飲み会の後、お家で「あう~……ただいま~」
「おかえり~るくくん」
玄関からただいまの声が聞こえたので返事を返したけど、なかなかリビングに姿を現さない。
どうしたのかと心配になって様子を見に行ってみると、玄関でうずくまっているるくくんがいた。
「るくくんどうしたの」
「お酒……気持ち悪い……」
言われて気が付いたけど、るくくんから若干お酒の匂いがする。
「と、とりあえずお水!」
急いでキッチンに行って水を汲んで、玄関にとんぼ返り。
「はい、お水。飲めそう?」
「あう……ありがと~」
水を飲んで少し落ち着いたのか、顔色も少しだけよくなっている。
「とりあえず、リビングに行こ」
彼を抱き上げてリビングに移動。ソファに座らせてさらに水を飲ませる。
水をたくさん飲んだおかげでなんとかアルコールは追い出せたようだけど、やっぱりぐったりとしてしまっている。
「今日はもう休もうね?」
「うん……もう……寝るね……」
アルコールを追い出せてはいても、若干の酔いは残っているようでとても眠そうだ。
お湯に浸したタオルで彼を軽くふいて、寝間着に着替えさせてベッドに運ぶ。
「ごしゅ~」
「ん?な~に?」
「がぶ~」
肩のあたりを緩く甘噛みされる。彼なりの甘え方であると知っているし、少しくすぐったい感覚でうれしくも思う。
本当は歯形がついてくれるくらいしてもいいのだけど、そう言うと彼はいつもちょっとだけいやそうな顔をする。
ベッドに運んでやるとすぐに寝息が聞こえてきた。
その寝顔もとてもかわいらしい。
「さて、明日の朝ごはんの用意しておくか……」
お酒対策でシジミの味噌汁がいいのだろうか?確かインスタントであったはず。
あとは焼き鮭?とごはんでいいだろうか。
次の日。
「ごしゅじーん!おはよ!」
お酒の影響がほとんど残らない元気な姿を見せてくれたので一安心するのでした。
めでたしめでたし