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    小さな葉っぱ

    @happa_shumi08

    ↓活動場所
    https://profcard.info/u/KeSCw6Nd2DYriEq7xhk0cnUZqaF2

    ・くじらのひとの黒迷さん(BLは書けない)
    ・SB69の男女CPやバンド内のわちゃわちゃ
    ・マリオのワルイージ×ロゼッタ
    で文字書きをしています。絵は描けず、文章のみの投稿です。テキトーにお気楽に二次創作ライフを送ってます!
    黒迷さん関連にはパスワードを付けさせて頂きます、ご了承くださいm(*_ _)m
    【パスワードヒント】
    ・お二人の下の名前のイニシャルを誕生日が早い順番に
    ・お二人は漫才日本一の何代目チャンピオン?
    英字は全て小文字でお願いします。

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    小さな葉っぱ

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    ワルロゼ。
    春のお花と彼と彼女。

    ##スーパーマリオ
    ##ワルロゼ

    春の花と彼と彼女 ワルイージは自宅の庭で薔薇の世話をしていた。そろそろ肥料を取り替える時期で、その作業に勤しんでいる。
     そこに愛しい声が流れ込んで来るのは、春の風が僅かに通り過ぎた後だった。
    「此処に居らっしゃったんですね、インターホンを鳴らしてもお出にならなかったので」
    「おう、あんたか。悪いな気づかねえで」
    「いえ、構いませんよ。クッキーを焼いて来たんです。一緒にいかがですか?」
     ロゼッタが手にしていた比較的小さな紙袋を顔の高さまで挙げる。ワルイージの顔にそれを楽しみにしたにやりとした笑みが浮かんだ。
    「こいつは上等なティータイムだ。待っててくれ、これ終わらせちまうから」
    「とっても綺麗な薔薇ですね」
     彼の側まで来たロゼッタが腰を屈め、薔薇の一つにちょんと人差し指で触れた。たおやかな指も相まって、そんな何気ない所作ですら画になる。
     こちら側から見ると髪で顔がほぼ隠れてしまっているが、それでも美しく思えた。
     そんな横顔に見惚れていると、ロゼッタが『あら?』となにかに気が付く。薔薇の植え込みの横に、紫がかったピンクの小さな花が並んで咲いていた。
    「可愛いお花ですね」
    「ああ、蓮華だ。何処かから種が運ばれて来て自生してるんだ」
    「写真に撮ってよろしいですか?」
    「これをか? まあ、こんなもんで良ければいくらでも……」
    「ありがとうございます!」
     ロゼッタが機械端末を取り出して写真をいくつか撮る。その純粋無垢に楽しそうなさまがワルイージの心にも春の花を咲かせた。
    「心が和らぐ、な……」
    「はい、そうですね。お花を見るとそんな気持ちになれます」
     違う。花を愛でる貴女と居るから、こんな温かい思いが芽生える。
     そんな感情を呑み込んで、彼は『そうだな』と頷いた。
    「さて、さっさと終わらしちまおう」
     きっと今日も会える時間は限られている。
     家の中でお茶の準備をして来ると言って去る彼女を見送りながら、短くもシアワセな逢瀬を想像する。
     作業をしながら一度だけ蓮華を一瞥した。春の花は二人が今日も無事に会えた事を祝福するように、風の中でその頭を揺らしていた。


    (おわり)

    ※蓮華草の花言葉…『心が和らぐ』、『私の幸せ』
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