言わないつもりだったのに《言わないつもりだったのに》
今日も戦いを終えて俺とオクタンはウィットの店へやってきた。
もう少しでハンマーバッジを手に入れれそうな所でやられてしまった事が相当悔しかったらしく、
「おい、クリプト!今日空いてるか!?スカッとしてぇから一緒に呑もうぜ!!!!」
と断る間もなく誘われた。
いや、むしろ好都合だ。
俺は今オクタンに好意を寄せている。
勿論本人にはバレてはないだろうし、言うつもりもない。
何故かナタリーにはバレてしまったがこの想いは胸に秘めておく。
こんな野郎に好意を持たれても…オクタンには沢山のファンがいる。
彼には彼らしく走って活躍して欲しい。
そこに俺は必要ない、俺は伝えられずともこうしてたまに戦って共に入れることが嬉しいんだ。
2615