リョガ種小話リョガ誕小話
それは突然の露見だった。
情事の後を色濃く残したベッドに横たわって居た修二は、スマフォの画面を見るとそういえばもう直ぐクリスマスやなと溢す。
「そうだなぁ。イブは家のチビ助の誕生日なんだけどさ」
「へぇ?ほなLINEでお祝いのメッセージ入れんとあかんなぁ」
「そうなんだよな。いつもは素っ気無いけどそう言う時はちゃんとお礼言うから可愛くてさ」
へらりと笑い兄バカを発揮するリョーガに笑みが溢れる。
「…そういう自分の誕生日はいつなん?」
年に何度かの逢瀬を重ねつい数日前に明確に恋人同士となった修二はリョーガの事を多くは知らない。
この際だからきちんと聞いておこうとメモをする為にスマフォを持ち待っているとえ?俺?と意外そうな声を出す。
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