君たちと一緒に。この日も混乱は続いていた。
各国から説明を求める要請が相次いでいる。
コンパスを主導したのはオーブ、カガリだ。
責任問題を問われるのは重々承知だった。
そしてこちらから動ける調査は徹底して行なった。
その一つ、衛星から、アークエンジェルと思しき艦の残骸を確認。
不沈艦と言われたあのアークエンジェルの無惨な姿に皆が言葉を失った。
またドクドクと心臓が脈打ち始める。
服の下に隠れている指輪をぎゅっと握る。
(落ち着け。大丈夫。まだ、大丈夫。)
度々ターミナル用の端末を確認する。
もしこれに何か裏があるのなら、様子を見て敢えて公に連絡して来ていない可能性も十分ある。
そうであれば、連絡が来るのはこの端末だ。
今は、待つしかない。今は。
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