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    ポリポロ

    @PORIPORO__

    エロ絵載せてます。

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    POIPOI 35

    ポリポロ

    ☆quiet follow

    リチリバ(発言的にあやふやなシーンがある為)
    死ネタです。
    モブフロ要素があります。
    四肢切断描写があります。
    微グロ要素があります。
    精神疾患要素があります。
    オリジナルモブ寮生が登場します。
    メリーバッドエンド
    (ほぼバッドエンド)です。
    リーチの他の兄弟死んでる描写あります。
    とにかくかわいそうです。
    キャラ名は頭文字で表現してあります。
    大体なんでも許せる方向けです。

    pain trigger「ジェイド!見るな!見るな!!」





    アズールが叫んでいる。


    【昨日の話】

    フロイド、貴方どこに行ったんです。

    フロイドが消えて1週間が経ちました。
    2人の部屋には僕だけが寝る場所になっている。
    連絡もつかない。実家にも帰っていないらしいです。

    コンコン。

    A「ジェイド、起きていますか?」
    J「あぁ、アズール。今開けます」
    A「ジェイド、フロイドの居場所がわかった」
    J「…!」

    dwarf mine

    フロイドの字でドワーフ鉱山と
    書いてあるメモを魔法で浮かび上がらせた。

    J「アズール…これは…これをどこで」

    A「談話室のテーブルに置いてあったんだ」
    J「談話室?フロイドは帰ってきたんですか」
    A「話を聞け。多分だがそれを置いたのはフロイドじゃない。他の寮生だと思う。」
    J「は…?何故そんなことを…なぜフロイドの字のメモを持っているんですか…」
    A「それはわからない。僕が今保護魔法を張っているがジェイドもそのメモを触ったらわかると思う。フロイドの魔力を少し感じる。なにか嫌な予感がする。」


    【次の日。ドワーフ鉱山にて。】


    A「ったく!1週間も居なくなるなんてアイツ」
    J「フロイドは、居るんでしょうか」
    A「どうせ居ますよ!見つけた瞬間シフトに穴を開けた件をどうやって償うか考えさせます。」

    僕とアズールは奥へ奥へと進んで行った。

    A「山の中を無闇に探してもしょうがありません。幸いにも民家があります。聞き込みをしましょう。」


    コンコン

    A「…居ないのか」
    J「どうでしょう。気配というか、なんとなく居そうな気がしますけど…」

    ギィ…と鈍い音を立て、腐りかかった木製の扉が開く。

    「はい」
    A「あぁっ!急にすみません!
    人を探しておりまして、こいつと瓜二つの男を」

    男は僕の顔を見て一瞬眉間にシワが寄った。

    「…いや。知らないなぁ」

    この男なにかおかしい

    「そもそもここには人があまり来ないから
    私と息子以外はね。まずこんな人魚知らない。」

    何を隠してる

    A「あぁっ!そうなんですね!
    お忙しい中申し訳ご」

    僕はこの男に殴りかかりマジカルペンを頬に突き刺した。

    J「ショックザハート(かじりとる歯)」

    A「なっ!ジェイド、お前なにして!?」

    J「フロイドはどちらに居ますか!答えろ!!」

    「…ち、地下に…ゴホッゴハッァッ…!」

    僕はこの男性を気を失うまで殴りました。
    アズールは僕の肩に手を置きハッとなる。

    J「…行きましょうアズール」

    A「お前…なんでわかったんだ」

    J「僕はあまり感情を表情に出さないようにしてます。それは彼も同じようです。何か隠しているのは確信したので、フロイドのことを"人魚"と呼んで疑惑は確信へと変わりました。魔法士かどうかはわからなかったのですが、一か八かユニーク魔法をかけたらかかってくれましたね。相当焦っていたんでしょう」

    階段を降りていくと暗闇と異臭が広がる。

    A「うっ…なんて臭いだ…」

    J「腐敗臭でしょうか…急ぎましょう」

    スマホのライトで暗い地下部屋を照らしながら
    フロイドを探す。

    J「フロイド!何処にいますか?!
    返事をして下さい!」

    暗い。怖い。臭い。
    こんなところに少しでもいたくないのに
    ここにフロイドがいたらと思うと同情で涙が溢れてくる。
    少し返事が来ない状態を安心していた僕がいた。
    こんなところに居ないと信じていたから。

    足元が明らかにベタベタとしていた。地面を照らした瞬間辺りには赤黒い液体が飛び散っていた。

    血痕を辿り照らした先に、四肢が切断されていたフロイドがいた。近くの机の上には切断された人魚化しかけている耳が置かれていた。黄色い眼球は瓶に詰められて、見るに耐えなかった。もう息をしていないのが暗くてもわかるほどにぐちゃぐちゃになっていた。

    肩が動くほど呼吸が乱れている
    僕に気づいて走ってアズールは叫ぶ
    「見るな!!」と。






    そこから記憶がない。





    フロイドは死んだ事は先生方と僕とアズールと家族しか知りません。僕たちのことを噂しているとアズールから聞きましたが僕は授業に出なくなったので知りません。

    母からメッセージが来ました。

    『ジェイドさん。今はとても苦しいと思います。でも前を向いて。貴方は強く生きるのよ。命なんていくつあってもこの海じゃ足りないけどジェイドさんはいい子だから神様が守ってくれる。フロイドさんもきっと貴方の幸せを願っているはずよ。だから、あまり気を病まないでね。』

    フロイドが死んで母から送られてきたメッセージが言葉は優しいけどとても苦しく感じた。海と陸の命の重みが違うのは重々承知をしている。母にとって息子だから大事。だけど死んだものに興味ない感じが苦しくてつらくて、僕は携帯を割ってしまった。僕は他の兄弟が亡くなってもどうも思わなかったはずなのに、気持ちが陸に上がって価値観が変わってしまったんでしょうか。



    僕の部屋には魔法医術士が定期的に来るようになりました。薬を置いていっていただけますが飲み水すらないこの部屋ではないのも一緒です。仕方なく無いはずの気力を持って僕は購買部に行きます。


    僕はフリース、下はジャージという怠惰な格好で学園を歩いて購買部へ向かっています。頭はベタベタです。

    R「ジェイド!!制服を着ないで校内を歩き回るとはどういう状
    T「リドル!!!!!」
    R「リドル、頼む。ジェイドには優しくしてやれ」
    R「何故だい?!大体ここの双子は最近怠けているんだ!!ジェイドは授業に出席していない!フロイドも授業出ていないときいたよ!まず何処に」

    J「リドルさん」

    J「貴方が魔法石を割られ、レイプをされ、四肢を切断されてぐちゃぐちゃされればよかったですね。せっかく可愛いらしい顔をしてなさるんですから。」


    部屋に戻って今日のことが頭を過ぎります。

    あの様子からトレイさんは知っていたんでしょうか。
    いや、何か察してくれてそれを踏まえてリドルさんを止めてくれたんでしょうか。リドルさんすごい顔してました。
    僕は酷いことを言ってしまいました。


    そこから全生徒が僕たちを噂したらしいです。


    アズールによると会話を聞いていた方々が広めてしまった、と。しょうがないです。

    僕は結局水も買えずアズールが飲み水や食料を部屋の前に置いてくれるようになりました。

    パスタとかサラダをラップにかけて部屋の前に置いてくれましたが僕は食べれませんでした。アズールはキノコをいれたパスタを用意してくれましたが僕はきのこだけ食べてパスタを残してたりしてました。
    それに気づいたアズールは日に日に軽いものをきのこを交えて置いてくれるようになりましたが、いつの日にかきのこすら食べれなくなりました。

    パスタ→サンドウィッチ→ゼリー

    何も食べないと体って動かないです。
    海の中じゃないので体が重いです。


    J「……フロイド…貴方、どこに行ったんですか」

    寝返った瞬間ベット横の机に手が当たる。
    散らかった机の上に乗っていた本が僕の頭に直撃をする。

    J「ヴッ………痛い…」

    ぐらんとする視界。
    見慣れたはずの人影がドアの前にいる。

    誰だ…。僕…いや、フロ、イ、ド…?

    J「フロイド!!」

    起き上がって視界が揺らぐ僕は這いつくばって扉の前にいたフロイドに近づいて瞬きをした瞬間フロイドはいなくなった。

    J「フロイド…フロイド…?」

    はは、僕はついに幻覚を見始めたんですか。
    なんてタチの悪い…フロイドは、もう。

    気づいたら時には床で寝ていた。
    起きてもフロイドはいない。

    フロイド…どうして…僕を、どうして。
    どうして!どうしてどうして!!

    J「僕も、僕も死ねばいいんですか!!
    そうすれば貴方は…そうなんですか!!」

    机に置いてあるハサミを手にして、この腕にあてがった。

    J「はぁっはっはぁー…はぁっ!」

    海の中で傷は血の匂いでサメが近寄ってくるのでほぼした事ありませんでした。

    鉄の匂い、とよく表現されますがとてもわかります。

    顔を上げれば、フロイドはベットに座っていた。

    J「フロイド!」

    近づいた時にはもうフロイドは居なくてベットには温もりなんてない。
    冷たくフロイドが消えたままのくしゃくしゃなシーツ。僕は泣き続けた。


    J「フロイド…フフ…僕が痛い目あってるが面白いですか…どうして…、僕がこんな痛い目に遭ってる時にいつも…は…」

    [痛い]時にフロイドと会える気がした。

    床に血が滴るぐらい僕の腕は傷だらけになった。視界が霞む。ゆっくりと目を閉じて、もう一度目を開く。

    F「ジェイド」

    J「フロイド」

    F「ジェイドって本当馬鹿だよね」

    J「…えぇ、えぇ!」

    J「僕はフロイドに会えるためならなんだってしますよ!」

    F「バカじゃぁん」

    フロイドは僕の頬に手を当てた。
    フロイドの大きくて暖かい温もりは感じなかった。そんなのどうでもいい。

    J「フロイド…僕は…フロイドと…」

    F「いいよぉ」

    ベットにフロイドを押し倒した。
    何がいいのかわかってるんでしょうか。

    J「フロイド。あぁ、フロイド」

    J「愛してます。」


    F「うん。オレも。大好きだよ」


    次起きた時下着の中は精子まみれだった。


    【1週間後】

    魔法医術士「こんばんは。リーチさん。
    顔色がとても良くなりましたね。
    調子はどうですか?」

    J「はい。気分がとてもいいです。」

    魔法医術士「あら。それはよかった。
    何かいいことでもありましたか?」

    J「フフ。わかりますか?
    お恥ずかしい話なんですけど…
    フロイドがやっと僕を抱いてくれたんです」

    魔法医術士「…え?」

    J「あぁ、僕フロイドと番だったんです。
    久々に会えてとても嬉しかった、…フロイド…僕の耳元で大好きと何度も…フフフッ陸に来て求愛行動が上手になったんですよ…ジェイドのが好き、たまらなく好きだと、そして僕ので果ててくれましたよ。」

    魔法医術士「…」

    「魔法医術士さん?どうしましたか?」

    魔法医術士「いえいえっ!そんな事があったんですね。
    この1週間どう過ごしていたか詳しく教えてくれますか?」





    魔法医術士「…というわけなんです。」

    「「「「…」」」」

    魔法医術士「明らかに腕や足、もう全身の傷が日に日に深くなっていって治りかけの傷を上から開かれている状態なんです。あんなの常に痛くて苦しい状態です。魔法薬を塗って傷口を塞いでもまたこうやって1人にさせてる時間に傷つけてしまうかもしれません…。」

    A「僕たち人魚は比較的動物的思考があります…。だから死にたいと思う人間のことを馬鹿にしてましたが、いざ実際近しい奴がこうなると本当に心苦しい…」

    魔法医術士「明らかに心を病んでしまってます…。しかもフロイドさんの幻覚を見てるみたいで常に妄言を話している状態です…私は入院を推奨致します…。」


    クロウリー「私たちの立場でそこまで踏み入ることはできないんですよ。親御さんに話してももうほぼノータッチでして…」

    トレイン「…アーシェングロット。
    お前リーチ弟のメモを置いた寮生は特定できたのか?」

    A「えぇ、寮生は2年のシレーナ・スフィスト。
    彼は幼少期、父親からの性的虐待に悩まされていたようです。その為寮のあるNRCへ。」

    クルーウェル「何?確か、犯人はフィリ・スフィストだったよな?」

    A「えぇ、シレーナさんの父親のようです。」



    トレイン「フム…確かに、スフィストには過去に保護歴があるようだ…」


    トレインはシレーナ・スフィストという寮生の資料を見直した後頭を手で押さえた。

    被害者が加害者に弱みを握られて手を貸して共犯になる。
    こんな苦しいことはない。



    A「お父様がモストロラウンジの一般公開の日食事をしにいらしたそうで、その時フロイドを見つけ…」







    シレーナ「やめてっやめよお父さん…」

    フィリ「お前、この子知ってるか?」

    シレーナ「ふ、フロイドさん…が、なに?」

    フィリ「あぁ、そうか。フロイドくんっていうんだな。
    全く…胸元こんなに開けて…シレーナ、お前フロイドくんのマジカルペンを盗め」

    シレーナ「ええっ、そ、そんなのできないよ…
    だってフロイドさんは」

    フィリ「俺がお前の写真をこの学校にばら撒いて、お前の人生をめちゃくちゃにしてもいいだ。俺はこの子が欲しい!お前が俺の性欲を満たしてくれるなら話は別だがな!」

    現像された写真を見せられてシレーナは正常な判断ができなかった。この学校に来てやっとできた友達、やっとできた親友。モストロラウンジという職場、厳しいけど優しい上司。それが、フロイドさんのマジカルペンを盗むだけで守られるならそうするしかなかったようだ。


    僕はフロイドさんが飛行術の着替えの時忘れているのを見計らってマジカルペンを盗んだ。

    F「あ"〜〜〜!俺のマジカルペンない!!
    ジェイド〜〜!俺のどこーー!」

    J「さぁ?部屋を片付けないからそうなるんですよ。流石に今日は我慢してください。放課後一緒に探しますから。」

    そう言って部屋を出たジェイドは
    フロイドを部屋に残した。

    F「うげぇ。魔法使えないとオレ授業出れるわけなくない?どーすんの」

    「dwarf mine come」

    フロイドの前に魔法で輝く文字が浮かぶ。

    F「はぁ…?う〜ん。」

    「Magical Pen is calling.」

    F「ふーん。まぁどうせ授業出れねぇし
    気分乗ったし面白そうだから行ってやるよ。」


    フロイドは光に導かれるようについていった。
    キラキラ輝くその光にフロイドは釘付けだ。


    F「ふーん。道案内してくれるんだ」


    ドガッッッ!!!

    地面に叩きつけられた感じがしたが
    自分自身で倒れたみたいだった。
    体が動かない。

    フィリ「よくやったぞ。もうお前帰っていいからな」

    シレーナ「フロイドさんに酷いことしないでね」

    背後から何か殴られた。
    記憶がない。


    目が覚めた時は知らないところだった。


    F「…は?」

    F「は?えっ…」

    F「尾びれ…あ、、足…が…」

    目が覚めた時首は鎖に繋がれていたが下を見ることができた。足がなくなっていた。


    フィリ「目が覚めたんだね。フロイドくん」

    F「誰…?てか、何ここ。オレ、の足」

    動揺し過ぎてもう頭の中がごちゃごちゃだった。
    知らないところで急に足がなくなったこの状況で冷静でいれる方がおかしい。


    フィリ「アハハ。難しいことは考えなくていいよ。
    僕とフロイドくんは…うーん。人魚風にいうなら。番になるんだよ。」

    F「…ハ…?いや、えっ…なにいって、オレ、ジェ…、アッ…クソッ!何も出ないッ…」

    フィリ「魔法が使えないだろう?魔法石を割らせてもらったよ。あと寝てる間にちょっと、ね。」

    変なおっさんは机の上にあった注射器をこっちに投げて壁にぶつかり注射器が床に転がる。

    F「オレになにすんの…」

    フィリ「番になったらすることあるだろう。」

    フィリ「楽しもうね…フロイドくん」



    オレ、なんでこんな


    何をされたかなんて思い出したくないぐらい酷いことされた。ジェイドと見たサイコパスの殺人者が出てくる映画よりもっと酷くてもっとエグいことを意識ある時も意識ない時もされた。それは痛くて苦しくて心の中で助けてってずっと叫んでもここはどこかわからなくて、点滴を打たれてるから餓死することはなくて慈悲なのかその延命行為がオレを苦しめた。後にそれが長く快楽を得るためだけの行為と知る。



    シレーナ「フロイドさん!!」

    F「…ぁ」

    シレーナ「フロイドさんごめんなさいごめんなさい。本当にごめんなさい。もう少し!もう少し頑張って!あぁ、右手しか残ってない…この紙にドワーフ鉱山と描いて下さい!」

    F「………」

    シレーナ「…ごめんなさい…Prolonging life Tears(延命する泉)」

    F「…ァ…えっ…ぁ、お前…」

    誰だっけコイツ。

    シレーナ「フロイドさん、この紙にドワーフ鉱山と…!
    すぐに助けを…」

    F「ぁ…ジェ…ィド…じゃなくて…よかった」

    シレーナ「…え…な、なにいって」

    F「ジェイドは…オレんのだからさ…あはっ…」


    オレが一番思っていたこと。

    顔が似てるジェイドがこの立場じゃなくてよかった。

    オレとジェイドって全然似てねぇけど
    双子ってだけで本当間違えられやすいんだよね。

    足を切られたり利き腕を落とされたり
    汚ねぇオッサンにケツの穴にチンコ入れられたりこんなクセェところに居続けてもう臭い感覚がないぐらい鼻がおかしくなってるし。すげー痛いことされたり。
    …好きなもん食えなかったり。
    好きなところへ出かけられなかったり。
    それがジェイドじゃなくてよかったって
    すげぇ思うんだよね。

    でも、オレジェイドに好きってやっと伝えられて。ジェイドもオレのこと好きだったって言ってくれて。

    この間ジェイドとやっと手繋げたところだったんだよね。

    次さ、会えたら、ちゅーしたりえっちな事とかできたのかなって思うと、ジェイドのところ帰りたいなぁって死ぬほど思うよ。


    A「彼のユニーク魔法。
    Prolonging life Tears(延命する泉)は
    微力の回復能力のようですね。」

    クルーウェル「スフィスト自身あまり魔法能力が高くない為にリーチを完全には治癒できず。最後の力を振り絞らせてメモを書かせたのか。なぜスフィスト自身が助けを求めなかったのだ。」

    A「父親に脅されていたので自分から言うのは無理だったのでしょう。だから談話室の前に置いて…」


    クルーウェル「……クソ…」

    A「…ここで相談なのですがジェイドにこの事実を伝えるべきでしょうか。」

    クロウリー・トレイン・クルーウェル「…」

    なんて言ってやったらいいのかわからない。

    アズール・アーシェングロットは
    弱音を吐き出したい気持ちを堪えて
    この集まりに参加している。

    それは痛いほどわかる。

    きっとジェイド・リーチに真実を伝えたところで受け止められる精神状態じゃないのはここにいる全員がわかってる。だけど、このまま知らないままいるのも…。







    空は灰色だ。
    天気が悪く真っ黒の海の近くで1人走り回る男がいる。


    F「アハハ!ジェイド〜!!」

    J「フロイド!待ってください〜!」


    J「捕まえました!」

    F「あ〜、捕まっちゃった〜♡」

    J「フフフ。もうどこにも行かないで。」

    ジェイドはフロイドを抱きしめる。

    F「ジェイド、オレ、ずっとジェイドといたいよ。」

    フロイドはジェイドの背中に手を回した。

    J「そう思ってくれるんですか…?」

    F「うん。ジェイド。ずっと一緒にいよ」

    J「おやおや。今日はやけに甘えたですね」

    J「良いですよ。ずっと一緒に居ましょう」

    J「フロイドが好きな靴、お揃いの靴。
    片方フロイドにあげます。」

    F「あはぁっ、オレ靴好き。最後は一緒に海に帰ろうね」

    J「えぇ、フロイドとならどこへでも」

    ジェイドは人魚に戻ることすら忘れて崖から落ちてしまった。フロイドと手を繋いだまま落ちたと思っているがジェイドは1人で海に落ちた。
    傷まみれの体で海に叩きつけられた全身がじんじんと熱くなる状態で海水に入ったジェイドはフロイドと一番近くにいれた気がした。


    F「人魚が海で溺れて死ぬなんておもしれぇね」

    ジェイドの最後の記憶はフロイドに抱きしめられながら全身の痛みなんて忘れてゆっくりと霞む世界に幕を閉じた。


    崖には片方にだけ白と黒のウイングチップ残っていた。



    コンコン
    「ジェイド、いますか?」

    アズールはリーチ2人の部屋のドアをノックする。

    ジェイドはフロイドが死んだ理由を知らずに息を引き取った。

    でもジェイドはフロイドが死んだ理由なんてどうでもいい。一緒にいたいと気持ちが痛いほどあるからこそ痛みを乗り越えた人魚たちはどこか天国から地獄かわからないところで一緒に笑いながら陸と海関係なくそこら辺泳いでいる。

    end
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