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    結(ムスビ)

    @musubi182

    二次創作で妄想と捏造が行き過ぎたものを載せています。あとは🔞のものとかもあります。

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    結(ムスビ)

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    現パロ神隠し玖エイ②
    〈妄想捏造注意⚠️〉

    ※直接的な表現は無いと思いますがそれっぽい描写はあるので背後注意⚠︎︎
    結構前に書いた小説の続きです
    素人が書いてるので言葉がおかしかったりします
    温かい目で見てください( ˶'-'˶)
    続きもあるので気長に待っていただけたら幸いです<(_ _)>

    心の内は・・・・・あれからどのくらいの時間が経ったのだろうか。数日なのか数週間なのかあるいは数ヶ月……。エイトにはそれを知る術がない。あの日妖狐に攫われて無理矢理身体を開かれてからというもの、部屋から一歩も出ることが出来ていないのだ。妖狐が居ない隙をついて何度も部屋から出ようと試みたのだが、障子を開けるたびに何故か目の前に妖狐がいるのである。口元は微笑んでいるのに目は全く笑っていなくて正直怖い。
    「何度も何度も・・・・・・今日はどんなお仕置きをしましょうか?」
    そう言われながら部屋に引きずり戻されてはや数十回……。未だに成功していない。
    (なんで部屋から出たらいけないんだろう・・・俺にはここがどこなのかわからないのに・・・うーん・・聞いたら答えてくれるのかなぁ・・・)
    うーんうーんと唸りながら考え込んでいると……
    「どうしましたエイトさん。何か悩み事ですか?」
    妖狐が障子を開けながら入ってくる。その手には果物が乗った皿を持っており、甘い匂いが空腹を思い出させる。そういえば今日はまだ何も食べもていない。
    妖狐は傍に座ると皿をエイトに手渡し、自分の分を食べ始める。エイトも空腹に耐えられず果物を食べる。熟れた果実はとても甘く、蜜が溢れるほど出てくる。美味しい。

    最初の頃は、出される食べ物に何か入っているのではないかと思い頑なに口にせず、拒み続けた。だが、幼い身体でそんな無理をすれば結果は見えている。体力がもたず、行為中に気絶することも多くなり、どんどん衰弱していったのだ。水だけはかろうじて飲んでいたがそれも限界に近く、意識も朦朧としていた。さすがにマズいと思い妖狐は自分の口に果実を含み、ぐったりとしているエイトを片手で支えながら上を向かせ口を開かせる。そこに顔を近づけキスをし、そのまま含んでいた果実を口移しで渡してやる。口に含んでいる間に果実を噛んで柔らかく、細かくしたことでするりとエイトは飲み込んだ。喉が動いたことを確認し、小さくチュッと音を立てながら妖狐は口を離す。すぐに次の実を含みエイトに渡し食べさせる。それを繰り返し、果実を全て食べさせ終わると魔力も一緒に流したおかげなのかエイトの顔色も少し良くなっており、意識も少しありか細い声が聞こえた。
    「・・・・・なんでたべさせたんだよ・・・。おれのことなんて・・・ほおっておけば・・いいのに・・・」
    ぽろぽろと涙を零しながら呟いた言葉は今にも消えそうで……それが"あの日"見た"彼"の姿と重なって思い出してしまう。怖くて逃げ出したいくせに強がって頑なに首を縦に振らない姿。そして自分にだけ零された"呪い"のような言葉を。
    『・・・・・・にたく・・・・な・・い・・・・』
    記憶の奥底に沈めておいたモノを思い出した瞬間、とてつもない怒りの感情がフツフツと湧き上がりエイトを支える手に力が籠ってしまう。
    「いたっ!ちょっ・・・・・・いた・・・・・・・・い・・・?・・・・・・玖夜?」
    エイトが小さく抗議の声をあげ、さらに文句を言おうと妖狐の顔を見上げると目が合った。しかし、その目は酷く冷めきっており、感情が無かった。こんな妖狐見たこと無い。何かに怒っていることはわかるのだが理由が分からず、固まっていると妖狐はエイトの身体を布団の上に寝かせ立ち上がる。
    「・・・・・・・・少し、頭を冷やしてきます。部屋から出ず、安静にしていて下さい。」
    無機質な声でそう告げ、言い終わると同時に動き出し障子を開けて出ていこうとする。
    そのまま行かせればいいはずなのに、行かせてはいけないとエイトの勘が言っている。理由は分からない。でもこのまま行かせてしまったら、何故怒っているのか分からないままだ。それは絶対に避けないといけない気がする。しかし、大きな声を出そうにも声がかすれてしまい上手く出せないのだ。そんな時、エイトは閃いた。回復しきっていない身体に鞭打って上体を起こし、先程まで頭の下にあった枕を掴む。今ある体力全てを使ってこれを妖狐にぶつけ、その枕を持ってこさせ、行かせないように捕まえる作戦だ。正直そんな上手くいくとは思っていないがやってみないと分からない。なんとか投げる構えをとり、準備を整える。準備が整ったのなら早く投げなくては!枕を持った手にありったけの力を込め、振り上げる。そのまま手に勢いを乗せ、身体に捻りをつけながら妖狐目掛けて枕をおもいっきり投げつける。枕は勢いよく飛び、妖狐にぐんぐん近づいていく。しかし、上体を起こしただけでは力が上手く出せず、枕が妖狐に当たることはなくボスッという音とともに落下してしまい、作戦は失敗に終わってしまう。
    (あっ・・・・・・。終わった・・・。)
    届かなかったショックと投げた勢いのまま畳の上に倒れてしまう。
    (どうしよう・・・・・・。このまますれ違い続けないといけないのかな?なんで玖夜は怒って・・・・・・・・・?)
    これからどうしたらいいのか畳をカリカリといじりながら考えていると、ふと頭の上に気配がした。
    上体を起こし、気配の方を見るとそこには妖狐が枕を抱え、何故か口元を抑えながら立っていた。
    「ふっふふっ・・・。何を、やってるんですか。こんなもの投げなくても、普通に呼べばいいでしょう?」
    そう言いながら妖狐は持っていた枕を定位置に置き、エイトの頭を撫でる。手つきは優しく、瞳も先程まであった冷たい気配は消え、愛おしいものを見る暖かいものになっていた。いつもの妖狐だった。
    「・・・さて、僕に何か用があるのでしょう?早くしないと行ってしまいますよ?」
    「へ?・・・・・・あっ!えっと・・・・・・あ、あの・・」
    「ほらほら早くしなさい。僕はずっと暇なわけじゃないんですよ?」
    (嘘つけ)
    引き止めても構わず行ってしまうと思っていたため、すぐには言葉が出てこなかった。焦らせるようなことを言っているが本当に行く気は無いらしく頬をフニフニと触ってエイトの言葉を妖狐は待っていた。一回落ち着くために深呼吸をして、妖狐の瞳をしっかりと見つめ返す。
    「な、なんでさっき急に部屋を出ていこうとしていたんだ?ち、ちょっと怒ってたし・・・((ボソ」
    最後の方になるにつれて怖気付いてしまい目を逸らしてしまう。しかし、妖狐から何も反応が無いのが気になってチラッと横目で確認してみる。すると、目の前に狐のような形をした指があり、そのまま勢いよく鼻をつままれて「んぐぇっ」っと間抜けな声を出してしまう。その反応が面白かったのかくすくすと上機嫌に笑っていた。
    「聞くのが怖い、申し訳ないと思うなら最初から聞かなければいいものを・・・・・"昔"から変わりませんねあなたは」
    そう言う妖狐の目は少し寂しそうだったが、瞬きをした次の瞬間にはいつものような暖かい目に戻っていた。
    「・・・・べ、別にいいじゃん・・。それよりもさっきの"昔"から変わらないってどういうこと?俺達が出会ってそんなに時間って経ってたっけ?」
    「・・・・・・・・・・・・さあ?僕にとって時間なんて些細なことですからね。過ぎたら全て昔ですよ。怒ってたのだって忘れてしまいました。」
    悪戯っぽく笑うと立ち上がり「用事があるので出掛けてきます。安静にしていてくださいね」と言い残して出ていってしまった。
    (はぐらかされた・・・・・)
    少し煮え切らないが、妖狐が話したくないなら無理に聞く訳には行かない。誰にだって言えないことの一つや二つぐらいある。仕方がない……












    「忘れてしまえたらどれだけ良かったでしょうね・・・・・・・・」















    ・・・なーんてことがあり、今ではしっかり三食(+間食)きっちり食べている。というか食べざるおえなくなってしまったのだ。次の日食事を持ってきた妖狐から・・・・・
    「今後食事を摂らないようなことがあった場合、口移しで無理矢理にでも食べさせますからね?分かりましたか?」
    ・・・・などという言葉を言われ「流石に脅しだろ」と浅はかにも考えたエイトは試しに食べずに残してみたら、妖狐は本当に口移しで食べさせてきたのだ。
    しかも口移しだけでは済まずそのまま口内を好き勝手してくる始末…
    ひとしきり味わうと妖狐は口を離しエイトの口から垂れている唾液を拭った。その拭った指を舐めながらこちらを見る目は飢えた獣のようにギラギラと怪しく光っておりエイトは逃げられないと悟る。
    その後は止める暇もなくむちゃくちゃに抱かれてしまい、これに懲りたエイトは二度とやらないと誓ったのだ。
    ここに来てから起こった出来事に思いを馳せていると妖狐の声によって現実へと戻される。
    「エイトさん聞こえていますか?」
    「・・・・・・・へっ?え?な、なに?」
    「はぁ・・・人の話はしっかりと聞いてください。」
    「ご、ごめん・・・・何の話をしていたんだ?」
    エイトが素直に謝ると少し不満げながらも先程まで話していた事をもう一度教えてくれる。
    「・・・・僕が部屋に入ってくる時何をうんうん唸っていたのですか?と申したのです。僕の声が聞こえないくらい考え込んでいたのです。さぞかし重要なことなのでしょう?」
    「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う」
    ・・・・・・・言えない。言えるわけが無い。何故ここから出してもらえないのか考えていたなんて。しかも、話を聞いていなかった理由が先日のことを思い出していたという関係のないことなのだから。ふざけているにも程がある。
    「ほらほら。僕には相談できないことなのですか?」
    「・・・ぅぅううう。だって・・・・・・絶対怒る気がする・・・・・・・」
    それを聞いた妖狐はクスッと笑うとエイトの腕を掴み自分の方へと引き寄せ、向かい合わせの状態で膝の上に座らせる。
    「怒りませんよ。だから・・・・・・」
    教えてください?
    エイトの頭を引き寄せ妖狐は耳元でそう囁く。
    ただそれだけの事なのに背中がゾワゾワと反応してしまい、毎夜愛でられている身体が熱を持ち始める。このまま流されるのはダメだと思い睨んで抗議しようと目を開けると、妖狐と目が合った。
    その瞬間エイトの意識は途切れてしまった。
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