めっちゃ書き途中特i級i呪i物iパロ起
宵闇に紛れ、青年は逃げ惑う。その表情は異形となったあの日から幾度も季節を越え、随分と大人びていた。
絶望するでもなく、泣くでもなく、友と呼んでくれた人に助けを求めることも無く、もうすぐそばに迫った死を受け入れた顔をした青年。
ただ終わる前に、奇跡でも起きないかと、もしかしたら最期に一目だけでもあの人に会えるのではないかと、荒唐無稽な夢を見て受け入れた死を少しだけ否定する。
それが確率ゼロの馬鹿な選択だったとしても。
あの人に褒めてもらったワザも、仲間と共に立った戦場で身につけた技術も、対峙した強敵との戦いで得た能力も、相手には一切使えない。
なぜなら相手は人間で、自分を殺せと上層部に命令されて来た呪術師で、それは絶対的な正義であって、
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