戦争生徒2(みんな)「あぁ!オネストまたトラストにご飯分けてる!ダメでしょ…今日も訓練の時間長いんだからまた倒れるよ」
ターコイズの長い髪を持ったおっとりとしたオネストとオレンジの短い髪を持った誠実なトラストは今日も仲が良い
「え〜、でも俺はトラストにはお腹いっぱい食べて欲しいし〜」
頭を左右に傾けて揺らして誤魔化そうとするが…
「誤魔化そうとしてる間にトラストの口にご飯突っ込まない!トラストも食べない!!」
「すまない…オネストが食べて欲しそうだから」
…この二人…二人の世界が強すぎて入れない
「ほっといたらどうです、どうせ倒れてもトラストさんが介護します…フーリッシュさんもさっさとご飯食べて下さい食べ遅れて訓練に遅れたら怒りますからね」
黄色でくるくるした髪を持ったしっかり者でここで1番幼いムート
「ムートはもっとゆっくり食べてみてもいいんじゃない〜身長伸びるかもよ〜」
「喧嘩売ってます?」
「まぁまぁ、オネストに悪気わないんだ許してやってくれムートくん」
三人とも仲が良いな
「三人共仲が良いね」
僕と同じ思いを口に出した白と桃色のふんわりした髪を持った明るい少女はサクラ
「しばらく此処にいるけどワタシもあんな風に気兼ねなく仲良くできてるかな…」
みんなを見つめる少女の瞳には光を映す
僕はてっきりサクラもあの輪にいるのは当たり前と思っていた
「出来てるよ少なくとも僕は絶対に思ってる」
みんな優しいからきっと僕もあの仲に入っていると期待している
「俺1番に食べ終わった〜」
「トラストさんにあげているから当たり前でしょう!」
「ワタシも食べ終わったよ」
「待っててくれ私もあとちょっとで食べ終わるから」
「ゆっくりでいいんだよ〜」
人間に差別されていた日々からいっぺん幸せがずっとあることに愛おしさを覚える
「僕も食べ終わった!早く訓練に向かおう!」