ファーストアタック(旧新)ほんの少しの、単なる興味からの出来心だった。
その日、外泊許可を取ってジョルノはディアボロを連れ出していた。バールで飲みたい気分だった。溜まっていた仕事がひと段落して、少し浮かれていたのかもしれない。
夕食前にバールに立ち寄って、アペリティーボを楽しんだ。食前酒というのは、こうも楽しかっただろうか?店で話せる程度の仕事の愚痴なんかをジョルノは話していたが、ディアボロは静かに聞いていた。
バールから切り上げてリストランテに向かう足取りはとても軽かった。馴染みの店主にいつも座る奥側の席へ通されて、二人で料理を待つ。
こう言う時のディアボロはとても静かだった。まるで借りてきた猫の様に、静かにワインを嗜んでいた。
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