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    しょーきち

    @syo_3410

    筆が乗る時にカキカキしては
    コソコソ上げます。

    Twitterで垂れ流してたもの、過去作含め
    R18はパス掛けで。


    うーん……と思ったものは消すかもしれませぬ


    カキカキしてるもの↓
    ◾︎人狼ジャッジメント

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    しょーきち

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    人狼J ニックリ 小説

    大学生設定の2人です。
    過去にupしましたが加筆修正済み

    #人狼ジャッジメント
    werewolfJudgment
    #人狼J
    humanWolfJ

    夏祭り『あの、さ……花火見に行かないか?』

    己の耳を疑うとはまさにこの事。

    「え?」

    「だからっ!花火見に行かないかって!」

    目の前にいるのは最近告白して
    まだ返事すら貰えていない
    御相手さんな訳だが…

    大学の講義が終わって片付けてたら
    急に外に連れ出されて……どうなってる?

    「いや、えーっと…?」

    俺が返事に戸惑っていると
    クリスはグッと服の裾を握りしめて

    「日曜…5時に神社で待ってる。」

    聞こえるか聞こえないかの声量で
    呟くように言って足早に行ってしまった。

    確かに今週末は祭りだし花火もあるけど
    なぜ誘われた?
    つーか返事は?
    てか言い逃げか?!

    頭の中では色んな事が駆け巡って
    何が起こっているのか全く理解ができない。

    「えぇー……?」

    思わずその場でしゃがみこんで
    髪をぐしゃっとかきあげた。


    『日曜、5時、神社』


    小さく聞こえた
    3つの単語だけが頭の中に残っていた。




    ーーーーーーーーーーー


    いつもの癖で早めに家を出て
    神社へ向かう。

    4時40分。

    神社には45分には着くだろうし
    余裕だろうと歩いていく。

    祭りならばと浴衣も引っ張り出してみたが
    なんだか浮かれているような気もして
    ギリギリまで悩んだ。

    結果、甚平にした訳だが。

    「まぁ、甚平ならいいだろ別に」

    誰が聞いてる訳でもないのに
    1人で呟いて自分の服装はおかしくないと
    言い聞かせる。

    どんな気持ちで向かったらいいのか
    全く分からないが、
    好きな人に誘われたのだから嫌な気持ちはしない。


    神社の石段が見えてきて
    その奥の通りにはお祭りの提灯と屋台、
    遠くから太鼓の音が聞こえている。


    「え……」


    石段の前の木陰で立っている姿に
    思わず足が止まった。

    そこには大学では見ることがない
    浴衣姿の愛しい人の姿。
    綺麗な紺色に白っぽい帯をつけて
    団扇を仰いでいる。

    立ち止まった俺を見つけたのか
    ハッとした表情をした後に
    こちらに歩いてくるクリス。

    「早かった、な」

    「クリスもね。いつも時間通りに来るじゃん」

    「いや、まぁ……」

    何だかとても調子が狂う。
    いつもの憎まれ口も少ないし妙に素直だ。
    なんなら待ち合わせ時間に
    こんなに余裕を持って来るのも
    普段なら考えにくい。

    歯切れの悪いクリスの返事を聞きつつ
    素直に浴衣姿を褒めてみた。

    「浴衣、似合ってるね」

    「そっちも、似合ってる」

    俺の方はあまり見ないように
    褒めてくれているわけだが…?

    「あー、エロいエロい」

    「はぁっ!?」

    思わずこっちがいつもの軽口をつくと
    嫌そうな顔全開でこっちを向いた。

    「ジョーダンだよ」

    やっと目が合ったなと思いつつ
    笑ってそう伝えると
    頭をガシガシ掻いてくるっと後ろを向いた。

    「あー!クソっ!行くぞ!」

    いつもより狭めの歩幅で歩き始めるクリス
    下駄までしっかり履いてきているようで
    カラカラと綺麗な音がする。

    「どこ行くの?」

    「……飯買って、ちょっと神社行こうぜ」

    「はいよー」

    何だかデートっぽいな、と思いつつ
    あまり期待をしたらいけないような気がして
    『いつものように』
    緩く返事をしてクリスの隣に並んで歩き始めた。



    ーーーーーーーーーーー


    ここの祭りは大きな通りから
    奥の広場の方に向かって
    たくさんの屋台が並んでいる。

    通りの入口から提灯と屋台が並んで
    まだ日も落ちてないのに
    たくさんの人で溢れ返っている。
    いつもは奥の広場までそんなに人通りもないのに
    どこからこんなに集まるのか、
    お祭りとは凄いものだ。


    「何食いたいの?」

    「んー……」

    「決まってないのな」


    思わず笑うと隣でムッとした表情を浮かべて
    遠くの方まで屋台を見ている。

    「なんか適当に買う。」

    まぁ、これだけ並んでいれば
    クリスの食べたいものもあるだろうと
    俺も近くの屋台を見ながら歩く。

    「あ、俺、串焼き買いたい」

    そういえば去年食ったなと思って口から零すと

    「串焼き?イカ?」

    と、周りを見ながら俺に聞いてきた。

    「肉串。去年美味かったんだよ。奥の広場の方。」

    「……共食い」

    「うるさいでーす」

    笑いながらそう言うクリスが
    いつもの調子に戻ってきているような気がして
    俺もいつものノリで返す。

    俺も買おうかな〜…と悩みながら
    笑っているクリスを見ていると
    ふと思い出した。


    「つか、こういうトコ嫌いじゃなかった?」

    「あー……まぁ……」


    人混みとか、うるさい所とか
    嫌いだとか言っていた筈だ。
    煙草も吸えないとかなんとか言ってた気がするけど。

    「珍しい事もあるねぇ」

    「雰囲気は嫌いじゃない」

    確かに、夏の風物詩って感じだし
    俺は祭りとか嫌いじゃないしなぁと
    考えていたら

    「あと、お前居るし」

    と、小さく呟いた一言を
    俺は聞き逃さなかった。
    ちょっと歩くペースが早くなった
    クリスの横顔が少し赤いのは気の所為なんだろうか。

    今日は……と言うよりもこの間から
    やはり様子がおかしいとは思う。
    友達として接していた俺が
    急に告白したからなんだろう。
    その返事は全然貰えてはいないし、
    どうせまだ貰えないのなら普通にしてくれとは思うが
    まぁそれも難しいのだろう。

    「あ、金魚」

    そんな事を考えていたら
    ピタッとクリスが立ち止まった。
    飯ではなくそこかよ、と思いつつ
    一緒に立ち止まる。

    「絶対取れないでしょ、クリス」

    不器用だし、と付け加えると
    図星をつかれたのか、悔しかったのか
    屋台のおばちゃんに小銭を渡して
    ポイを1回分貰っていた。

    「絶対取るわ……」

    「絶対取れないと思うけど」

    こうなったら取るまで動かなさそうだなぁと
    考えつつクリスの後ろに立って様子を見守ることにした。

    「……くっそ」

    「ほれみろ」

    「ん"ん"ん"ん"……」

    3回やって1匹も取れず。
    予想は大当たり、という所だ。

    その様子を見て
    おばちゃんがニコニコしながら俺を見た。

    「もう1人のお兄さんもやってみるかい?」

    「じゃあ、1回」

    ポイを受け取ってクリスの横にしゃがむと
    スっとポイを入れて
    ずっと狙ってた1匹をゆっくりすくい上げた。

    「あっ……」

    「俺得意なのよね〜」

    お椀に移しておばちゃんにそれを渡すと
    袋に入れてもらう。

    「1匹でいいの?まだ破けてないでしょ?」

    「あ、大丈夫です。」

    ふふっとおばちゃんは笑うと
    おまけ!と言ってもう1匹金魚を入れてくれた。
    オレンジっぽいグラデーションの綺麗なやつを。

    「なんかお前さ…苦手な事なさそうだよな、腹立つ」

    悔しそうに俺に向かって言うクリスに
    思わず吹き出してしまった。

    「あげる。」

    立ち上がったクリスに
    袋を差し出すと驚いて固まった。

    「え」

    「欲しかったんじゃないの?」

    そう言って渡すと
    そっと片手で受け取って
    顔の前に持っていってじーっと袋の中を見る。

    「お前が取ったの金魚じゃねぇじゃん」

    「似てるじゃん、デメキン」

    ブスッたれてるクリスの顔を
    指さしてそう伝える。

    「どこがっ!」

    「黒くて目がデカいとこ?」

    「喜んでいいのかそれ……」

    「かわいいじゃーん」

    そう言って俺が今度は少し前を歩き始める。

    「腹立つ……」

    「可愛がってあげてくださーい。
    せっかく取ったんだから。」

    後ろから着いてくるクリスにそう言って
    また通りを奥に向かって歩いていく。



    ーーーーーーーーーーー



    「あ、焼きそば」

    「イカ焼き食いたい」

    そんな事言い始めて何件目なのか……

    ご好意でまとめてもらった袋は約2袋。

    「こんな食える?」

    「食えるよ」

    「まぁ、最悪持って帰るか」

    「あ、かき氷食いたい」

    「えー……」

    彼女の買い物に付き合わされてる気分だ。
    悪い気はしないが
    大学生の男二人とはいえ
    こんなに食えるのだろうか……

    お目当ての串焼きも2本買って
    ご満悦なデメキン……いや、クリスは
    周りを見回しながらスタスタと歩いていく。

    もうすぐ広場だという所で
    クリスはくるっと方向転換して
    入口の方に向かって歩き出した。


    「え、どこ行くの」

    てっきり広場まで行って
    太鼓やら踊りやらも見るもんだと思っていたし
    花火もそこから見ると思っていたのだが
    クリスはかき氷と金魚を持って歩き始めていた。

    「神社行くって言っただろ?」

    「あー……」

    「いいから、着いてこいよ。」

    先程よりも多い人の中を
    ゆっくりと入口の方へ向かって歩いていく。

    少しぶつかりそうになりながら
    ちょこちょこ歩くクリスを前に
    俺は袋を片手に持ち直して
    クリスの横に並んで手をつかんだ。

    こちらを驚いたように見上げて
    少し固まっているのを可愛いなと思いつつ
    緩くその手を引っ張った。

    「迷子になったら困るし、歩くの大変でしょ?」

    俺は甚平にサンダルだからまだいいけれど、
    いつも履きなれてない下駄と
    浴衣では転ぶのではないかと思って
    前に立ってゆっくり歩き始めた。

    「恥ずかしくねぇの……」

    「何が?」

    「……なんでもない」

    前を見て歩いているから
    どんな表情なのかはわからないが、
    振り払われず、
    ギュッと握り返された手に少し嬉しさを感じて
    ゆっくり入口に向かって歩いた。



    ーーーーーーーーーーー



    やっと人混みを抜けて入口まで来ると
    日が落ちていて、暗くなっていた。

    あれだけの屋台の中だったから
    明るくて気づいていなかったが
    かなり時間は経っていたようだ。


    繋いだままの手もそのままに
    神社の前まで来た。

    「上行くの?」

    「ん。」


    ゆっくりと石段を上がって
    神社まで着くと

    「こっち」

    と言って今度はクリスが手を引いて歩き始めた。

    神社の裏手に向かうように進んでいくと
    少し開けた場所に出て
    ベンチのような腰掛けと、近くの灯篭に明かりが着いていた。


    「こんなとこあったんだ」

    「俺の穴場」

    「へぇ」

    さっきまでの騒がしい場所とは打って変わって
    虫のなく声と、少し離れた祭りの音が聞こえてくる。


    「座って食おうぜ」

    「おー」

    クリスに手を引かれて
    そのまま隣に座ると
    袋から串焼きを出して食べ始める。

    「なんでここ?」

    「穴場なんだって」

    「えーっと?」

    「後ちょっとでわかる。」

    そう言って取っ掛りに金魚を引っ掛けて
    半分溶けかけのかき氷をサクサクと食べ始めた。

    袋からたこ焼きやら焼きそばやら
    取り出して間に置くと
    ぼーっと祭りの灯りと音を聞きながら
    静かに飯を食う。

    無言が辛い訳では無いが
    タイミングがタイミングなだけに
    少し気を使う。

    突っ込んで聞いてしまっていいのだろうか。
    あえて聞かずにこのままがいいのだろうか…
    そんなことを考えていると

    「ん」

    と、横から声をかけられた

    「何?」

    横を向くと楊枝に刺さったたこ焼きを
    こちらに向けている。

    「え?」

    「やる。たこ焼き」

    これは、アーンしてくれてると?
    いや何故。というかこういう事する奴だったか?
    一瞬で色んな事が頭を駆け巡ったが
    いちいち気にしていたらキリがないような気がして
    クリスの手に自分の手を添えて
    そのまま口まで運んだ。

    「さんきゅ」

    「ん。」

    弾んでいるとは言えない会話の中
    ただただ静かに流れる時間。
    好きな人が隣に居るのにも関わらず
    その関係すら現在宙に浮いている。

    定期的に横から支給されるたこ焼きと
    焼きそばをモグモグ食べながら
    袋にゴミを入れて一息ついた。

    「タバコ吸っていいか?」

    袖からポケット灰皿と煙草を取りだして
    火をつけるとクリスはこちらを見て固まっている

    「え?お前吸うっけ?」

    「吸うよ。たまーに」

    大きく煙を吐き出すと
    クリスも自分のタバコに火をつけて遠くを見ている。

    「ありがと」

    「何が?」

    「一緒に来てくれて……?」

    急にお礼を言われて何事かと思ったら
    そんなことを言われた。
    吸った煙を吐き出して俺は少し笑う。

    「なんで疑問形?」

    「断られるかと思ってた」

    そう言って少し下を向いたクリスに
    よくわからんなーと思いつつ俺は空を見上げて
    思ったことを口にする。

    「俺はなんで誘われたのか疑問だったわ」

    「あー……うん」

    歯切れの悪い返事とその後の間に、
    冷たく聞こえてしまっただろうかと考えて
    こちらから話を振ることにした。

    「なんかあったの?」

    短くなった煙草をポケット灰皿に入れて消し、
    クリスの方を向くと
    少し強ばっているような、
    緊張しているような面持ちで
    俺はなんの事だか察して次の言葉を待った。

    「……この間のやつ」

    グッと力を込めて絞り出すように
    吐き出された言葉。
    少し緊張しているのを感じて
    こっちまで少し体が硬くなるような気がする。

    「返事、してねぇから。」

    「貰ってないねぇ」

    「ごめん」

    その一言の『ごめん』に
    俺は全身に緊張と不安が走った。

    「……それは、応えられないって意味?」

    「あ、違う!待たせてて……」

    てっきり間髪入れずに振られたのかと思って
    正直汗が吹きでた。

    クリスは下を向いて固まっているし
    どうも次の言葉を考えては飲み込んでいるようだ。

    その様子を見て俺は少し息を着いて
    身体の力を抜くと、
    ゆっくりと言葉を紡ぐ。

    「無理に言わなくていいよ」

    その言葉を聞いて
    こちらを向いたクリスの表情は
    なんとも言い難い表情だった。
    困惑しているような、不安なような
    とにかく良い表情ではない。

    「俺が勝手に好きになって
    俺が勝手に告白したんだし。
    気まずくなって、変になるよりはいいかなって。」

    そんな表情を見たくなくて
    俺は捲し立てるように言うと笑ってみせた。

    「まぁ、そんな焦らずでいいよ。
    ここまできたら待つし。」

    グッと腕を伸ばして伸びをすると
    ふっと力と一緒に緊張を逃がしていく。

    俺の言葉に嘘はない。
    いくらでも返事も待つし
    今日の様に求められたり、誘われたりしたら
    喜んで着いていくだろうし。

    そんな俺を見たあとに
    もう燃え尽きている煙草を
    灰皿に入れると、少し大きめに息を吸い込んで
    クリスが話し始めた。

    「俺も……同じ気持ちだった」

    一瞬何を言われているのかわからず
    思わずクリスの方を見る。

    「この間は驚きすぎて、信じらんなかった。」

    先程よりもハッキリとした言葉で
    俺に対して自分の気持ちを伝えてくれている。

    「またいつもみたいにジョーダンだったらとか、
    俺と同じ意味じゃなかったらとか
    色々変に考えて……返事は待ってくれって……」

    強ばっている身体と、
    握りしめて震えている拳を見て
    こちらにもなんとも言い難い緊張感が
    ヒシヒシと伝わってくる。

    「だんだん返事を言うタイミングが……
    わかんなくなって……」

    「それで今日誘ったと。」

    消えかかった言葉を補うように
    俺が口を開くと小さく頷いた。

    「そんで?」

    クリスはこちらを向いて
    何が?と言わんばかりの表情。
    頑張って言葉を選んでくれていたのだろう
    緊張で少し赤くなった顔と潤んでいる目を見て
    俺も言葉を続ける。

    「俺はクリスの事が今も……今日も含めて
    ずっと大好きだったんだけど?」

    俺の言葉を聞いてグッと
    言葉を詰まらせた様なクリス。

    「俺も同じだって……」

    「ちゃんと言ってくれないとわかんないなー」

    ぼそっと呟いたその言葉に被せるように
    俺は少し意地悪を言ってみる。

    待たされたんだし、このくらいの意地悪くらい
    許されるだろう。

    「……俺もニックが好きだよ」

    クリスがそう言ったのと同時に
    大きな音と光が見えた。

    少し驚いてその方向を向くと
    おおきな花火が空に拡がっていた。

    「……すげぇな」

    「穴場だからな」

    2人して目の前の空に広がる大きな花火を見て
    ようやく『穴場』の意味を理解した。

    「一緒にここから花火見たいなって
    去年見つけた時から思ってた」

    そう言って空を見上げる横顔を見て
    思わず触れたくなった。

    俺に伝えられた安心感からなのか
    少しほっとした表情で花火を見ている。
    そんな綺麗な横顔にそっと手を伸ばし、
    そのまま頬にキスをした

    「なっ……に……」

    ビックリして後ろに倒れそうになったクリスの身体を
    背中に腕をを回して支え、少し引き寄せた。

    背中に当てた手から
    クリスの心臓の音が感じられ、
    しかもそのリズムが速いのが伝わってくる。

    「可愛いなと思って」

    頬に添えた手を少し動かして
    クリスの唇に親指をスっと這わせる。

    「こっちにしていいですかね?」

    そう訪ねるのと同時に
    クリスの心臓が大きく跳ねた気がして
    こちらにまでドキドキがうつりそうだ。

    俺が少し顔を近づけると
    クリスの腕が俺の背中に回されて
    静かに目を閉じた。

    その仕草と恥ずかしそうな表情に
    思わず笑みがこぼれて、
    そのままクリスの唇にキスをした。

    一瞬が長いように感じる中で
    さっきまでの大きな花火の音が
    遠くに聞こえるような気がしていた。



    ーーーーーーーーーーー
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