誘い方おれは昨夜、パートナーと初めての夜を迎えるはずが、誘い方をしくじってしまい、現在絶賛気まずい状況にある。
そこで、最近結婚したばかりの年長者を、藁にもすがる思いで訪ねた。

ポプ「…あのさヒュンケル、エイミさんを誘いたいとき、何つって誘うんだ…？」
ヒュ「誘う？行きたい場所と目的を伝えて、都合が良いかと聞くだけでは？」
ポプ「そうじゃねえ！…その…何だ…夜……セッ………するときよぉ…」
ヒュ「ああ」
ヒュ「『今日したい』と伝えるだけだが？」
ポプ「うわっ…まじか…！（エイミさん怒ってるんじゃねーの…？）」
ポプ「…それでエイミさんから何て言われるんだ…？」
ヒュ「都合が良ければ『◯時頃からしましょう』と返されるだけだが？」
ポプ「意外とサバサバしてんのな…『都合が悪い時』ってのは、どんな風に断られるんだ…？」
ヒュ「『明日は早いから』とか、『生理がまだ終わってない』とか、『食べ過ぎて気持ち悪いから寝たい』とか、理由を添えてくれる」
ポプ「なんつー色気のねーやりとり！！ホントに新婚かよ！？」
ヒュ「彼女とは大戦中から言いたいことを言い合った仲だからな。お互い遠回しな言い方はせん」
ポプ「（いやそれ、お前に合わせてるだけじゃね？）…逆にエイミさんから誘われる時は？」
ヒュ「『今日したいわ』と」
ポプ「……」
ヒュ「お前も変に気取ったりせず、ストレートに伝えたらどうだ？」
ポプ「……うーん…？…そうだな。もしかしたら、そういう方が良いのかもしんねーな！いっちょ試してみるわ！サンキューな！」

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翌日、おれは藁にもすがる思いで、昨日アドバイスをもらった相手のパートナーを訪ねた。

ポプ「エイミさんは、実はヒュンケルにこう誘って欲しいとかないんですか…？」
エイ「…どう誘って欲しいのか、直接本人に聞いたらどう？」


おしまい。