カーテンの隙間から差し込む光でゆっくり目を開く。
隣を見ると珍しくまだ寝ている彼女の愛らしさに
クスリと笑ってしまった。
本当はもっと寝かせてあげたい所だけれど
眠っている彼女の頬に
挨拶のキスをしながら声をかける。
「レイシオ、まだ眠いかもだけどそろそろ起きた方が良いんじゃ無いのかな?」
「ん......んぅ......」
うん、これは覚醒するのに結構時間かかるな。
折角なのでレイシオが起きるまでの間にコーヒーでも入れておこう。
そうだこの前買ったやつを開けてみようかな。
まだ意識が半分夢の世界にいる彼女を起こさないように
ゆっくりとベッドから離れ、僕は鼻歌を歌いながらキッチンへと向かった。
満たされている。本当にそう思っているんだ。
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