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    satokoxtono

    おれが本能のまま考えたさいきょーの推しかぷ。
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    じれったいオカモモ小ネタ

    オカモモ囃し立てる怪異にでもなろうかな【罪なおすそ分け】
    秋をすっ飛ばすかのようにいきなり寒くなり、乾燥もしやすくなったこの頃。お気に入りのハンドクリームを塗ろうとして、勢い余っていつもより多く出してしまったモモ。
    塗りゃあなんとかなるっしょと掌と手の甲、手首まで塗り広げるが薄まることなくベタベタのまま。
    拭い取るのも勿体ないな〜と考えていたら昼食を食べ終わってご馳走様と手を合わせるオカルン。その手を両手で挟む。
    「え、どうしたんですか急に」
    「ハンドクリーム出しすぎたからおすそ分け」
    少し筋張ったオカルンの手に過剰なハンドクリームを丁寧に塗り込んでいく。スキンケアを特にしていないと言っていたオカルンのすべすべお肌もさすがに乾燥しているのか、いつもより少しカサついていた。
    「ちょっと奮発したやつだからさぁ、拭くの勿体ないじゃん」
    「なるほど…」
    ──キーンコーンカーンコーン
    「ヤバっ、次体育だから早く戻んなきゃ!じゃあねオカルンまた放課後ー!」
    「はいっ!あ、階段転ばないでくださいよー!」
    モモはポンピーと食べ終わった弁当箱を持って慌ただしく屋上から去っていく。オカルンは食べ終わった惣菜パンの袋たちをキレイにまとめて立ち上がり同じく教室へと戻った。

    昼休み明けの授業は数学、オカルンにとって昼食後の数学と古文が一番眠りを誘ってくる授業だ。教師の説明が子守唄に聞こえてくる、何とか寝ないように踏ん張るが欠伸は止められない。
    教師にバレないように欠伸しながら口元を隠すとふわりと香るモモの匂い。なんでここでと驚きオカルンは机に思い切り膝をぶつけ物音を立ててしまった。
    「うるさいぞ高倉ー、眠気覚ましに立っとくか?」
    「いえ!ダイジョウブですすいません」
    オカルンは屋上でモモからのおすそ分けを思い出す。手を動かしたり近づくだけでモモと同じ匂いが微かにして落ち着かない。
    すっかり眠気はどこかに行ってしまったが、授業に集中出来ず悶々とした気持ちで耐え抜く。
    そうとは知らずモモはバレーボールの試合で僅かな点数差を付けられてムキになっていた。


    【ずっと触れていたい肌になりてぇじゃん】
    「ねえ、モモこれ知ってる?」
    ムーコはスマホのとある記事を見せてくる。見ると“女の私が風俗に行って喋ってきた話”というタイトルが付けられており、なんだシモいやつかとモモはさして興味を持てなかった。
    「朝からそんなシモいの読めねえよ、てか知る術がないわ」
    「そういやスマホまだ買ってないんだっけ?早く買えよ〜。じゃなくてそういうのじゃないんだって」
    「何が?」
    「とりま読んでみ」
    ムーコのスマホを押し付けられ仕方なく目を通すモモ。しばらくはただの風俗体験レポートかと思ったが、嬢に筆者がハグをされたところで流れが変わる。
    香水も何もつけていないというのにいやらしくもキツくもない甘い香りがふわりと漂い、その肌は女性の筆者が恥ずかしくなるくらい吸い付くような柔らかさをしていたという。そこから嬢のスキンケアの話になっていく。自然な香りと肌の心地良さの正体は某有名ブランドのスクラブを使用しているからと綴られていた。
    「ふーん…スクラブかぁ…」
    「モモもさぁ、使ってみなよ」
    「いや、これ結構高いじゃん!」
    「お試しサイズならそんな高くないって。彼ピとイイ感じなるかもよ〜?」
    確かに恋人繋ぎして歩くようになるまでかなりの時間がかかっている、大人のキスもするようになったのはつい最近だ。まだ高校生、されど高校生だとしてももう少し進展があってもいいと思う。
    「決めた、クリスマスにオカルン悩殺したるわい!」
    とガッツポーズをしてモモは立ち上がると、2人を応援する友人たちはファイト!と声援を送った。

    そっから目的のスクラブ買うためにモモがバイト頑張ったり、目的のスクラブを求めてショッブでタッチアップさせてもらったりしてクリスマスデートに向けてスキンケアを頑張る。
    そしてデート当日、モモはオフショルダーのミニワンピースにお気に入りのロングブーツ、髪はポニーテールにしてオカルン悩殺に気合いが入る。
    待ち合わせに向かうと、モモを見つけたオカルンが嬉しそうに笑う。人懐っこい子犬みたいで可愛い。
    「ごめん待った?てか、オカルン早くない?」
    「楽しみで20分前に着いちゃいました…綾瀬さんすごくその…えと、かわいい…です…」
    まだ本気の悩殺モードでもないのにもうこの調子。だが今日はこんなもんじゃねえぜとモモはオカルンの腕に抱きつく。ポニーテールが揺れてスクラブの香りがふわりと漂うはず。
    「クリスマスマーケットって何あんだろうね?めっちゃ楽しみ!」
    「で、ですね…もう入場チケットはあるので、行きましょ」
    オカルンはガチガチになりながら歩き始める。顔が赤いのは寒さのせいだということにしておこう、モモは抱きついたままだと歩きにくいので恋人繋ぎに変えた。オカルンの手が少し汗ばんでいたのも気にせずに。

    ノンアルコールのグリューワインを飲んだりドイツでお馴染みのヴルストを食べたり、クリスマス以外に出番がないであろうアグリーセーターなんかも買ったりする。そこからお互いプレゼント贈り合いっこしようと一旦別行動を取ってまた合流して、さすがに疲れた2人は個室カフェに入る。
    そこはカラオケ店やネカフェのように個室が大小合わせて8つありパソコンやDVDプレーヤー、パーティーゲームなどが無料オプションで付いてくる。クリスマス故に満席だろうと思っていたがちょうど空いていたので運がいい。
    2人は案内されると安堵してため息をつく。歩き回ったのもあるが、ショッピングモールには暖房が効きすぎてる店舗もあったのでしっかり防寒していたのが仇となり汗をかいてしまった。
    モモは汗臭くなっちゃったかもと心配しているとオカルンがモモのジャケットをハンガーにかけるため手を差し出している。さすがに汗がついてるジャケットを渡すのは抵抗があった。
    「ありがと、でも汗かいちゃったし自分でやるわ」
    モモが横切る瞬間ぶわっと甘い香りとモモの汗の匂いが広がりオカルンはくらりと目眩がする。今日の綾瀬さんはむちゃくちゃ良い匂いがして脳みそが沸騰しそうだと。
    そうとは知らずモモは無料オプションのゲームを見て何か面白そうなものがないか探している。オカルンは必死に落ち着けと暗示をかけていると、何か見つけたらしいモモがピンクの箱を両手に持って目をきらきらとさせている。
    「オカルンこれやろ!」
    ラブジェンガ、そう箱に書かれている。ピンクと白の色のただのお馴染みのブロックにしか見えないオカルンは何も考えず「はい」と答えた。
    ※本家のはだいぶえっちめのお題あるので書く時は緩めにします。

    じゃんけんで先行後攻を決め、オカルンが先行になった。適当なブロックを引いて何気なく見ると「隣の人と手を握る」と書かれている。ただのバランスゲームかと思っていたオカルンはお題が書かれたトンデモゲームだと気付き狼狽える。
    「ちょ、綾瀬さんこれ」
    「オーカルン、ここに書かれてんのゼッタイだから」
    心底楽しそうなモモにちくしょう嵌められた!と思うオカルン。横に座るモモの手をそっと握る。
    「次ウチの番ね!……頭ナデナデしてもらえってさ」
    ハードル低いお題で良かったとオカルンは心の中で神様ありがとうと天を仰ぐ。モモの頭を優しく撫でた。
    そんなこんなで軽めのお題が2、3回続いたがついにイチャイチャゲームの本領が発揮される。
    「肩もみをする、ラブジェンガとかいうから構えましたけど結構ライトなんですね」
    と呑気なオカルン。しかしモモの肩を見て気付く、この人肩出てた。つまり彼女の素肌に触れるということ。
    「えーーーっと…綾瀬さん寒くないですか?ジブンのカーディガン羽織ります?」
    「寒くないし暑いから要らない」
    なんてこったいチクショウ、神様のバカヤロー。オカルンの脳内は大忙しだ。
    「こ、降参とか」
    「無し!普通のと同じでバランス崩すまでゲームは続いてるから。ほら、早く早く〜」
    モモは背中を向けて器用にオカルンの両手を掴み、自分の肩に置いた。暑いとはいえ表面が少し冷えたしっとりした肌がオカルンの掌に吸い付く。
    それと同時に甘い香りを直に感じて心臓の鼓動が早くなる。目の前のポニーテールが僅かに揺れているのもたまらない。
    「肩、揉んで?」
    仰け反りそのまま見つめ合うモモとオカルン。なけなしの理性がオーバーヒートしてしまいそうだ。オカルンはぎこちなくモモの肩を揉み始めるが全然集中出来なかった、ギブアップしたい。
    「あ、あやせさん」
    「最近スキンケア変えたんだー、効果出てる?」
    「なんか、めっちゃ良い匂いするし…その、すべすべしてましゅ」
    「オカルン好きかなーって思ってこの香りにしたんだけど大正解じゃーん♪」
    「…ジブンのために変えたんですか?」
    面白いくらい顔を真っ赤にさせているのに、潤んだ瞳は獲物を捉えたオオカミのような鋭さを孕んでいる。オカルンに見つめられて今度はモモがキュンと心臓を跳ねさせた。
    「…うん、オカルンに…触ってもらえるかもって」
    「へぇ」
    拙く肩を揉んでいた手を離し、呆気にとられたモモは振り返ろうとするがそのまま後ろから抱き寄せられる。オカルンの顔が首と肩の境に触れ、頬でモモの肌の感触を堪能しているようだった。
    「綾瀬さんはイケナイ人です」
    モモは羞恥に染まる顔を手で隠しながら、スクラブやって良かったと教えてくれたムーコとレポートを書いた筆者に感謝した。


    だが超奥手で硬派なオカルンがそれ以上の触れ合いをするはずもなく、モモの悩殺計画は半分失敗に終わることはまだ知らない。



    何せオカルンをモモの体臭とかでクラクラさせたい欲強かったんだろうなと思いました。
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