Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    1_raru3

    ブレワシリーズ書いてます。
    感想はマシュマロに。貰えたら私がめちゃくちゃ喜びます。→ https://marshmallow-qa.com/1_raru3

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 24

    1_raru3

    ☆quiet follow

    DQ10 ver.6.4ネタバレ注意!
    時系列はパドレを救出した夜。
    家族との接し方がわからない英雄と親子水入らずで話したい両親の話。

    #DQ10
    #DQ10自キャラ
    dq10OwnCharacter
    #パドレ
    padre
    #マローネ
    marrone

    家族との接し方(時系列:ver.6.4 パドレ救出日(神話時代への時渡り前))
     今日、私はメレアーデと一緒にパドレさん…ううん、お父様を救出した。パドレア邸のメイドさん達が家族が揃ったお祝いの夕食の準備をしてくれた。夕食の後、ユーライザは久方ぶりの家族団欒の邪魔はしませんから、とメレアーデと一緒にエテーネ王国本島へと帰っていった。
     現在、私は居間でお父様と2人っきり。マローネお母様は私達に気を遣って席を外している。私はお母様を優先しようとしたけれど、お母様は私のことは大丈夫、あなた達もお話ししたいのでしょう、と言われてしまっている。…どうしよう、親子としての接し方がわからない。そう私が内心オロオロしていると、お父様の方から話しかけてきた。
    「そうだ、ヒマワリ。あれ以降の…キュロノスとの決戦以降の、今までの話をしてくれないか?」
    「あっ…はい。…えぇと、どこから話そう…」
     それから、色々と話した。キュルルの力を借りてキュロノスを倒したこと。メレアーデによってこの時代にエテーネ王国がこの時代に転移したこと。永久時環を使って世界を再生させたけれど、代わりにキュルルが消えてしまったこと。女魔王(ヴァレリア)に半殺しにされ、魔族の姿を手に入れたこと。色々あって、大魔王になったこと。世界中のみんなと力を合わせて、ジャゴヌバを滅したこと。(もちろん、力を貸してくれた人の中にメレアーデやマローネお母様が居たことも言っている。)現在進行形で巻き込まれている天星郷でのあれこれは、天使の存在はアストルティアの人々に認知されてはいけないみたいなので、曖昧にしておいた。
     ぽつぽつと話していたけれど、ふと顔を上げると、お父様が少し寂しそうな顔をしているのに気が付いた。
    「お父様?どこか寂しそうな顔をしていますけれど…何かあったのですか?」
    「っ、あぁ、そうだな…」
     お父様は何か言いたげに目を逸らして考え込んだ。そして、言うことを決意したようで、私と目を合わせて口を開く。
    「ヒマワリ。お前に父さんと読んで欲しいと願った時や先程時の牢獄から救い出してくれた時のように、お父さんとは呼んでくれないのか?」
    「それは…必死だったので。けれど…この国は共和制になったといえども、貴方は王族ですし。だったら私も王族ですよね?でしたら、親子といえども最低限のマナーと礼儀です」
    「だが、俺はお前に気軽に話して欲しいんだ。確かに俺達は元王族だが、それ以前に私達は親子なんだ。俺は、俺達は、お前と普通の親子として接したい。だが、俺もお前と家族として接することなく生きていたせいで、接し方があまりわかっていないがな…」
    「そう、ですか…?実は、私もなんです。あの時、胡蝶の秘術でお父様を救い出した時になんとなく確信はしてました。そして、時獄の迷宮でお父様も私が娘だと知りました。あの時、私も改めて自分が貴方の娘だと認識しました。けど、すぐに離れ離れになってしまった。でもせっかく親子だとわかったのなら、父からの最期かもしれない願いは聞き届けたかったんです。けど、こうやって再会できて、どうやって接したら良いのかわからなくなってしまって…」
    「そうだったのか…ならば、尚更だろう。俺たちには親子と実感する時間が無かったんだ。だから、今からでも遅くない王家とかそう言ったことは関係ない、ただの家族として過ごしてみないか?俺も、マローネも、そう望んでいるんだ」
     その時、私達がいた居間の扉が開いた。そこにいたのは…
    「パドレの言う通り。貴女がちょっとよそよそしくて私、寂しかったのよ?」
    「マ、マローネお母様…!?」
     そう、そこにいたのはマローネお母様だった。
    「盗み聞きしてしまってごめんなさいね。けれど、私も貴女と普通の家族として接したいのは本当なの」
    「お母様…」
    「俺達2人がそう言っているんだ。…そうだな、こちらの時代のご両親にしたように接してもらって構わないんだぞ?」
     お父様とお母様からの本当の言葉。…そっか。普通の親子として接していいんだ。
    「本当に…本当にいいの?」
    「「いいんだ(いいのよ)」」
    「っ、お父さん、お母さん!」
    「なんだ?」
    「もっと色々話したい!眠くなるまでで大丈夫だから、もっと話をしてもいい?」
    「いいのよ。もっとお話をしましょう。ヒマワリが満足するまで、ね」
     そうだ、ちゃんと話さないと。
    「お父さん、お母さん、私、紹介したい人がいるんだ。私の兄さん」
    「あなたのお兄さん?こちらの時代で一緒に育ったの?」
    「うん。大事な兄で、…私のせいで重い運命を背負わせてしまった人。兄さんも私の家族だから、お父さん達に紹介したいんだ」
    「そうか!確か時獄の迷宮の記憶の世界でも言われていたな。俺も会ってみたい」
    「わかった。諸々が片付いたら、絶対に兄さんを連れてくるよ」
    「はは、楽しみだな。さてヒマワリ。まだまだ話し足りないことがあるのだろう?もっと俺達に聞かせてくれないか?」
     親子水入らずの会話と共に、パドレア邸の夜は更けていった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works