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    kazu10030310

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    kazu10030310

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    イメプしたい俺Pと何でも言うこと聞いちゃう鋭心。
    このPは少しNTR性癖があります。

    P鋭イメプイメージプレイ、というものには実は前々から興味があった。
    何時もと違う服装に恥じらう姿もかわいいし、逆にノリノリになってくれるのも嬉しい。いつもと違う雰囲気でイチャイチャできるし相手の新しい魅力を再確認するのにも一役買う。
    けれど具体的にこの衣装やシチュエーションでやりたい!というのは特に思いつくことはなく、メイド服とかミニスカナースなんかのコスプレ定番衣装を着てもらうくらいで、世間一般的なカップルと同じくらいのまっとうな(?)性癖の発散で満足していた。
    だが、とある撮影現場で役の衣装を着てカメラの前に立った鋭心の姿を見て衝撃が走った。
    可愛いや綺麗なんかじゃない、格好いいともちょっと違う。けれど確実に、その姿は俺の性癖のど真ん中をついてきた。


    「ということで一生のお願いだ、これを着て俺としてほしい」
    「……本気か、プロデューサー……?」
    土下座する勢いで頼み込む俺を前にし、腕組みをして険しい顔をする鋭心がいた。
    体勢はそのまま顔をあげ、鋭心に至って真剣な顔をして見せる。
    「冗談なんかじゃなく本気だ。俺はこの格好をした鋭心を抱きたい」
    「抱……いや、すること自体は拒否しないが、だがこれは…その……」
    鋭心の戸惑いを含む視線が俺と鋭心の間に置かれたものへと向く。
    色付きのサングラスと派手な柄のシャツ、赤いヒョウ柄のズボン。それは先月大好評のうちに最終回を迎えたドラマで鋭心が演じた人物の衣装…いや全く同じものは市販では手に入れられなかったので色味や似た柄でそろえただけなのだが、それなりに見えそうなものを用意させてもらった。
    今日どうしてもしたいイメージプレイはこれ、探偵映画の助手役とその依頼者のロールだ。
    衣装を見てずっと渋面の鋭心に、断られるとは思っていなかった俺は内心少し焦る。
    「先日のえっちなナースはノリノリで上にのってくれたのに、これはダメなのか?」
    「あの時のことは忘れろ。これは、今までの衣装とはまた違うだろう。これはキャラクターの人格もあるし俺と性格も真逆だ。……お前は、俺以外の人間を抱きたいのか?」
    「いやいやそんなことはなくって!」
    予想外の言葉が返ってきて焦る。そんなつもりは全くないのだが、どうやら少々拗ねられてしまったらしい。
    「ほら、鋭心って絶対俺の事好きって態度とってくれるだろ?それはすごく嬉しいんだけど、たまにはちょっとそっけなくしてもらっても嬉しいかなって……だから、他のキャラクターになりきったりすると、そういう姿が見られて面白いかなって……」
    上手く伝わったかはわからないが、たっぷり30秒くらい時間を置いた後、鋭心が大きくため息をついた。
    「……わかった、お前の望むようにしよう」
    視線を合わせてくれないまま、その場でいささか雑に着ている服を脱ぎ、用意した衣装にそでを通す。さそして最後にゆっくりと薄く色の入ったサングラスをかけた。
    次に俺に視線を向けた時には、先ほどのためらいなど一切感じさせない、どこか好戦的な光を帯びた瞳がそこにあった。
    「で、お客さん。俺をこんなところに連れ込んで何がしたいんだ?」
    少し粗野な口調に、俺の心臓が跳ねる。ドラマに出演していない自分にはカメラ越し以外には決して向けられることがなかった視線や言葉に思わず口元が歪むのを抑えることができなかった。
    「何笑ってんだよ、気持ちわりいおっさんだな」
    何を言われようが、俺はこのロールでは目の前の男、緋色一真に言い寄る体目当てのモブ客だ。雑な言葉、態度の全てがスパイスになる。けど一回り以上は年上とはいえおっさん呼びはちょっと心に来る。いやまあ10代からしたら30代はおっさんか。
    「一真君、敏い君ならわかっているだろう?」
    ゆっくりと、目の前の“緋色一真”の白い頬を指でなぞる。
    嫌悪感むき出しの視線が逆に煽ってくることを、この子は分かっているのだろうか。
    ていうかすごいな、本当に嫌がられているみたいだ。正直めちゃくちゃ興奮します。
    「泉家先生はここには来られないよ」
    「おまっ……センセーに何をした!」
    「ふふ、知りたかったらその身を使って聞きだしてごらん。」
    「くっそ……」
    舌打ちをしたあと、今さっき袖を通したばかりの上着のシャツのボタンを雑に外し始める。
    現れた白い肌は見慣れているはずなのに、包みこむ布が違うだけでこんなにも違って見えてくるのか。
    「誘い方なんてわかんねえし、おっさんの好きにしろ」
    憎々し気に吐き捨てられた言葉にじゃあさっそく、と手を伸ばしたところで、彼の耳がうっすらと赤くなっているのに気づいた。「優しくするね」と思わず言えば、ギロリと睨まれたが何も反論はされず、俺はゆっくりといつもより緊張で固くなっている体をベッドへと押し倒した。
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