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    伊那弥彪

    ラクガキと二次創作文物置。支部にアップしたりする。

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    伊那弥彪

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    ドラマパロ宇妓。宇誕生日配信ネタ。キャラ設定は過去のドラマパロ参照。

    ##宇妓
    ##ドラマパロ

    ハチャメチャ生配信10月31日19時……その生配信は始まった。

    「はいッ!今日はハロウィンで俺様の誕生日っつう事で…公式に合わせて童話仮装で生配信お送りするぜー!」

    宇髄のその始まりの挨拶と共にコメント欄が盛り上がる。その盛り上がってる内容は「天元様誕生日おめでとう!」「Happy Birthday!」等、宇髄の誕生日を祝うコメの他……

    「あのさ…天元君……」
    「ん?何?妓夫ちゃん」
    「始まったばっかりで悪いんだけど……寒いから上着着て良い?」

    公式に合わせた妓夫太郎のチェシャ猫仮装。「妓夫ちゃんチェシャ猫ー!」「妓夫ちゃんの猫耳ありがとうございます!」「何故公式は半裸にしてしまったのか…いいぞもっとやれ」等、妓夫太郎のチェシャ猫仮装に対するコメも溢れていた。

    「今日は冷えるからね…暖房入れる?」
    「いや暖房程じゃないから。上着で充分だから」

    妓夫太郎が上着を羽織りたい理由は寒い事もあるが、一番の理由は半裸で恥ずかしいから。ドラマ内では"妓夫太郎"の役だったので全く気にしなかったが、今日の配信は自分自身として臨んでいるので流石に半裸のままでいるのは羞恥心が保たないのだ。ただでさえ猫耳で恥ずかしい上に半裸…だが、それをハッキリと言えず寒いからと理由を付ける妓夫太郎……

    「ね?お願い。上着着させて?」
    「……そんなに寒い?」
    「うん」
    「…しょうがないなぁ」

    宇髄のその言葉にホッと胸を撫で下ろす妓夫太郎……だがこの直後、その撫で下ろした胸は爆発寸前まで持っていかれる……

    「そんなに寒ぃなら、俺が温めてあげるよ」
    「……へ?」

    優しい微笑みを浮かべ、ズイッと妓夫太郎の目の前に移動する宇髄。優しい微笑みだが、雄みが溢れ出る笑顔……美しく凛々しいその顔に、配偶者となった今でも胸が鳴る妓夫太郎は、その笑みを目の前にして顔を真っ赤に染めていく。その反応が愛おしくて、宇髄は更にヒートアップする。

    「妓夫ちゃん」

    そう優しい声色で囁き、宇髄は妓夫太郎を抱き締め、その熱くなった身体を更に自分の体温で上げていく。

    「ちょっ、て、天元くッ……な、生……」
    「ん〜……何か今の妓夫ちゃんから"生"とか聞くと興奮するわ〜」
    「だあぁぁぁッ!」

    その瞬間、盛り上がるコメ欄。「今日も供給ありがとうございます!」「開始早々イチャコラキタ━━━━(゚∀゚)━━━━」「うずてん落ち着けー!」「コラー!まだ夜7時!!いいぞもっとやれ!!」「急募ツッコミ」。
    そして、2人がイチャコラしてる裏……カメラの届かないドアの隙間から……

    「……ねぇこれさぁ。俺らいつ出ればいいの?」
    「妓夫太郎さん頑張れー!」
    「つかこれ今すぐ止めに行かなきゃヤベェだろ!生配信だぞ!?」

    公式に合わせた童話仮装に身を包んだ、善逸、炭治郎、実弥(セリフ順)、そして、伊之助、煉獄が部屋の外から2人の様子を伺っていた。
    結局「はい!!お誕生日おめでとうございますーー!!」と強行入室した一行。その際、宇髄がチッと舌打ちしたのを視聴者は見逃さなかった。
    そして始まる野郎だらけの誕生日&ハロウィン生配信。他の鬼滅メンバーはお仕事の為に来れないので、宇髄へのお祝いメッセージだけ頂きました。

    ※ここからは箇条書きでいきます。

    伊「トリック・オア・トリート!」
    妓「はい。俺の手作りマフィンだけど、いる?」
    伊「いるーーーーーッ!!!!!」
    炭&善「妓夫太郎さん!俺達もトリック・オア・トリート!」
    妓「はい。2人にも」

    自分の手作り菓子に満面の笑顔を浮かべてくれるかまぼこ隊に笑みが溢れる妓夫太郎。因みに、チェシャ猫柄のセーターを着てます。

    煉「よし!トリック・オア・トリート!!」
    実「いや、お前もかよッ」
    煉「ん!?何かいけないのか!?」
    実「大人なんだからよ…言われる側だろ?」
    煉「俺もマフィンが食べたいのだ!!」
    実「相変わらずハッキリしてんなお前」

    そんな煉獄にも勿論マフィンをあげる妓夫太郎。

    宇「妓夫ちゃん、トリック・オア・トリート」
    実「お前もかい!」
    妓「はい。マフィ……」
    宇「マフィンいらないから、イタズラさせて?」
    妓「え」
    実「させるかー!!!」

    今日も冴え渡る実弥のツッコミ。これで何とか生配信も安心ですね。

    宇「つかお前ら、俺にプレゼントは?」
    蒲鉾「……え?」
    宇「いやマジかお前ら」
    伊「しょうがねぇな」

    そう言って伊之助が差し出したのは食べ掛けのマフィン…片手にもう一個マフィンを持っている為、宇髄へやってもいいと判断したらしい。

    宇「いや食べ掛けとかいらねぇし。家帰ったら焼き立て食えるし」
    煉「宇髄!俺からの誕生日プレゼントだ!!」
    宇「お!何?」
    煉「誕生日おめでとう!!!」
    宇「………んッ?」
    煉「以上!俺からの真心の誕生日プレゼントだ!!」
    宇「いや叫んだだけじゃねぇか。真心はいつも妓夫ちゃんから貰ってるから今更いらねぇわ」
    実「宇髄……」
    宇「ん?」
    実「わりぃ。お前の誕生日って事忘れてたわ」
    宇「いやあんだけ言ってたろうが。今度の生配信は俺の誕生日とハロウィンスペシャルだって。妓夫ちゃんはずっと「今度の天元君の誕生日生配信楽しみだね」言ってくれてたぞ」

    誰も彼も誕生日プレゼントを用意していなかった事を嘆く宇髄。だが視聴者は気付いていた。善逸も気付いていた。妓夫太郎は赤面していた。
    「天元様ナチュラルに惚気てるー!」「今日はやけに暑いな。暖房効き過ぎじゃね?」「嫁の焼き立てマフィン食べれて嫁にいつも真心もらって嫁に誕生日楽しみにされて…これ以上何を望む?」
    そんなコメを見た宇髄の一言…

    宇「まぁぶっちゃけると、妓夫ちゃんさえ居てくれたら何もいらね」

    真顔でグーポーズで言い放つ。

    善「はいはい!お熱ーございますね!!」
    宇「だからお前らもう帰っていいぞ」
    実「ふざけんなゴルァッ!」
    煉「俺達はまだ帰らんぞ!!」
    伊「そうだそうだ!!」
    炭「妓夫太郎さん、うちの兄弟の分もマフィン貰って良いですか!?」
    妓「あ、うん。良いよ」
    実「うちも頼む!!」
    妓「そうくると思っていっぱい作ってきた」

    生配信、既にグダグダである。それでもコメ欄は大盛り上がりで視聴数も増えていってるという不思議である。

    宇「ところで、妓夫ちゃんに1つお願いがあるんだけど」
    妓「え?何?」
    実「変な事言うなよ」
    宇「猫の真似して"にゃあ"って鳴いてくれない?」
    実「うおぉいッ!!」

    宇髄からのお願いに時が一瞬止まる妓夫太郎。そしてすかさずツッコむ実弥。

    宇「折角猫の仮装してんだからさ」
    煉「確かに!!猫の仮装しているのならば、猫の真似は必須だな!!」
    実「煉獄!意味分かんねぇ追撃すんな!!」

    そんな宇髄のおねだりにコメ欄は、「見たいー!」「妓夫ちゃんのにゃあ聞きたい!!」「妓夫太郎様お願いします!!」と同じくおねだりの嵐だった。

    宇「ほら。皆も見てぇんだって」
    妓「いやぁ…俺がやっても……女の子ならまだしも……」
    宇「お願い妓夫ちゃん」

    真剣な眼差しで妓夫太郎を見つめる宇髄。宇髄のイケメンオーラに弱い妓夫太郎は「うぅぅッ…」と圧されてしまう。

    妓「ぃ、1回だけ、ならぁ……」
    宇「うん。1回で充分」

    ニッコリと笑う宇髄に、頬を赤く染め、妓夫太郎はふーっ一呼吸を置く。
    本当に俺なんかがやっても可愛くないし…逆に引かれるよねぇぇ?と考えながら、気恥ずかしそうにおずおずと、それでも精一杯の笑顔を作って……

    妓「に、にゃぁあ〜あ?」

    首を傾げ、視線を宇髄へと向け、猫の真似をしながら鳴いた妓夫太郎。精一杯の笑顔は苦笑に近かったが、それでもコメ欄は「可愛い!!」「ありがとうございます!ありがとうございます!!」「神回!!」等歓喜のコメで溢れる。
    一方、おねだりした張本人宇髄は……

    宇「………」

    何故か真顔で固まっていた。それを無言で見つめるゲスト達と、その空気に焦りだす妓夫太郎。

    妓「ゃ、やっぱり、しない方が良かった…よねぇぇ?」

    チャンネル史上大事故の空気にアワアワしだす妓夫太郎……だが、本当の大事故はこの後だった。
    可愛い嫁・妓夫太郎の猫の鳴き真似。しかも恥じらいながらの鳴き真似。そんなものを目の前で見てしまった宇髄の理性の糸が切れる筈もなく……
    宇髄は突如立ち上がり妓夫太郎へと襲い掛かろうとした……真 顔 で 。

    妓「天元君!?」
    実「だァァァァ!!全員で止めろぉぉぉぉッ!!」

    実弥のその言葉にゲスト全員が宇髄の体を取り押さえようと必死になる。が、常日頃から鍛えている宇髄。そう易易と取り押さえれるわけがない。

    煉「よもやよもやだ!!落ち着け!!宇髄!!流石にこの場で行為に至るのは頂けないぞ!!」
    実「この筋肉ゴリラァァッ!落ち着けやぁぁぁッ!!」

    煉獄と実弥の叫び声に反応すらしない宇髄……
    そんな状況の中、コメ欄は大盛況。
    「暴走モード突入」「うずてんwやべぇw大事故過ぎるw」「え?妓夫ちゃん公開レされちゃう?されちゃう?」「これ、さねみん呼んで大正解だわw」「妓夫ちゃん逃げてー!超逃げてー!」「全くけしからん!いいぞもっとやれ!!」
    そんな中、妓夫太郎は申し訳なさそうにカメラに向かって、

    妓「本っっ当にごめんなさい。この後は皆でゲームをする予定です。本当申し訳ないです…本当…お付き合いいただきありがとうございます……」

    と、真っ赤な顔を手で覆い隠しながら謝り倒すのだった。
    その後、宇髄が何とか落ち着き、予定通り皆でゲームを始めれた生配信。何はともあれ、無事に生配信を終える事はできました。
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