君の名は!?!暴力表現、嘔吐描写、生理ネタがあります
背中の異様な痛みで目が覚めた。
「いっ…………たぁ……」
のそりと起き上がる。自分の体の動きが小さく、視界に入った手が幼かった。
「…………子供?」
思わず呟く。その声色にすら違和感があった。その手を近付けようと思えば近付けることが出来た。つまり、私の手?こんなに小さかった?握りこぶしを作ってみたり、ゆっくり開いてみたりする。指示通りに動く。間違いなく私の手だ。
「……え?どういうこと?」
体の節々が痛い。背中は焼けただれたようにジンジンとした痛みが永続的にする。頭が軽い気がして、視界にいつもの金髪が映らないことに気付く。
「ここは……」
ぐるりと辺りを見回した。
全体的に埃だらけの床は所々、人がよく移動するであろうルートだけ綺麗で、雑多にモノが置かれている。二階に通じる階段と、目の前に廊下。鼻につく煙草の匂い。身に覚えがない。ここは何処だ?
5734