ありがとうを泣きながら『今もこれからも、どんな君でも強く愛することを誓うよ。これが一生に一度の愛だと、決して忘れないことを約束する』
恋を、した。
人を、愛した。
大事な、大事な人。
***
静かな朝。
「おはよう、凛月」
「おはよう、兄者」
髪の毛も、服もきちんとセットし終えた零がテーブルに着く。それを見計らって、凛月は朝食をテーブルに並べた。
「おお、今日も美味しそうじゃ♪」
「美味しそう、じゃなくて美味しい、の」
「そうじゃな、凛月の作る料理はどれも美味じゃ」
手を合わせて、一緒にいただきます、と言う。一口舌鼓を打てば、零はにっこりと笑った。毎日毎日、飽きずに凛月の料理を美味しいと言ってくれる。それを正直に嬉しいだなんて思ってしまうほどには、凛月も大概零に惚れていた。
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