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    有吉ヒナコ

    @arihina_2go

    MHRise/20↑/ウツハン♂・ハンウツ・他ハン♂受け/基本小説たまに絵/

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    有吉ヒナコ

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    ハンウツ。ウツハン♂前提。
    教官の目は綺麗だねと言いたいだけの話。

     恋人同士になってから、あの子の帰りが待ち遠しくなった。
     早く会いたい。触れたい。溢れる想いを伝えたい。
     あの子は嫌そうな顔をするけど、それでも、俺を引き剥がそうとしたりはしない。
     それは不器用なあの子なりに、俺の愛情を受け入れてくれている証だと思うのだ。


    「お帰り、愛弟子!」

     今日もいつも通り、無事に帰還した愛弟子を抱き締める。愛弟子は少し眉をしかめるけど、今日もやっぱり、逃げる素振りは見せない。

    「今日も元気で帰って来てくれたね! 俺は嬉しいよ!」
    「だーから人前で抱き付くなって……まあそれは今日はいいや。今日はアンタに、土産があんだけど」
    「俺に?」

     問い返すと愛弟子はポーチを探り、小さな何かの鉱石を取り出した。黄金色をしたそれは、夕日の光を受けてキラキラと輝く。

    「それは?」
    「今日狩ったバサルモスの体に付いてたんだ。珍しい色だろ? 素材としちゃ使えないだろうが……」
    「これを、俺に?」

     胸がじんわりと、温かくなるのを感じる。目に付いた綺麗なものを贈り物にしてくれるなんて、まるで小さい頃のようだ。愛弟子のそんな変わらない純粋さが、心から嬉しかった。

    「ありがとう、愛弟子。大切にするよ」
    「……」

     だからそう言って、笑って受け取ったのはいいのだが。愛弟子の反応は、何故だか芳しくなく。

    「……愛弟子?」

     何か、俺は間違えてしまったのだろうか。そう不安になった瞬間、愛弟子の手が俺の頬に触れた。

    「……ホント、ハッキリ言わねえと解んねえんだな、アンタ」
    「……え?」
    「同じだろ。アンタの目の色と」

     言われてハッとなる。確かにこの鉱石の色は、俺の瞳の色——。

    「アンタの目の色だから、アンタにやりたかった。……ま、カッコ付けとしちゃ失敗したが」
    「愛弟子……」
    「——綺麗だ。この鉱石も、アンタの目も」

     そう優しく笑う愛弟子に、頬が熱くなる。ああ、この子ときたら普段は可愛らしいのに、どうして時折こう——。

    「今夜、アンタの家に行く」

     男の顔で笑う愛弟子に、胸が高鳴る。

    「今夜は、俺がアンタを抱く。……何となく、そんな気分なんだ」

     そう宣言すると、愛弟子は俺の肩をポンと叩いて去っていった。残されたのは、黄金色の鉱石を手に立ち尽くす俺。

    (……ああもう)

     顔がどんどん熱くなる。本当は俺の方が、君をこんな気持ちにさせたいのに。

    (これじゃあ君の事がすごく好きだって——また思い知らされるじゃないか)

     ああ、愛弟子。やっぱり俺は、君には敵いそうにないよ。
     今夜、愛弟子に組み敷かれるだろう自分に思いを馳せながら、そんな事を俺は思った。
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    🍏🥝🍣現遂🍣🥝🍏

    PAST〈法庶04〉
    【ふたりハミング】
    いま見たら全年齢じゃなくて法庶だなと思った。
    あと、ほせ殿にサラッと高度な事?をさせてる気がする。
    通りすがりに一度聴いただけの曲、その場で覚えて、知らないその後の部分に即興で別パートメロディ作って一緒に歌うって……
    でも、この二人で歌ったら声とか意外と合いそうで妄想が楽しいです。
    徐庶が最初は法正の事が苦手だったって場面設定もあまりやってなかったかも
     「♪♩♬♩♫〜〜……」
     書庫の棚の前に立って資料整理をしていた徐庶は、何となく曲を口ずさんでいた。何日か前に街で耳にした演奏が印象的だったのか、メロディが自然と鼻歌になって出てしまう。沢山あった仕事が片付いてきて、気が抜けていたのかもしれない。
     ふと気配に気付いて横を見ると、いつからか通路側に法正が立っていて徐庶の方をじっと見ていた。外の光で若干逆光になった彼の姿に少したじろぐ。
     この人に鼻歌を歌ってる所なんか見られてしまうなんて……

     徐庶は法正のことが少し苦手だった。
     諸葛亮と彼の反りが合わず空気がギスギスした時は仲裁役になる場面もしばしば、用があって何言か言葉を交わしたこともある。しかしそれ以上はあまり関わりたくないと、苦手意識を持つ男だった。
    1964