Aiのべりすと用に食わせた冒頭パートベッドで仰向けに寝転ぶテルミの服に手を掛ける。いつも通り、テルミのシャツのボタンはほぼ閉められておらず、胸や腹がむき出しになっている。この格好も見慣れたものだと思っていたが、それにしても肌の露出が多すぎるのではないか。
「ずっと思ってたんですけど、テルミさんこれで寒くないんですか」
「第一声それかよ。まぁ俺様カズマちゃんと違って鍛えてるし?」
「…そうなんですか」
テルミも自分と同じようにヒョロヒョロとした体躯の男であるが、呆れたカズマにはツッコミを入れるのも億劫だった。もっとも、テルミは刺客の襲撃から自分を護ってくれただけの力があるのだが。
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