火のない所に煙は立たぬ天帝の悪戯でぬいぐるみサイズになった計都と羅睺。獣舎を脱走し白圭宮内を好き勝手に駆け巡る。驍宗様指揮の元、数カ所の園林に陣を張り罠を仕掛け捕獲作戦を実行するも鄒虞の見事な脚力で中々捕まらず。捕獲作戦は夜まで続き驍宗様は仮眠の為一旦引き上げる。
厨から配給された粽を食べていた英章軍の陣営に突如現れた計都と羅睺。驚いた兵士が落とした笹に包まれたままの粽を咥え逃げる二頭。追う英章軍。李斎軍陣営の天幕に突っ込み寝台にダイブする計都と羅睺。
「!?李斎の天幕に入ったか」
中に入って良いものか戸惑う英章だが、やめないか計都、羅睺と聞き覚えのある声がした事で詫びの一言を添えて天幕に入る。
寝台にはじゃれつく二頭に乗られ起き上がれない驍宗様と李斎。
「こんな時に何をしておられるか💢」
って雷を落とす英章に対して
「仮眠だ」と平然と言ってのける驍宗様。
翌日から主上と劉将軍の仲が白圭宮内の隅から隅まで知れ渡る。
泣く者、喜ぶ者、滅多にないワイドショーネタを楽しむ者等悲喜交々。軍の訓練に身が入らない武人や書類が滞る文官が多数続出する。
このままでは政に支障をきたします。落ち着くまで何処かに行って下さいと泰麒は驍李を白圭宮から追放。元の大きさに戻った計都と羅睺に乗って2人は国内外と黄海を旅して回った。
(オチなし)