魔や手助けをするタイプではない?
⇒強いて言えば、金森の殺人への無責任と原罪への糾弾?
+教頭と保健の先生が保健室に連れていき、保健の先生と教頭の帰宅がめそめそさん決定戦の火蓋を切る
⇒序列七席は彼岸花以外傍観で、この場面でサポートするのは影の学校妖怪達?
⇒保健の先生は影の序列第一位?
$マラソン大会の表彰式で教頭を呼びに来るのも保健の先生
+放課後やお月見会で保健の先生が絡むのはむしろ校長
⇒同じ序列第一位としての交流?
$新谷とも会話
+金森の怪我は物理的に変?
⇒ジャケットを着た立ち絵なのに、肘を引っ掛けティッシュに滲み出すほど出血し、保健室に行く理由は「服を汚さない為」
⇒ジャケットが破れていたりするなら、そちらの方が重大ごとであり、汚れは気にならない筈
⇒立ち絵とは異なりワイシャツ腕まくりで転んだ?
⇒でなければ、「出血を伴う認知の歪み」が保健の先生の能力?
$毬枝の死体を便槽に捨てに行く時には、清潔さへの言及は無い為、「ワイシャツに汚れが付く事への異常な忌避感」こそが、本人の性格や状況に合致しない「認知の歪み」?
$学校妖怪紀行の挿絵においても、ワイシャツはボロボロ(ジャケット未着用)
$例え単純に、(姿を見せず遠隔による)彼岸花の仕業だと仮定しても、出血と汚れに関する認知の歪みは未解決
⇒どちらかというと認知の歪みは教頭の能力に近い?
#保健の先生の能力は?
@金森を転ばせたのは保健の先生?
⇒金森を転ばせて出血させつつ、「何故か異常にワイシャツに血が付く事を恐れる(又は保健室に行きたがる)」、認知の歪んだ状態に陥らせた?
+何故かお月見会に同席している保健の先生
@現在の保健の先生は幽霊
⇒旧校舎が毬枝に見せた幻想というだけでなく、幻想という名の「認知の歪み」の構築又は誘引及び不足した養分の提供に保健の先生も助力したからこそ、あの場にいた?
⇒旧校舎の望みに、元生徒であり、現在の「旧校舎の主」である保健の先生が協力した?
$本人が望む(抗わない)限り嘘を叶え続けさせられる教頭に対し、保健の先生は強制的に認知の歪み(幻想を含む)を与えられる?
+【妖怪は存在する】事が当然の前提であるかのような世界観自体に対して、影響を与えている可能性のある能力?
⇒保健の先生が能力を常に行使しているからこそ、マンモス校(彼岸花世界)において、「【妖怪の存在】は当たり前」という「歪んだ認知」が登場人物達に浸透した世界観が構築・維持されている?
〈まとめ〉
#保健の先生は「影の序列第一位・妖怪大王(旧校舎の主)」であり、校長や教頭との交流・連携が比較的多い
#げらげらさんは表世界の保健の先生に憧れて野望を抱いた
#ニンゲンを見守る神格や歴史ある物(西洋人形・旧校舎)を尊重する一方、ニンゲンの原罪やその象徴であるへびを嫌悪する
#旧校舎出身で、西洋人形の元の持ち主で名付け親であるが、在学中に保健室で死亡して幽霊、後に妖怪に。彼岸花が意思を持つのはその後で、持ち主の事は覚えていない
#対象の意思に関わらず、強制的に「認知の歪んだ」状態に陥れる…という能力を持つ。ニンゲンだけでなく妖怪や世界そのものを対象に出来、金森の転倒やお月見会のほか、【妖怪は存在する】という常識そのものに関与している