ユキそれドッキリだけど、ね●岡崎事務所(朝)
百「ユキが結婚……か」
ユキにブライダルモデルの仕事が入る。
ドッキリの仕掛け人の仕事を受けるモモ。花嫁と入れ替わって驚かせちゃおうという企画。
実は付き合ってる2人。
仕事ついでにユキと結婚する体験しよう。実際にはできないからと、切ないモモ。
百(ドッキリだからみんなを楽しませなくちゃいけないけど、ちょっとくらい、ほんの少しだけ、オレも楽しんでもいいよね?)
●教会
誓いの儀式の収録。
ユキの後、「誓います」とモモが言うタイミングでネタバラシ予定。
ドレスもメイクもここまでするかというくらい、前々から入念に計画されてる。気合い入った企画だ。
入れ替わりは無事成功。気づかれてないはず。
百(誓いの言葉でオレの声に気づいたユキはきっと驚いた顔をする。爆笑しちゃうかも)
千「誓います」
ユキの台詞の後、ショックが隠しきれないモモ。
百(いいな。オレが一生もらえない言葉。やっぱりダメだね。凹んだ。寂しい。演技なのにバカだよね。オレのものにはできないって、分かってるはずなのに)
千「モモにも誓って欲しいんだけど」
ネタバラシする前に名前を呼ばれ、はっと顔を上げるモモ。気づかれていた?
2人は秘密の関係。NGを危惧して下手に何も言えないモモ。
神父「百くん、誓いますか?」
神父までモモに話しかけてきて、振り向くとそこには万の姿が。
百「え、バンさん⁉︎」
振り返るとおかりんや後輩たちがずらりと席に並んでいる。
百「え、ナニコレ……」
千「ふふっ、ビックリした?」
逆ドッキリかー!とおちゃらけようとしたモモに.ユキはキスをする。
百「な、なにしてるのユキ⁉︎」
千「誓いのキス」
よく見ると周囲にカメラはない。
千は片膝をつき、百の手をとって懇願するようにプロポーズする。
千「モモ僕の目を見て。誓って。僕を花嫁に逃げられた新郎にしたいなら、振ってもいいけど」
百「そんな脅しされたら逃げられないでしょ!」
千「逃げちゃうの……?」
しゅんとする千を援護するように、万(神父)の追い討ち。
万「病める時も健やかなる時も……千と支え合っていくことを誓いますか?」
泣きそうになるのを堪えて、万を見るモモ。
百「誓います」
ユキがモモを抱き上げる。
笑顔のユキを見て、モモはユキの首に腕を回してキス。
祝福の言葉が飛び交う。
万「結婚式をプロポーズに使う奴、お前だけだよ」
千「これくらいしないと、モモは本気にしないから。5周年の時だって、みんなのドッキリのおかげでモモの歌声は戻ってきたから……また頼っちゃったね」
岡崎「Re:valeがぶっ飛んでいることは、自分も十分に承知してますから。なんにせよ、お二人が幸せになってくれれば自分は……っぐすん」
モモは泣いてるおかりんにハグしてから、タキシードに着替えに行く。
万「お前の趣味について全然興味があるわけじゃないんだけど……何でドレス?」
千「万が一モモが逃げた時、ドレスの方が走りにくいし、捕まえやすいでしょ」
万「逃すつもりないやつが、いけしゃあしゃぁと……。でもまあ、おめでとう。心から君たちの幸せを願ってるよ」
上機嫌に笑うユキ左手の薬指には、光る指輪があった。
おしまい