心の内は・・・・・あれからどのくらいの時間が経ったのだろうか。数日なのか数週間なのかあるいは数ヶ月……。エイトにはそれを知る術がない。あの日妖狐に攫われて無理矢理身体を開かれてからというもの、部屋から一歩も出ることが出来ていないのだ。妖狐が居ない隙をついて何度も部屋から出ようと試みたのだが、障子を開けるたびに何故か目の前に妖狐がいるのである。口元は微笑んでいるのに目は全く笑っていなくて正直怖い。
「何度も何度も・・・・・・今日はどんなお仕置きをしましょうか?」
そう言われながら部屋に引きずり戻されてはや数十回……。未だに成功していない。
(なんで部屋から出たらいけないんだろう・・・俺にはここがどこなのかわからないのに・・・うーん・・聞いたら答えてくれるのかなぁ・・・)
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