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    623_sant

    @623_sant

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    623_sant

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    大分過ぎたけどリョガ誕で書きたかったけど仕上げる時間が無かったやつを供養します。
    時系列が今回出したリョガ種本と同じ時系列なんですが。
    リョガ種3歳差の年下攻。
    なんとなく一緒に住んでいる。
    リョガが成人に成り立て位の年齢操作有り。
    以上を踏まえて頂ければ読めると思います。
    なんでも許せる人向けです。

    #リョガ種
    lyoga

    リョガ種小話リョガ誕小話

    それは突然の露見だった。
    情事の後を色濃く残したベッドに横たわって居た修二は、スマフォの画面を見るとそういえばもう直ぐクリスマスやなと溢す。
    「そうだなぁ。イブは家のチビ助の誕生日なんだけどさ」
    「へぇ?ほなLINEでお祝いのメッセージ入れんとあかんなぁ」
    「そうなんだよな。いつもは素っ気無いけどそう言う時はちゃんとお礼言うから可愛くてさ」
    へらりと笑い兄バカを発揮するリョーガに笑みが溢れる。
    「…そういう自分の誕生日はいつなん?」
    年に何度かの逢瀬を重ねつい数日前に明確に恋人同士となった修二はリョーガの事を多くは知らない。
    この際だからきちんと聞いておこうとメモをする為にスマフォを持ち待っているとえ?俺?と意外そうな声を出す。
    「あー俺は明日だな」
    チビ助と一日違いでさ。明日20歳。と答えるリョーガに修二は数瞬固まり明日!?と思わず聞き返した。


    ーー翌日。
    修二は昼になる少し前にリョーガを起こすとちょっと出掛けようやと連れ出し外に出る。
    急に起こされ、欠伸をし少し眠たそうな顔をしているリョーガに何処行くんだ?と問われ修二はデパート。と簡潔に答える。
    「誕生日やし。ケーキはやっぱり欲しいやろ?」
    もっと早く知っていれば何かプレゼントの一つでも用意したが発覚したのが誕生日になる数十分前という状況で、流石の修二も時間を無にする事は出来なかった。
    「なんだ祝ってくれるのか?」
    「そりゃ恋人の誕生日位祝うやろ」
    「そっか…直に祝って貰えるの久々だからなんか照れちまうな」
    さも当然のように答えるリョーガを見て、そんなもん慣れて良いもんちゃうやろと言いかけたが事情は人それぞれだからと喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。
    その代わり今日はこいつの為だけのケーキと料理を買って全部食わせたる。と修二はそう心に決めた。
    デパートに入り、地下の洋菓子のコーナーに行くとショーケースに色とりどりのケーキが並んでいる。
    「リョーガは何食いたい?」
    好きな物選んでえぇんやでと言うとリョーガは物珍しげにショーケースを覗き込む。
    ショーケースにはスタンダードなショートケーキやチーズケーキ、変わり種のタルトなどが並んでいる。
    暫くじっと見ているとじゃあこれ、と指を差した。
    指差す物を見るとそれはチョコレートケーキにオレンジピールが乗っているケーキで、修二はへぇ…と声が出た。
    「オレンジ、生じゃ無くても好きなんや?」
    「オレンジにチョコついたやつとか美味いだろ?あー名前なんだったか…」
    「オランジェット?」
    「そうそれ!ああいうの結構好きだぜ」
    「さよか。ほなそれはバレンタインの時やな」
    すみませんと店員に声を掛け目的の物を包んでもらう。リョーガが他の所を眺めている隙にこっそりとろうそくもお願いした。
    「次は料理やな」
    支払いを済ませた修二はリョーガ行くでと声をかける。
    「おいおい。まだ何か買うのか?」
    「当たり前やん特別な日なんやから。ケーキに惣菜…あぁメインも欲しいなぁ。肉と魚どっちがええ?あと折角二十歳になったんやしちょっとアルコール挑戦してみよか?リョーガの好きなオレンジ味のお酒探そうや」
    楽しみやなと笑いながら一気に捲し立てる修二にリョーガは面食らったような顔した後アンタと居ると飽きないなとつられて笑った。


    両手に紙の手提げ袋を携え帰宅すると、手早く手洗いを済ませた修二はテーブルに買ってきたばかりの惣菜を並べる。
    その真ん中にはケーキを2つ。皿に盛り付けロウソクを刺す。
    メインとして買ってきたローストビーフは取り分け横にマッシュポテトを添える。
    えぇ感じやん。と思いながら眺めていると、手洗いから戻ってきたリョーガはそれを見ておぉ…と関心したような声を出す。
    「すげぇなちゃんとしたパーティーみたいだ」
    「せやろ。ローストビーフ奮発した甲斐があったわ」
    キッチンからグラスを持って来ると買ってきた酒瓶の蓋を開け注ぐ。
    淡いオレンジ色のそれを差し出すと受け取ったリョーガは興味深そうに顔を近づけてすんすんと匂いを嗅いだ。
    「ちゃんとオレンジの匂いするな」
    「そらそうやろそれを謳った商品やし」
    部屋を薄暗くし、ライターでロウソクに火をつけると小さな灯りが付いた。
    リョーガ。と耳馴染みの良い優しい声で呼ばれる。
    「誕生日おめでとさん。来年も、再来年もお祝いするつもりやから覚悟しときや☆」
    そう言われたリョーガは心底嬉しそうにサンキュと答えた。

    買ってきた料理に舌鼓を打ちながらそうそう。と思い出したように修二が声を掛ける。
    リョーガが修二を見ると側にあったリボンを緩く自分の首に蝶々結びで結びじゃーんと見せられた。
    「誕生日プレゼント、色々考えたんやけどやっぱこれかなって思うてな。」
    プレゼントは俺やで☆と満面笑みを浮かべて豪語する修二にリョーガは固まる。
    しばしの沈黙。
    反応が薄いリョーガに外したか?と一瞬焦るが口を開いたリョーガは良いのか?と言う。
    「へ?」
    「貰ったら二度と手放さねぇけど良いのか?」
    修二を見据え手を重ねすり…と意味ありげに撫でる。
    その顔は真剣そのものでとても茶化せる雰囲気では無かった。
    「……えぇよ、全部やるわ。」
    後で美味しく食べてや?そう笑って言えばリョーガは約束なと修二の手の甲に口づけた。

    (このあとめちゃくちゃセッ…ry)
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