ポロライド②澄み渡る空、からっとした空気。まだ日は高く、照りつける陽射しが刺さる様に痛い。
屋根のあるベンチに座り、少し先の白い砂浜を見る。 この暑さの中青いハリネズミは、星の砂を探すと言って元気に駆け出していった。
空の青とは違う色を、瞳で追う。まっさらな砂を、真剣な表情で見る彼がいた。屈んで、時々立ち上がる。たまに場所を移動する。
見ていて飽きないなと思っていると、 Come on と聞こえた。
僕は行かないと言ってあったはずだが…。
少し時間が経ってから、飲み物を持って呼びに行く。彼に声をかけると、小瓶を目の前に差し出された。受け取りながら、ベンチの方に向かう。
「色々と、入れたんだな。」
「まぁな。星の砂だけじゃ、もったいないだろ?」
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