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    pixivに上げる予定のないSSその2

    ハリーよりも余裕をもって戦闘に臨むセドリックに夢見た産物。

    #セドハリ
    #ミラあんだー

    チュートリアル戦闘(セドハリ)セドハリも。今度はちゃんとアタッカー⚡
    チュートリアルお試し書きとりあえず満足しました。





    甲冑姿の石像たちが、音もなく迫ってくる。
    ハリーは素早く杖を振り、目の前の敵に呪文を放った。
    「エクスペリアームス!」
    赤い閃光が石像の腕を直撃し、手にしていた剣がガシャリと音を立てて地面に転がる。だが、石像は怯むことなく腕を振り上げ、空の手でハリーに向かって拳を振り下ろしてきた。
    「プロテゴ!」
    ハリーは防御呪文を唱え、咄嗟に後ろへ飛び退る。重たい拳が青い防護膜に弾かれ、すぐさま次の敵が迫るのを感じた。横目でチラリとセドリックの方を見る。彼もまた数体の石像と応戦していた。
    「アレスト・モメンタム!」
    セドリックの呪文が石像の動きを鈍らせ、素早く後ろに回り込んで攻撃の機会をうかがっている。彼の動きは流れるように滑らかで、まだ余裕があるように見えた。それでも……

    ハリーは息を整えながら、少しずつ後退している自分に気づく。攻撃をかわし、倒すことはできても、次から次へと襲いかかる石像の圧にじわじわと押し込まれている。足元がわずかにふらついたその時、不意に背中に固い感触が当たった。
    「セドリック!」
    「ハリー、大丈夫か?」
    背中合わせになった2人は、互いの温もりを感じつつ、一瞬だけ息を整える。ハリーが横目でセドリックを見ると、彼の表情にはまだ冷静さがあったが、額には薄く汗が滲んでいた。
    「このままじゃ……ジリ貧だ」
    ハリーが息を呑みながら言うと、セドリックはすぐに視線を送ってきた。その目には、考えていることがはっきりと表れている。……やるしかない。
    互いに無言のまま、わずかに頷く。
    「せーの!」
    ハリーが杖を高く掲げ、セドリックも同時に動く。
    「コンフリンゴ!」
    「デパルソ!」
    2つの呪文が同時に放たれ、炸裂する爆風とともに衝撃波が押し寄せる。閃光が弾け、石像たちは一斉に吹き飛ばされ、壁や床に叩きつけられながら粉々に砕け散った。

    煙がゆっくりと晴れ、ハリーとセドリックは荒い息をつきながら視線を交わす。
    「やったな……」
    ハリーが微笑むと、セドリックも満足そうに頷いた。
    「僕たち、いいコンビじゃない?」
    ハリーは少し照れくさそうに笑いつつ、再び杖を構える。
    「まだ気を抜くのは早いよ。次が来るかもしれない」
    セドリックも笑いながら、しっかりと前を見据えた。
    「その時はまた一緒にやるさ」
    2人は並んで立ち、再び戦いに備えた――。



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