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    natsuki7_novel

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    自創作SS

    #小説
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    https://poipiku.com/103066/3326049.html

    つづきのENN組馴れ初めもどきの途中もの。
    −−−−−−−−−−−で次ページ前提でなんかやっとる。
    「やぁ、起きられたんだね。」

    まだ誰も居ない試合前の待合室。
    軽い食事を取りつつ他の参加者を待っていれば、昨晩廊下で疲労から行き倒れていた男がやってきた。

    「起きられますよ。そりゃぁ。」

    「そっか。」

    あの晩、いつも人当たりの良い笑顔を保っていた彼の顔は苦悶に満ちていた。
    寝言とは思えない量の独り言を続ける様を見て起こすべきかと悩んでいた時、眠っているはずの君は不意に自らの鼻をさすり小さくこう言っていた。
    「ああ、ひしゃげかと思った。」「破片を抜かなきゃ。」と。
    それまでの寝言とは違い少しハッキリとしたその寝言。些かの違和感。
    そんな違和感を感じる時は大抵悪い方への違和感で。何よりその苦悶の表情と脂汗は、かいている人間を廊下で放置するのは自分の信条的に憚られたのだ。

    「ノートン、夢見はいつも悪い方?」

    少し周りがまだ居ない事を確認してからそう言葉を続けると、ヒクリと笑顔が引き釣ると同時にそれを隠すかの様に彼は己の手で顔を覆った。

    「……毎日な訳では無い、ですね。酷く疲れると見る位ですよ。有るでしょ?そういう事。」

    「珍しい、君にしては分かりやすく嘘をつく。」

    つい呆気 4573

    ヰノ

    DONE鶴丸さんの魔法の袂(漫画まとめ壱[https://www.pixiv.net/artworks/79053351]収録)
    セルフノベライズチャレンジそのいちです。
    「どうしたどうした、失くし物かい」
     平野藤四郎の耳にその声が届いたのは、出陣準備を終え転送門へ向かう道中、粟田口部屋弐の前を通った時だった。明るく軽い調子だが、決して茶化すような響きではない、気遣った声。室内を覗くと、べそをかく五虎退と向かい合う鶴丸国永の姿があった。
     「そういう時は深呼吸だ。道を遡って探してみような」
     ――この本丸の鶴丸様は、時折魔法使いのようになる。
     一つずつ思い出そう、と人差し指を立て、兄弟を導こうとする鶴丸の姿が、平野には不思議なものに見えた。本丸でも充分年長の部類に入る鶴丸だが、その振る舞いはときに子供のようであり、またときに老熟した賢者のようでもあった。
    「あっ!ありましたー!!」
     いち兄から貰ったハンカチを無事見つけ出し、安堵からかうえええと一層泣き始める五虎退に、鶴丸は少し呆れたような顔をして、「見つかったんだから泣くこたないだろう」と呟く。そしてその白い袂に片手を突っ込み、何かを探し始めた。
    「仕方ない、鶴さんのとっときだ」
     す、と引き出された手で掲げられたのは、セロハンで包まれたまるい飴玉だった。五虎退はそれに目を取られ、一瞬涙が止まる。 2560