レジェアルをプレイしてた時に考えてたやつ2　いつまでも名無しの権兵衛じゃ呼びづらいので、なんて呼んだらいいかを尋ねたら、そいつは黙って紙切れを差し出した。
　そこには「No.836」とだけ書いてあった。
「……Fallの管理番号じゃねぇか。もっとこう……なんかあるだろ？」
　しかしそいつは口をかたく結んだまま、さもどうでもいいとでも言うような顔をしていた。
「あー……もういいよ……。じゃあお前、これからNo.836だな」
　分かっているのかいないのか、それすらも読み取れないほど表情が欠落した顔で、No.836はわずかにうなずいた。



　それからというもの、俺は何とかNo.836の素性を聞き出そうと色々話しかけてみた。
　しかし報告書に書けるような話は何一つ出てこなかった。

レジェアルをプレイしてた時に考えてたやつ　初めてNo.836と顔を合わせたとき、その印象は最悪だった。
　無愛想でほとんど口をきかないくせに、目ばかりギラギラしていた。
　身に着けていたものは全て没収されたのか、真新しいお仕着せに身を包んでいた。
　部屋に入った俺を見ても立ち上がらず、椅子に腰掛けたまま黙ってじっと睨み付けてきた。
　それがNo.836だった。

「……ちょっと待ってください。おっしゃっている意味が分からないのですが」
　俺はただ、相棒となる新人が入ったと聞かされていただけだった。だから面食らってしまった。
　そいつの顔には警戒心がありありと浮かんでおり、口は話すことなど何もないと言わんばかりに真一文字に結ばれていた。
　相棒というより、容疑者と言われた方が納得できるような有様だった。

　最近、ペットを飼い始めた。
　私がお勤めをしている教会は、ペットを連れて礼拝にくることを禁止している。そして私は聖職者としてその教会の居住スペースに住み込んでいるため、ペットの存在はあくまでも秘密裏だ。
　まあペットと言っても半野良みたいなもので、腹が減ったらふらふらっと帰ってきて、気が済んだらどこかに行ってしまう。それに抜け毛や換毛が気になるような生き物でもないので、信者の皆様にペット飼育が露見する可能性は低いと思う。
　じゃあ私が何を飼っているのかというと……なんと言うか、まあ、非常に答えづらい。
「おーい、牛乳ねぇのー？」
　一人で住むことしか想定されていない狭い居住スペースの台所から、我が物顔の喧しい声が響き渡る。

【凛洁/凪洁】姐姐（上） 01.

一盆血水“哗啦”泼过来的时候我感到一阵恶心。鲜红被冲淡成粉红，蜿蜒过我鞋面，抬着眼睛看，砧板上同样粉红的是鱼肉，鲜嫩颜色如扒开的下眼睑，可惜到了傍晚早已不新鲜，苍蝇围城，散发尸僵般腥臭死气。

我几乎没犹豫就朝卖鱼的老板挥过拳，肥肉横生的男人肚腩堆成一座山，看似凶神恶煞实则色厉内荏，被掀翻在地后甚至爬不起来，粗黑的手指在肮脏粗粝地面上摩挲，冲我狠狠呸一口骂“婊子养的”。我面无波澜抓紧书包带，心里想，活该，谁让你弄脏洁世一给我洗干净的鞋。低下头，雪白鞋面边缘沾上隐约血点，这时我不得不想到洁世一：她在月亮下把衣服慢慢浸泡在水盆里，微光勾勒出脖颈流畅的曲线，柔软的发辫蓬松摇曳，身上的衣裙随着动作水波般流动着，纤细素白的手指像纯银。窄窄的出租屋，我躺在床上假装睡眠，眼睛却悄悄睁开道缝窥视她剪影，细巧漂亮的手腕让我时常幻想着买一只手镯套在上面，听它与腕骨碰撞时悦耳的叮当响声——可惜我只是个高中生，连学费都要靠洁世一掏的高中生。

【伊剑】回天　　1
　　可能是做了梦的缘故，意识虽然清醒了，眼睛却怎么也睁不开。脑袋昏沉沉的，无法思考，只知道衣服被冷汗紧紧贴在后背上，难受得要命。
　　头疼……再怎么努力，身体也依然不听使唤。
　　这到底是怎么回事？
　　太阳仿佛是自残月中诞生的重影，我仍被困在梦中。一把刀抵着我的胸口，执刀之人竟不是我所期待的那位；天色晦暝，看不清他的表情，而我的刀刃已然先一步没入他的血肉。
　　我盯着他，朝他的方向走去。剧痛。
　　——切割开的，是被沉重的困意粘在一起的眼皮。太阳正欲升起，我身处的地方并不是长屋。
　　Saber自黎明的曦光中向我走来，长发披散，被血块黏成一团，身上穿着一件我从来没有见过的衣服。他的步子已经有些不稳了，我立刻忍着头痛起身迎上去，扶住他的肩。

香水の話フリーナちゃんの匂いの話



「なぁなぁヌヴィレット。フリーナっていい匂いするけど、あれって何なんだ？」
「香水の事だろうか？」
「香水？」

白い妖精のパイモンと旅人の空と街中で出会い一緒に散歩をしているとパイモンが私に尋ねてきた。

「私やクロリンデ殿も彼女と同じ香水を使っている。貴族の嗜みの一つだと教えられた」
「そ、そうなのか？旅人？」
「貴族なら付けるのは普通だと思うよ。けど同じ香りというのも珍しいね」
「別に匂いはなんでも良かったのだが、彼女に使えるという意思表示でもある」

神の座を降りたフリーナだが、それでも私もクロリンデも彼女に使える部下であるという気質は抜けていない。
フリーナは嫌がるだろうが…長年の気質はなかなか抜けないものだ。