(FGO/ゼル伝/現実世界) アヴァロンルフェをやって得た気付き先日FGOのアヴァロンルフェをようやくクリアしました。
後に拝見したファンの方の考察記事では、筆者から作者に対して「あまりにも人の心がない」というような感想が綴られていましたが、本当にその通りだと思います。
2部6章の感想を申し上げますと、妖精國の妖精は、人間の嫌な部分だけ濃縮されて具現化されたような存在であり、そんなクソな妖精たちの住む世界を救おうと奮闘する人達はあまりにも可哀想であまりにも不憫であまりにも推せる、ということです。
感想を分かりやすくお伝えするために、以下妖精國の概要をまとめさせていただきます。
2部6章の妖精國には妖精がメインで住んでいます。現実世界の地球上で例えると我々人類のようなものです。
妖精は自身の生きる目的を失うと、恐怖に駆られ人間でいう死のようなものを迎えます。だからその目的を維持し達成し続けるためならどんな手段も使います。
その際最もタチが悪いのは、妖精には善悪の概念がないということです。善悪の概念がないから、一般的に悪とされている行為も悪いことだと認識出来ません。
だから、生きる目的を維持して恐怖から逃れ、死なないようにするためならどんな手段を使ってもいいのです。基本的に自分さえ良ければ相手を傷つけても良いという思考回路で、それが常と化しています。
つまり妖精はクソということです。
そのようにクソな妖精であっても、心の奥底には生きる目的を失いたくない、もし失ってしまったら自分はどうなってしまうのか、という恐怖があります。そして基本的にどの妖精も、その恐怖から救われたいと思っているのです。
だから妖精國を救ってくれるという予言の子・救世主アルキャスが現れた時には、不安に駆られた妖精たちが皆彼女にしがみつきました。
でもそんな救世主アルキャスは妖精たちにとって使い捨てのような存在であり、用が済めばより良いもののために平気でアルキャスを蔑んだり貶めたりします。
彼女はそのような妖精達のことを内心クソだと思っていたかどうかは知りませんが、アルキャスは優しいので(もっと理由はあるかもしれないが)妖精國救済の使命を投げ出さず、最後まで完遂しようと試みました。
あまりにも不憫だと思いました。
これがお伝えしたい妖精國の大まかな詳細になります。(ちゃんと伝わっているかはよくわかりませんがなんとか伝われ!!!)
ここで私はアニメ漫画ゲームといった創作物に限らず、現実世界もこんなものだよな、等とふと思いました。
例えば♥️♦️♠️♣️🃏大統領(伝われ)がいたとします。
一国を背負う彼は、国民一人一人の不安を全て汲み取った上で🇺🇸という国がより良くなるよう奮闘しています。(本心ではどう思っているかはわかりませんが、少なくとも外面的にそういうことにはなっているはずです。)
そしてそれに賛同する国民もいれば、賛同しない国民もいます。
政治や国際問題について考える時はそうかもしれませんが、基本どんな人間であっても自分にとって都合の良いものにしか賛同しないし、そうでないものは罵ります(口に出さずとも心とかでね…)。
だから状況が変われば誰だって心の中では手のひらを返します。
そんなある意味自分勝手な国民たちの思いを一身に背負うのが大統領という立場なのだと思います。
彼があそこまで国民やメディアに罵られているのにも関わらず、頑なにあの場所に居続けようとする理由は一般人の私には到底理解できません。
しかしこれが一国を背負う、ということなのだと思います。
妖精國におけるアルキャスやモルガンも♥️♦️♠️♣️🃏大統領と同じだなって思いました。
会社で例えてみてもいいかもです。
会社というひとつの国を運営するトップ(社長)がいます。
基本的に社長はその立場上誰にも相談できない孤独な存在です。自分の判断に自信が持てず何でもかんでも相談してくる社長がいたら、国民である社員達はこの人に会社を任せて大丈夫なのかと不安になってしまうからです。
そのような孤独な立場であるにも関わらず、その後の会社の運命を左右する重大な判断の責任は取らねばならず、その上守ろうとしている社員達には基本的に非難の目にさらされます。
もちろん、その会社が本当に救いようのないブラックだから社員の非難の目に晒されているという可能性もあります。
しかし、どんなにホワイトと言われている会社であっても、そこで働く社員一人ひとりは会社に対して何か思うことがあったりする場合がほとんどです。
社長はそういった抱えきれない個々人の不満や悩みを全て受け止めて、社員の非難の目に晒されつつも会社をより大きく発展させていき、昇給賞与という形で社員に還元させようと努力します。
本当に、社長になって何か得する事でもあるのか、ってくらいいい意味でイカれたことをしていると思います。
なんとなく言いたいことは伝わったでしょうか…。
つまり、人間は基本的に皆私利私欲にまみれたクソであり、そのようにクソな存在を守り導くために救世主があり、王様がいて、総理大臣や大統領がい て、一企業の社長がいる、ということです。
つまり妖精のことをクソだと罵っていた私達も基本的には妖精と同じでクソなんだ、ということです。
SNSには無責任に言いたいことを言って他人を傷つける人が沢山居ます。
会社で上司に怒られた時に自分の非を認められず、会社や上司のせいにして他責思考に陥る人も世の中には多分居ます。
また、どんなに優しい人であっても、心の底では「アイツめんどくさいから関わらんとこ」とか思って実行した経験は少なからずあると思います。
また、誰かがいじめられているのに自分が標的にされたくないからと見て見ぬふりをしたり、SNSでなんの責任も負うことの無い外野があーだこーだと口出ししてる場面も目にします。(楽しいからなのか?はわかりませんが……)
つまり人は皆このように自分の気持ちや望みに忠実に働くものです。
あの聖人のような炭治郎ですら、禰豆子が陽の元に晒されてしまいそうになった時、鬼殺隊が守るべき一般人を助けようと動くことができませんでした。禰豆子に蹴り飛ばされていなければ、刀鍛冶の職人さんを救うことは出来なかったでしょう。
つまり、基本的に人間は私利私欲に塗れたクソなのです。(私も例に漏れず……)
しかし世界には、そんなクソな人間たちの思いを一身に背負う救世主がいたり、一国を治めて国をより発展させていこうとする、いい意味でイカれた人たちが存在します。
正直一国の領主になれとか、私にしてみたら正気の沙汰ではありません。どんなに民のために頑張っても、何とかして作り上げた評判の良い実績は早いうちに忘れ去られ、問題の残る箇所のみ何度も何度も蒸し返してつつかれます。
もちろん、何千何万という民の命がかかっているのですから、そんなことで弱音を吐かれたらたまったものじゃないし、一国民である私としても真剣に考えて欲しいところです。物価も税金もクソ高いし…
でも、彼らも私たちと同じ人間で、心があるのです。
無責任な一般人の私たちみたいに、私利私欲に塗れたくなる時だってあるはずなんです。それを何とか抑えて頑張ってくれているから、今日も世界は回ってるのかなぁなんて考えたりします。
仮にそうやって全て背負ってくれる人が全く居なくて、全人類が好きなことしかしない状態になってしまったら、世界は滅んでしまうでしょう。なんか昔そんなボカロがあった気がするけど、何気に的を得ている気がします。
なので冷静に考えたら、こんなクソみたいな役目を一身に背負ってくれている彼らは、ある意味自分を犠牲にしてでも何かを背負おうとする、いい意味でイカれた人達なのです。
そんなイカれた彼らが私は大好きです。仮に創作物なら推しになってしまうのです。
ここでゼル伝の話になりますが、基本的にゼル伝もこういう構造であると思いました。
どのシリーズのリンクも基本ワンオペで危険を犯しつつもハイラルとその民を救おうとします。本当にイカれています。
ブレワイのゼルダもわかりやすいかもです。
あんなにハイラルのために努力しているのに、無能だかなんだか知りませんが、守護対象の兵士達には蔑み罵られる毎日でした。なのに、そんなクソな国民がのうのうと生きてる国を救う努力を諦めず、最終的には本当に救ってしまいました。イカれています。
そういう構造になっていて、誰知らぬところでクソみたいな国民のために汗水流し自分を犠牲にしていることが多いので、ゼル伝のキャラクターって不憫なやつが多いし、好きになってしまいやすいのかなぁと思います。
そんなことを仲の良い方とお話していた時にふと、ハイリア様が何故人間に転生したのか、というお話になりました。
スカウォでは、「終焉さんを完全消滅させるには自身が人間に転生してトライフォースを使うしかなかった」なんてことになっていましたが、そんな事務的な理由だけで神の座を捨てることって普通に考えて有り得んのか???と思ったのです。
だって神様だった頃のゼルダはスカイロフトって国をまるまる空に浮かべるほどの力があったんです。
人間にはない有り得ん程の力です。
それを全て捨てて、人間に転生したのです。
その理由についても、先程申し上げたことが関係していそうなのでは?と考えたりしました。
神様というのは、一般的に慕ってくれる民の思いを一身に背負い願いを叶えてくれる存在です。
だけどその"神様"という肩書きが、彼女にとって重荷だったならば?と考えてしまいました。
国のトップである立場上、基本誰にも理解されず、好き勝手言われながらも国と民を護るのです。正気の沙汰ではありません。
そんな中で、唯一前世様だけが彼女の理解者であったならば、そりゃ人間に落ちぶれて彼と駆け落ちしたくもなるというものです。
つまり、女神という役目をかなぐりすてて人間として生まれ変わり、前世様と共に生きたかったから転生したというのが第1の理由で、トライフォースのことは数ある転生目的のうちのたったひとつに過ぎなかった、という可能性だってあるということです。
それに、その方がストーリー的にも感情が揺さぶられて素敵だな、なんて思ったりします。
でも、もしかしたら実際のところは本当にスカウォ冒頭の伝承通りで、転生して人間になりトライフォースを使うしか終焉さんを倒せなかったから人間に転生しただけだったという可能性もあります。
スカウォの序盤でファイ様が「人間の口伝は信憑性に欠ける云々」仰っていましたから、実際のところは転生した彼女本人にしかわからない、ということです。
中々まとまらなくなってきましたが、つまり人間はクソであり、そんな世界をより良いものにしようと奮闘する人たちはあまりにも輝かしいし、あまりにも不憫だし、あまりにも可哀想で推せる、ということです。
私がふと思ったことをとにかく書き残したい一心でここまで綴りました。
尚、人間のことをクソクソ言いすぎて、同じく人間である私自身のライフが文を書くたびゴリゴリ削られていく音が現在進行形で聞こえてきてます。
特に他責思考とか、見て見ぬふりとか、何もかもめんどくせぇ〰️サボりてぇ〰️なんてことは日常茶飯事で、自分のクソさは思い返せばキリがありません。高校生までの自分なんて、自己中であることにも気づかない自己中の塊であったと思います。まさしく妖精國の妖精さんたちと変わりませんね……なんなら全ての元凶となった6氏族の先祖のことも馬鹿にできません。書いてて根本的に同じだと気づいてしまったので😭
同じように、もしこの感想を読まれて不快に思った方がいらっしゃったら焼き土下座で謝罪いたします。
でも、人間ならばそういう醜い側面は持ち合わせていて当たり前だし、私自身こういった側面があるので、そういう人たちの方がむしろ人間臭くて好きだったりします(あからさまに周りに迷惑かけまくるとか、度が過ぎてたら流石に引きますが…)。
逆になんでも笑顔で快く使われてくれる都合のいい人間がいたら、機械みたいで怖いです。
大切なのは、自分が人間であるが故に抱えてしまうクソみたいな醜さを自覚して、時には嫌な気持ちを押し殺して周囲と同調し、時には自分の気持ちを守るために羽目を外して好き勝手振る舞うことなのかなぁなんて思います。
これは本当に大事なことだと思うし、むしろ私みたいに不器用な世間一般の有象無象は、結論こういう方法でしか自分の機嫌を取って健全に生きてけないかもなんて思ったりします。
まとまらない最後となってしまいましたが、ここまで読んでくださった方はありがとうございました。
あとこれを最後まで読んでくださった方、どうかこれを読んだせいで私の事を嫌いにならないでください。私は貴方様のことが好きです(自己中〰️)