朝、目が覚めて、真っ先に目に入ったのは、男の胸板だった。
どうやら自分は抱きしめられているらしく、あまり身動きがとれないので、そのまま首を動かし上を見ると、水色の髪が特徴的な人物がすやすやと寝息を立てている。
そりゃさ、一応付き合ってるし、共寝だってした事もあるけどさ?でも確かに昨日は俺一人で寝てたよな?
いつの間に部屋に入ってきたのかとか、そもそもどうやって入ったのとか、色々考えたいが、その前に今何時なのか気になり、起こさないよう注意しながら腰に回された腕を解く。しかしその少しの衝撃が伝わったのか、閉じていた瞼が開いていく。
「ぅん……」
「あっごめん起こし…」
「どうした…?まだ朝早いだろ?もう少し寝てろ……」
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