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    acusu1979

    @acusu_1979

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    acusu1979

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    みのじさんへ捧ぐ(@kanashiki79 )

    皆さんのおでんの好きな具はなんですか?

    #夢術廻戦
    yumejutsuPurosho
    #幼女
    youngGirl
    #七伊
    sevenI
    #七海建人
    sevenSeasBuilders
    #伊地知潔高
    idijayaka

    おでんぴろぴろぴろーん…近所のコンビニに入って真っ直ぐレジの隣へ。四角く区切られ出汁たっぷりの海に浮かんで、もしくは沈んでいるのはいろいろな種類の具材。作るには手間がかかるけど美味しいおでん。冬の定番だけど暖かくなっても暫くはコンビニに置いてあったりする。

    「雛は何を食べますか?」
    「たまご、だいこん、こんにゃく!」

    私のリクエストに大きい器とトングをもってパパがおでんの具を取っていく。あとは牛すじ、練り物…あっという間に器がパンパンになってしまった。
    店員さんにおでんを渡してお会計を済ますと車に乗り込んでお家に帰っていったのだった。
    家に着くと出迎えてくれたのはお父さん。パパがお父さんにおでんが入った袋を渡して、手を洗いに洗面所へ。テーブルの椅子へ座って私は目を輝かせて見つめる。コンビニのおでんを3ブランド買って食べ比べをしてみようということで、お父さんもコンビニをハシゴして買ってきてくれた。私はワクワクしながら眺めている。

    「普段は気がつかないですが…こうやっておでんを並べると見た目だけでも違うものですね」
    「そうですね。出汁の色や匂いも少し違いますから配合なんかも違うでしょうね」

    お父さん、パパの会話を流し気がしながらおでんをじっと見る。どれも美味しそう!
    卵、大根、こんにゃく、白滝、練り物、牛すじ…同じ具材だけど3個も並ぶと多いなぁ…

    「雛さんは一つづつだと量が多くなりますから私と半分こにしましょう」
    「うん」
    「それでは食べますか」
    「「「いただきます」」」


    私のお皿に半分に分けられた卵、大根、こんにゃく、練り物が入っている。大根をさらに割ってお箸ではさむと一口食べた。んーまぁ…い…大根を噛むたびにおでんのお出汁がじゅわっと出てくる。お鼻から抜ける出汁の匂い…約束されたお味にホッとしてしまう…さて、テーブルの上にはおでんの他に辛子、柚子胡椒、味噌だれの個包装された薬味が置いてあった。私は味噌だれを取ると開けようと頑張ってみます。「どこからでもきれます」と書いてある…まず取り皿の上で……切れない…切り目だと思う所がにょーんと伸びて袋がのびただけだ…え?反対かな?持つところを逆さまにしようとしたら「雛」とパパに呼び止められた。

    「ん?」
    「…味噌だれをパパと半分こしてくれませんか?」
    「これ?良いけど?」
    「では袋と取り皿をこちらに」

    まず味噌だれの袋を渡して次に自分の取り皿を渡す。パパはスッと袋を開けると私の取り皿に半分の味噌だれを入れて返してくれた。

    「パパありがとう」
    「どういたしまして。冷めないうちに食べましょう」
    「うん!」

    味噌だれは甘くて好き。柚子胡椒は柚子が爽やかで好きなんだけどちょっと辛いからそんなに食べられないのが残念。辛子は大人の味すぎて私にはまだ無理。

    「三者三様のおでんとお出汁で美味しいですし食べ比べも楽しいですね」
    「そうですね。同じような薬味が付いてますがこれも微妙に違いがあります」
    「建人さんそう言えば地方によってこの薬味の種類が違うのは知ってました?」
    「多少は…というぐらいでしょうか」
    「お父さん、そんなに違うの??」
    「そうですね…関西のある地域では「生姜醤油」があるみたいですね。他にも「生姜味噌」「辛子味噌」なんかもあるようです」
    「へぇー…地域限定だね」
    「…そう思うと今度の出張でコンビニおでんを食べたくなりますね」
    「確か関西でしたね」
    「ええ…蟹も買ってきます」
    「蟹!!」
    「雛はとりあえずお皿の中を食べてください」
    「はい…」

    そんな会話をしながらおでんを食べきって満足した次の日。パパが残ったおでんの出汁を再利用してうどん入りの茶碗蒸しが作られ私はますますおでんが大好きなった。
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    acusu1979

    DONE日下部&日車webイベント『斬るは淡月、掬うは花雫』に参加させていたきます。
    書き下ろし展示作品です。

    篤→←寛な篤寛です。
    ただの偶然だった。今どきのアパートにしては珍しく、日下部の家の大家はアパートの家賃を振込にしていない。手渡しである。このアパートには(と言っても数室だが)一人暮らしの者が多く、「顔見てないと元気かどうかわかんないからね。親御さんも心配なさるし…」と言って持ってこさせる様にしているのだ。日下部が任務などで立て込んで遅れがちになるから自分だけは振込をさせて欲しいと言っても「遅れても良いから顔を見せて頂戴?」と言ってのらりくらりと躱されているのであった。
    そして今日も少しだけ期日より遅れてはいるが、何とか時間の合間を縫って大家の家を訪ねた日下部は、呼び鈴を一度押した。遠くの方から「はーい」と返事は聞こえたが、暫くすると「わぁっっ!」の声がした後、揺れた様な気配と大きな音が聞こえたのである。大家とも長い付き合いだが、聞いたことも無いような声が聞こえて慌てて玄関を開けた。普段は防犯の為に鍵を掛けろと大家に提言をしていた日下部が、あのババア…と毒づくと「邪魔するぞー!」と声を張り上げて大家を探し始めたのであった。色々な部屋を開けては閉めてを繰り返し、とある部屋を開けた日下部が見たものは苦悶な表情をして倒れている大家が居た。自力で立ち上がることが出来なくなった大家を病院へ連れて行き、下された診断結果は骨盤骨折。安静のために大家は入院となったのである。
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