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    tonoi00mhyk

    @tonoi00mhyk

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    tonoi00mhyk

    MOURNINGボス誕のつもりで書いてたけどなんかネが着火して迷走したのと、普通に大遅刻なのでぽぽい!
    好きなところはちょこちょこ書けました🙆
    ボス誕2023 今日はブラッドの誕生日。昨日から仕込んでおいて完成させた料理の数々を、飾り付けられた食堂のテーブルに次々と運んでいく。バースデーケーキもフライドチキンも、言われなくともたっぷり用意しているというのに、ついさっき、あいつは性懲りもなく盗み食いにやって来た。パーティーの直前ということもあり、さすがに胡椒は勘弁してやるかとカトラリーを持って追いかけ回していたら、なぜかミスラが満面の笑みでこちらを見て座っていたので、背筋に寒気が走った。ブラッドを解き放ってキッチンに戻るやいなや、食堂から爆発音と双子の呪文が聞こえてきた。半分くらい展開の予想がつきそうな気がしながら覗いてみると、今まさに音楽に合わせて踊り出そうとするように、ブラッドとミスラが手を取り合っていた。呆気にとられて見ていると、婿さんがチェンバロを取り出して、軽やかな音色を響かせた。誕生日祝いをするはずだった食堂は、あっという間にダンスパーティ会場へと様変わりした。訳の分からない状況に戸惑っていると、シノとヒースがとことことやって来て事情を説明してくれた。曰く。
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    tonoi00mhyk

    DONEブラネロ♀webオンリー
    「Bouquet for Navy blue」3 展示作品
    素敵なイベントをありがとうございました。

    ネがバレンタインのチョコレートを渡そうと奮闘するお話です。
    前作とほんのり繋がっている設定ですが、読んでいなくても大丈夫です。
    ※ネが先天性女体化
    ビターチョコレートの難題「き、緊張する……!」
     ネロは、マフラーに顔を埋めてそっと息を吐き、必死に自分を落ち着かせようとしていた。
     二月の冷たい風が吹き付ける。コートの前を手で寄せ合わせながら、川沿いの道を足早に歩いていく。待ち合わせの場所まで、あと少し。きっともう待っているであろう男の姿を想像すると、自然と口角が上がってしまう。それと同時に、枕に顔を押し付けて叫び出したくなるような衝動に駆られる。心臓が口から飛び出しそうなくらい、緊張している。今日のために準備した小さな箱を、鞄の上からそっと撫でる。……うん、ちゃんと冷えてる。
     
     賢者さんの世界では、二月の中旬に「バレンタイン」という催しがあるらしい。世話になっている人や、家族や友達、そして、意中の人物に、チョコレートの菓子を送って気持ちを伝える日。「これは義理チョコじゃな」「これは友チョコ!」「「そしてこれは、双子チョコ~!」」なんて、スノウとホワイトがはしゃいでたっけ。双子の言葉を借りるなら、ここにあるのは――「友チョコ」。そういうことにしておきたい。
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