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    tuki46_109

    @tuki46_109
    没った話やR18話、しぶに投げるか悩んだものを置く場所。

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    tuki46_109

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    何でも許容しちゃうメドショカ話のメド視点没。
    これプロットに書き直してるんですが勿体ない精神であげる。凄いごちゃごちゃしてて読みにくい

    宙ぶらりんの恋心(没ver.)「うっわぁ……」

     驚愕と困惑が混ざり合った声で目が覚めた。薄く目を開けて声の主の方を盗み見してみれば、俺が昨夜に刻んだ無数の噛み痕を呆然と見つめているショーカがいた。
     次第に赤くなる肌、顔を覆って溜め息をこぼす姿はあまり見かけるものではない。嫌、だったんだろうか。そうだったら嬉しいな、嫌がっている様子を見て嬉しいと思うだなんて可笑しいはずなのに。何をしようが一蹴することのない、何だろうと受容してしまうやつが、きちんと嫌だと意思表示をしてくれたことがどうしようもなく嬉しかった。
     嫌なら嫌だとはっきり言って欲しかったから、受け入れなくていいから、ちゃんと拒絶を、否定をしてほしかったから。

     俺とショーカは仕事仲間で、気の置けない友人同士だった。決して恋人ではない。ヤることはヤッているから俗に言うセックスフレンド、になってしまった。俺が変えてしまい、始めてしまった関係だ。
     ショーカは俺の言葉に『いいよ』と頷き、基本的に断ることがなかった。そんなものだから、何処までが許容の範囲内なのだろうかと好奇心が沸いてしまって。思えば、それがいけなかった。
     同性に触れられるのは嫌だろうからと、手に触れてもいいかと聞いてみた。ショーカは首を傾げてから防火手袋を取り去り素手を晒してくれた。骨張った、静脈が浮き出た手だった。そろそろ撫でると何だか不思議な気持ちになって、手を繋いでみたくなった。
     次はハグしてもいいかと聞いてみた、数度瞬きを繰り返してから『いいよ』と言って、腕を広げられた。おそるおそる近寄ればぎゅっと抱き締められた。とくりとくりと聞こえる心音が、触れ合ったところから伝わる体温が心地よくて、どうしてか、泣きたくなった。

     そして、あの日。酒は入っていなかった、正気だった筈なのに。ベッドに腰掛けて、『メドキ、ハグでもする?』と微笑むショーカを見た瞬間、頭の中で何かがぷつんと切れてしまったような気がした。
     両肩を掴んで、ベッドに押し倒して。覆い被さり見下ろしたショーカの顔には、困惑と僅かに怯えがありありと浮かんでいた。俺を殴っていいから、拒絶してくれ。そう、願っていたのに。
     視線を暫く泳がせていたショーカは、やがて覚悟を決めたようにゆっくり目を閉じて全身の力を抜いて、『メドキなら、いいよ。でも、男相手は初めてだからお手柔らかにね』と、言い放った。その言葉を聞いた途端、頭の中が真っ白になった。
     断れよ、嫌がれよ、何で、なんで受け入れるんだ馬鹿野郎。
     動かない俺を不思議に思ったのか、ショーカが俺の名前を呼んだ。いいよ、と繰り返された。ああ、くそったれが。許容の言葉をもう聞きたくなくて、勢い良くショーカの口に噛みつくようにキスをして。行為の最中、身体の昂ぶりとは正反対に頭は酷く冷えきっていたことを覚えている。


    「……ショーカ?」

     痛かったとか、嫌だったとか言ってくれないかと僅かに期待をしながら名前を呼んだ。ショーカはちらりと視線を俺に向けて、目元を綻ばせる。まるで恋人にでも向けるような優しい目に、胸の奥がつきりと痛んだ。

    「おはよ、メドキ」

     目を擦りながら起き上がり、おはようと掠れた声で返す。ショーカの顔を見てられなくて、昨晩に散々噛みついて付けた噛み痕を見つめる。
      
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