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    1_raru3

    ブレワシリーズ書いてます。
    感想はマシュマロに。貰えたら私がめちゃくちゃ喜びます。→ https://marshmallow-qa.com/1_raru3

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    1_raru3

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    タイトルの通りだしタイトルなんぞまだない
    だって私は書き上げてからタイトル考えるからな!
    企画期間外になってもなんとか書き上げる予定ではあります頑張るぞ

    企画投稿予定だった書きかけ派生withブレワルツ とある休日、ワンダーランズ×ショウタイムはセカイにて練習を始めようとしていた。司と類、KAITOは備品を用意するためにステージ裏を歩いていた。ショーの内容と演出について3人で話し合いながら、暗いステージ裏を歩く。ふと、本来そこには無いはずの大きな姿見がこの場に現れていることに気がついた。先を歩いていた司と類が鏡を覗き込む。と、2人は王様の様な服装に王冠を被った司と、大きな帽子を被り、燕尾服の様なコートを身につけた類と目があった。その瞬間、2人の体は光に包まれ。
    「なっ!?」
    「うわっ!?」
     一瞬のうちに、姿を消してしまった。そして、その場に取り残されたバーチャル・シンガーが1名。
    「えっ…?は…?」
     慌てて覗き込んでも、彼にはいつもと同じ姿の自分しか見えず。
    「…えええぇぇぇぇぇぇぇ!?」
     突然の出来事に思考停止したKAITOの絶叫がステージ裏どころかテント内に響き渡る事態となった。

    「ねぇ、司と類が居なくなったってどういうこと!?」
     数分後。KAITOは絶叫を聞いて駆けつけた寧々に掴みかからんくらいの勢いで問い詰められていた。えむは司達が心配だが、寧々を止めようとオロオロしている。
    「ま、待って!落ち着いて、寧々ちゃん!思い当たる事があるから、一旦座ろう!」
     KAITOの必死の説得に、寧々も不満気ながらも座席に着席する。いつも口ではああ言っているが、寧々も2人が大切なのだ。KAITOは深呼吸して口を開く。
    「さて、2人はこの世界の他にももう一つ、別の世界があると聞いても信じるかな?…あぁ僕達が今現在いるこの“セカイ”の事じゃないよ。」
     寧々は考え込みながら答える。
    「全く別の世界?今までだったら信じられなかっただろうけれど…セカイの存在を知って、セカイで戦い始めた今ならまぁ…そう言われたらあり得るかもしれない、程度には信じちゃうかも」
    「じゃあじゃあ、司くん達はその別の世界?っていうところに行ってしまったの?」
    「そうみたい。さて、その“別世界”の話をしようか」
     KAITOの話をまとめるとこうだ。
    ・この世界と繋がったもう一つの世界がある
    ・もう一つの世界は所謂ファンタジー世界であり、穢れの怪物ではなく魔物が存在する上、魔法と戦いが発展し、様々な国が存在する
    ・この世界との時間の流れの差がまちまちで、この世界と同じ流れの時もあれば早い時も遅い時もある
    ・この世界と同じ顔(時には同じ名前)の人物が存在する
    ・その世界の中にも同じ顔や名前の存在がいるが、それが当たり前なのでその世界の人々はそれに違和感を持たない
    ・この世界と向こうの世界で同じ顔の人物は運命が近しい可能性がある
    ・向こうの世界で何か問題が起きた際に、こちらの世界の“戦う者たち(セカイで戦う人々)”を呼ぶ事がある
    ・呼ばれた人間は向こう側で原因となるものを倒すとこちらの世界へと強制的に帰ってくる
    「…と言ったところかな。まぁ、僕達も行ったことも行った人を見た事も今までなかったからね…この情報はオリジナルの僕達から各世界の僕達へ伝えられる情報だけしか知らないのだけれど…」
     困った顔で笑いながらKAITOの話は締められた。
    「別の世界かぁ〜!あたしも行ってみたいなぁ!」
     えむは目を輝かせて言う。一方寧々は不安気な顔をしていた。
    「2人は…いつ帰ってくるんだろう。っていうか向こうの世界ってこっちよりも命の危険があるんじゃない?無事だといいんだけれど…」
    「いつ戻るかはもう…こっちとの時間の流れの差と2人がどれだけ早くその事件を解決するかによるからね…身体の危険については本当に危険になると強制的にこっちに戻ってくるらしいから…多分大丈夫。2人を信じて待とう」
     そう結論付け、えむが咲希を通じて司について連絡を入れることになり、この日は解散となった。

     向こうの世界、王宮にて、昼下がり。王様と錬金術師はガーデンで2人の午後のティータイムを過ごしていた。
    「む、今日の紅茶とクッキーも美味しいな。流石術師だ」
    「ふふ、ありがとう、王様。貴方のために僕はいつも万全を尽くすよ」
     寄り添う2人に穏やかな空気が流れる。が、急に大きな魔力の反応が生じる。術師が王を庇う様に魔力の発生源の方へ向くと、ポンと司と類がガーデンに現れた。
    「ッ誰だ!」
    「うぉっ!?」
     術師が現れた2人に向けて放った魔法を、司は類を庇いながら避けた。
    「そもそもここはどこだ!?そして類とオレ似のお前達は誰だ!?」
     司は類を庇って抱きついた体制のまま盛大に混乱する。類も急な転移と着いた先の自分似の存在からの攻撃に思考停止し、黙り込んでいた。術師は主を守る為に謎の存在に対し敵意剥き出しし、庇われた王は相手を観察していた。王が2人に口を開く。
    「落ち着け、お前達。一体此処にはどうやって来た?此処は魔導王国の王宮の中庭、魔法を使ってもそう簡単に侵入できる場所ではない」
     王からの問いかけに、司は口を開く。
    「オレも理解していない上に、脈絡も無い話だと思うのだが…」
    「構わない。お前達の来た方法と理由が知りたい」
    「ちょっと王様!来た理由なんてなんとでも言えるだろう!」
     術師の反論を王は視線だけで抑える。なおこちらを見続ける王と黙り込みながらも訝し気にこちらを見つめる術師の視線を受けながら、司は記憶を頼りに口を開く。
    「確か…オレ達はセカイでショーの練習の準備をしようと、ステージ裏を歩いていたんだ。そうしたら、本来その場にあるわけがない謎の鏡があって…鏡を覗き込んだら、お前達と全く同じ格好をしたオレ達…というかお前達だろうか。と目が合ったんだ。そうしたら光に包まれて…いつの間にか此処にいた」
     類もこくりと頷く。王は記憶を確かめる様に考え込んでいた。術師は眉を寄せて呟く。
    「これ…多分君達は別の世界から来た、とでも主張したいみたいだね。僕としては信じられないのだけれど…」
    「いや、ちょっと待て術師。確か文献にそう言った文言の話が載っていたはずだ。それに魔力の流れや解析の魔術を使った結果この青年は嘘をついていない。信じても大丈夫だと思うぞ」
    「…王がそう言うのであれば…」
     王の言葉によって不満げながらも術師は引き下がる。類と司は胸を撫で下ろした。
    「さて、他世界の人間がこちらに呼ばれたということは、やらなければいけないことがあるのだろう。それまで此処にいさせようか。王城だと安全だからな」
    「そうだね。王城だとアスカも見てくれるし、僕やみんながいる。他の場所よりも安全だろうね」
    「あ、そうだ。お前達、名前を教えてもらえないだろうか?いつでもお前ではいけないだろう。悪い様には絶対にしないと約束する。…あぁ。相手に自己紹介させるならこちらが先に名乗るのが礼儀だな。オレはこの魔導王国の国王、ツカサだ。オレのことは王と呼んでくれ」
    「僕は王様の専属錬金術師兼魔道士、ルイだよ。術師とでも呼んでほしい。この世界では同じ顔と同じ名前の存在は当たり前にいてね。役職名で呼ぶのも当たり前なんだ。僕や王様と同じ顔の人も当たり前にいるから気をつけて」
    「む、そうなのか…オレは天馬司、スターになる男だ!王様、居場所をくれてありがとう。感謝するぞ」
    「僕は神代類、ワンダーランズ×ショウタイムの演出家だよ。僕なんて今まで一言も喋っていなかったのに信用してくれたこと、感謝します」
     2人は自己紹介をしてぺこりと挨拶をした。するとノック音と共にガーデンの扉が開かれる。司の顔をした軍服を着た青年が飛び込んできた。
    「将校か、どうしたんだ?本日は森側(もりぎわ)の町の様子を見に行く予定であったはずだが…?」
    「それについて向こうから市民や森の民達から不穏な噂が届いてな…それに、魔術士からも同じ件について情報が本日届いたから王と術師にも相談しようかと。こちらの2人は?」
     恐らく「魔術士」からのものであろう手紙を見せると、司達の方をちらりと見る。
    「この2人は…異世界からの来訪者、といったところだ。このタイミングで彼らが来たということはこれが為すべきこと、なのかもしれないな」
    「オレは天馬司、こっちの紫髪が神代類だ。よろしく頼む」
    「オレはこの魔導王国の正規軍の将校、ツカサだ。気軽に将校とでも呼んでくれ。ふむ、2人にも関わりがある可能性があるならば聞いてもらおうか。数日前、町の民と森の民合同の手紙が届いたんだ。内容は『怪しい人物が町や森を彷徨いている』という内容。オレの契約者である魔術士にも手紙を送り別ルートで調査してもらい、オレも本日向かう予定であったんだ」
     黙って将校の話を聞いていた類がねぇ、と彼に声をかける。
    「先程から気になっていたのだけれど…その『魔術士』って誰なんだい?契約とかなんとか…」
    「ん?あぁ。森の民の住む森の奥で彼らにもあまり知られずひっそり暮らしていた男だ。年齢不詳。穏やかな魔物と心を通わせられるから“魔”術士。町と森の共存を望んで奔走していた時に出会い、オレの想いに共感し、ついでに惚れられて力になるからと言われ契約した。…まぁ、いい奴だぞ?」
    「来客に毎回悪戯をするのはどうかと思うけどね、僕は」
     眉根を寄せてつぶやく術師に他の面々は苦笑する。
    「う、うん。遮ってごめんよ。続き、聞かせてくれるかい?」
    「うむ。まぁそんな時に魔術士から届いた手紙。内容は『とある隣国の貴族がその国の王位を狙っている。クーデターを起こすためにあの森にある黒い油を狙っている。君はそんなことをしないであろうけれど、放置すればあの町が危険なことになるだろう』といったところだ。そいつを捕まえるまではオレの仕事だが、送り返したり隣国に状況を伝えるためには王の協力も必要だと思い、ひどく申し訳ないがお願いをしに来たんだ。…って王様?何を笑っているんだ?」
     目を丸くして将校は聞く。王は穏やかな顔でくすくすと笑っていた。
    「ははは。いやぁ、魔術士は将校のことを大層信頼しているんだなぁと思ってな。だって、君ならやらないだろうけれど、って言っているんだぞ?…それにしても、その貴族とやらは馬鹿なのか?町と森に危害を加えるということは他国である我が国に危害を加えるということだ。そんなことも考えていなかったのか?自らのことしか考えていないのだろうな。まったく、王の器ではない」
    「本当にね。さっさととっ捕まえて向こうできっちり裁いて貰おう。あっちの現在の王は優しくてまともだからね」
     不満げに王と術師は言う。司と類もその貴族の思惑に戸惑いと不快感を示していた。
    「なぁ類。恐らく彼は鳳邸で行ったショーの将校と近い人物なのだろう。あの貴族とやら、あの時類が演じた参謀よりも酷いな…」
    「そうだね。少なくとも彼は国内だけで済ませていた。貴族については…私利私欲だけで行動し他のことは何も見えていないように感じる。うん、どうしようもないだろうね。僕達はそいつの思惑を潰せば帰ることができる…ということだろうか」
    「あぁ、そうだろうな。さて。錬金術師、将校、1時間後に出発する。準備をして魔術転送装置前に集まってくれ。万が一…というかあの手は十中八九大人しく捕まることなんぞないから戦闘準備もしておけ。司と類は…そうだな、将校と共に行動してくれ。将校、頼まれてくれるか?」
    「あぁ。では1時間後に。いくぞ、司、類」
    「あ、あぁ」
     王と術師に見送られながら、司と類はガーデンを出た将校に慌てて付いて行った。
     2人が将校に付いて行った先は、正規軍本部の彼の執務室であった。内装は必要以上の物を置かずシンプルかつ機能的なものであった。
    「この必要以上を置かない感じ、なんだか司くんの部屋みたいだねぇ」
    「そうなのか。まぁここは執務室で私室ではないからな。私室は恐らくここよりは雑…だと思うぞ」
     類の話に答えながら、将校は剣や調査資料を準備していく。ふと、類の中に疑問が浮かんだ。
    「そういえばさ、王様って魔術の天才なんだろう?魔法でその街への転移とかってできないのかい?」
    「使えなくはないが、転移魔術は距離によって消費魔力が大きくなるからな。その上複数人の転移となるとさらに大きくなる上に魔力残滓も多く残ることになる。王は魔力も豊富ゆえ使用魔力上の問題は少ないと思うがな…ああだこうだ言ったが、つまりは厳しくはないが位置特定的なリスクがあるということだ」
     よくよく考えるとそうである。遠くの街どころか異界へと行っても消費魔力の変わらずリスクも無いRPGの転移魔法は凄いのだと類は改めて考えた。司も観察して気がついた疑問をぶつける。
    「なぁ将校。着替えなども準備しているみたいだが、その転移装置とやらでは森側の町へは行けないのか?」
    「その疑問には半分イエスと答えるべきだな。国防の関係もあって、王都にある装置からは少し遠めの町にしか飛べないんだ。近場の町へは徒歩や馬車で移動するからな。ここから国境近くの森側の町へはあと2つ装置を使うことになる。今日のうちに装置と馬車を利用しながら目的地へといける装置のある町へと向かい、今日はそこで泊まって朝一番で森側の町へと向かう予定だ」
     将校が準備を終わらせて3人は装置へと向かって行った。装置は石造りの少し古びた建物の中にあった。王と術師はまだいない。3人が先に着いたようだ。司達が装置や建物を見ていると、王と術師が建物へと入ってきた。術師の服装は変わっていなかったが、王はマントを脱ぎ、動きやすくかつ気品ある服装でその場に訪れた。
    「すまない。待たせたか?」
    「いや、オレ達も先程来たところだ。出発するか?」
     5人が転移装置へと乗ると、王は端末を操作する。端末が青い光に包まれ、転移されていった。
     馬車と転移装置を使った司達の半日旅。5人は馬車の中で互いや相方の話で盛り上がっていた。





    別世界side設定

    私がテイルズ好きなので精霊名はテイルズ(光はいっぱいいるけど私がエクシリア推し多いからエクシリアのアスカ)(私がラタ騎士及びエミル/ラタトスクが推しなのでラタ様入れた)

    王様(キング・オブ・スマイル)
    光の精霊の加護を受けたとある国の王様。日中は陽光溢れ、夜も優しい月明かりが包む魔導王国。彼は光の精霊アスカの加護を強く受けている。魔術は一通り得意だが、特に光属性の魔法が得意。回復術もできるよ!

    錬金術師(マスターテールコート)
    王様の側近。天才の錬金術師。土の精霊ノームはモノを形作る錬金術師を好み錬金術師達はノームを信仰する。彼は特に大きな才能を持ち、ノームに特に愛されている。王様ガチ勢で1番大切に想っている。

    将校
    魔法王国の軍に所属する青年。一応地位はめっちゃ高い。物理チート枠であり、物理の将校、魔法の王様とWチートである。雷の精霊ヴォルトの加護を受けており、動きが素早く剣に雷の力を与えることができる。「迅雷の将」の異名を持つ。

    森の魔術士
    黒い油があると言われる森に住む、錬金術やさまざまな魔法を操る青年。将校とは彼が街と森の調和の為にこの地に来た時に出会い、彼の調和への想いに同調して彼と契約した。契約するまで彼の存在は森の民達にもあまり知られておらず、ひっそりと暮らしていた。魔物の王たる精霊ラタトスクと関わりがあり、彼自身も穏やかな魔物と心を通わせる。来客に悪戯する悪癖がある。
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