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    なず🪷

    @nazunazu_ta

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    なず🪷

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    ⚠️冰河×沈清秋(女体化)です
    系統によって女の身体にされた師尊が、冰河にいろいろ教えてあげる話。
    R18は後編に。後編はまた出来次第アップします。

    #冰秋
    iceAndAutumn

    洛冰河補完計画(前) ある朝目覚めたら、本来下半身にあるべきものが綺麗さっぱりなくなり、代わりにある筈のないものが胸元で堂々と存在を主張していた。

    「……おいこらクソ系統」

     俺は牀榻から起き上がると取り敢えず手元にあった下衣を羽織り、通常なら平たい筈の胸――現在はたわわに膨らむ柔らかなそれ――を親の仇の如く睨みつけながら、系統を呼び出す。
     怒りを表す為にわざと低い声を出したつもりがやけに高い声が出てしまい、それが更に俺の怒りを募らせた。

    【はい、おはようございます。系統は二十四時間快適な暮らしをサポートしております】

    「挨拶はどうでもいい。なんだこれは」

     己の胸を指差しながら、空中に現れたスクリーンに向かって声を荒げる。

    「なんで! 俺の身体が! 突然女になってるんだ!」

     そう。今の俺の身体は、何故か女性化していた。
     冰河に比べたら小さいけれど、それでも成人男子の平均くらいのサイズはあった筈のナニが綺麗さっぱりなくなり、その代わりに、胸が。
     しかもそこそこ大きくて張りもある、男なら思わず触ってみたくなるような美乳。

    【ミッション『洛冰河補完計画』が発動されました。ミッションがクリアされるまで、女性化は解除されません】

     脳内に響く淡々とした系統の声に、俺は思わず眉を顰めた。

    「『洛冰河補完計画』? どういうことだ。今の冰河に何か足りないものがあるとでも?」

     どっかのアニメみたいなミッション名やめろ。ていうかそもそも、うちの弟子はどこからどう見ても完璧だろうが!

     心の中で盛大に文句をつけながら、目の前に浮かぶ半透明のスクリーンを睨み付ける。

    【本来の洛冰河は類稀なる美貌と強大な魔力、そして三千人もの女性を後宮に収める程の精力と性的技巧の持ち主でした。しかし、現在の洛冰河は女性経験が一切ありません】

    「そこかよ⁉︎」

     予想外すぎる系統の言葉に、思わずスクリーンに向けて突っ込みを入れてしまう。

     確かに、この世界の冰河には女性との性的経験がない。
     あの日埋骨嶺で俺に童貞を捧げて以来、いやそれ以前からひたすら俺に一直線なのだ。

    「けどだからって、なにも俺を女性化させなくたっていいだろう⁉︎」

     吠える俺に対して、系統が再び淡々と答える。

    【今回のミッションのクリア条件は洛冰河に女性との性交を経験させることです。最善の手段として貴方を女性化させましたが、別の女性との経験でもクリアとなります。そちらの方がよろしかったですか?】

    「そ、それは……」

     思わず言葉に詰まってしまう。

     冰河が、俺以外を相手にする。

     いくらミッションのためでもそれが到底受け入れられないくらいには、俺だって冰河を愛している。

    【それでは、ミッションクリアに向けて頑張ってください。健闘をお祈りします!】

    「うるさい!」

     怒りに任せて、手元にあった扇子をスクリーンに向かい投げつける。瞬間、スクリーンはすっと消え去り、扇子は無情にも壁にぶつかってぼとりと床に落下した。

    「――師尊? どうかなさいましたか?」

     ちょうどその時、今まで姿の見えなかった冰河が部屋へと入ってきた。恐らく朝餉を用意してくれていたのだろう、手に持った盆の上で美味しそうな粥が柔らかな湯気をたてている。

    「び、冰河!」

     俺は慌てて羽織っていただけの下衣の前を掻き合わせた。が、もう遅い。

    「し、師尊⁉︎ そのお姿は一体……⁉︎」

     悲鳴のような声と共に、手に持った盆ごと粥が落ち、がしゃりと器の割れる耳障りな音が竹舎に響き渡った。


     ****


    「あー……つまりだな。先日麓の街へ妖魔の討伐に赴いたことがあっただろう。そこでどうやら妖魔の陰の気を過剰に浴びてしまったようなのだ。放っておけばそのうち元に戻るだろうから案じずともよい」

     冰河に語ったこの説明は、もちろん口からでまかせだ。まさか本当のことなど言えるわけもない。

     大体いくら『狂傲仙魔途』の世界観に則ってるとはいえ、女とヤったことないから完璧じゃないとかおかしくないか⁉︎

     そんな心の叫びを他所に、俺の言葉を疑うということを知らない冰河はあっさりと納得して安堵の息を吐いた。

    「そうだったのですか……。流石師尊は博識でいらっしゃるのですね。この弟子は安心しました!」

     その素直な笑顔が眩しい。

     すまん、本当はおまえとこの姿でヤらない限り元には戻れないんだ。
     けれども、いくらなんでも女の身体になってすぐさま『さあヤるぞ』という心境にはなれない。
     まあいずれ我慢が出来なくなった冰河が襲い掛かってくるだろうから、その時までに覚悟を決めておけばいいだろう……多分。

     ていうか、冰河はもちろん俺だって女性との経験なんてないんだが、いざという時大丈夫だろうか。

     思わずそんな不安に駆られてしまう。いやマジでやばくない?

    「それにしても、師尊はやはり女性となってもお美しいのですね……」

     己の思考に沈み込んでいた俺は、冰河のうっとりしたような声にふと我に返った。

     冰河に言われて改めて自分の姿を見下ろしてみると、掻き合わせた下衣から覗く胸元は見事な谷間を作り出しており、衣との境目からは昨夜冰河によって刻まれた吸い跡や噛み跡が垣間見える。さらに下へと目を遣ると、男の姿の時よりむっちりと肉感的になった太腿が見えていて、こちらにも吸い跡と噛み跡が満遍なく散りばめられている。ぶっちゃけ、かなりエロい。
     では果たして顔はどうなっているのかと、冰河に手鏡を用意させて覗き込んでみた。
     そこには、いつもより柔らかな面立ちに、紅をさしたかのような赤い唇をした紛うことなき美女の姿があった。昨夜がちょうど三日に一度のアレの日だったこともあって、疲れ切って気怠さを纏った目元がなんとも言えず艶かしい。

    「おおお……」

     なるほど、俺が女になるとこんなになるのか……。なんという美人。

     複雑な気持ちで鏡に見入っていると、肩にふわりと暖かなものが掛けられた。

    「師尊、そのままでは風邪をひいてしまいます。少しお身体が小さくなっているようですので、今すぐ寸法の合うお召し物を用意して参ります。それまではそちらをお召しになってお待ち下さいね。朝餉は申し訳ありませんがその後に改めてお待ちいたします」

     冰河がそう言って掛けてくれたのは、自身の外袍だった。
     そして俺を安心させるように優しく微笑みかけると、さっと踵を返して竹舎を出て行く。

     ……んん? やけに紳士的な対応だな?

     正直、もっと大騒ぎした挙句触ったり揉んだり舐めたりされるかと思ったのに拍子抜けだった。
     有り難いことの筈なのに、なんだかモヤモヤと複雑な思いが湧き上がってきて、肩の外袍を強く握りしめる。

     その外袍は女性化して小さくなった身体にはやけに大きく、妙なよそよそしさを感じさせた。


     ****


     俺が系統によって女の身体にされてから、早五日。

     俺は表向き体調不良ということにして、竹舎から出ることなく人目を避けてひっそりと生活していた。なので、俺の今の状態は冰河以外に誰にも知られずに済んでいる。

     そしてこの五日間の間、冰河は驚くほど穏やかで紳士的な態度のままだった。
     お約束である三日目あたりで我慢できず押し倒してくるのではないかと覚悟していたけれど、意外なことにそれすらもなくその日も優しく牀榻に寝かしつけられてしまった。

     なんだこれ。あの冰河が俺に対してずっと手を出してこないとか、そんなことあるか?
     そういえば女の身体になって以降、冰河は俺と目を合わせなくなっている気もする。

     流石に俺も不審を通り越して、段々と不安になってきた。

     もしかしてこの世界の冰河は、女の身体に一切興味がないのではないだろうか。

     そういえば俺の知る限り、冰河は昔から女というものに興味を示したことが一度もない。紗華鈴のあの露出度の半端ない姿を見た時だって、或いはその他諸々の美女が現れた時だって眉一つ動かさなかった。

     いろいろと思い返してみると、冰河は女に興味がないというその考えがまさしく真実であるような気がしてきた。
     美女三千人ハーレムの主だった筈の冰河が、俺のせいで性癖が歪んでしまったばかりになんてことだ。

     ――ていうか、それが事実であるなら俺はどうやって元に戻ればいいんだ?

     俺はあまりにも絶望的な現実に、思わず頭を抱え込んでしまったのだった。



    「――今日はあまり食欲がないようですね。どこかお身体の具合でも?」

     夕食時。
     俺の目の前の膳がほとんど減っていないのを見た冰河が、その秀麗な眉を微かに顰めた。

    「いや、身体は特に何ともない。せっかく作ってくれたのにすまないな」

     冰河が俺のせいで性癖を歪められたのではないかという罪悪感と、ならば俺はずっと女の身体のまま元に戻れないのではないかという焦燥感。そして何より、このままでは冰河が俺への愛情を失ってしまうのではないかという不安感。

     それら全てが俺の中でぐるぐると渦を巻いていて、本来なら美味しい筈の食事がまともに喉を通らない。

     手でそっと膳を押しやって下げるよう促すと、冰河が更に心配そうに眉を下げる。

    「やはり、お身体が元に戻らないことに不安を感じていらっしゃるのですか? 大丈夫です、きっと元に戻りますから」

     冰河の言葉に、思わず溜め息を吐く。
     きっと元に戻る、か。
     それがそうとも言えないんだよなあ……。

    「……冰河よ。師がもしもずっとこの姿のままであったとしたら、そなたはどうする?」

     その時の俺は恐らく余程思い悩んだ顔をしていたのだろう。冰河は俺の問いに軽く目を見開いた後、優しい笑みを浮かべ俺を包み込むように抱き締めた。
     冰河に抱き締められるのは、この身体になってから初めてだ。小さくなった今の身体は、以前と違って冰河の腕の中にすっぽりと収まってしまう。

    「心配なさらないでください。例え何が起ころうとも、この弟子は永遠に師尊のお傍におります」

     力強い声と共に、腕に力が込められる。

     嘘つけ。おまえは女の俺に興味なんかないくせに。

     心にもないことを言う冰河が憎らしくなり、わざと柔らかな乳房を押し付けるように身を擦り寄せてやった。

    「し、師尊……」

     冰河が困惑したような声を上げる。

     ふん、せいぜい困ればいいんだ。なんならもっと困らせてやる。

     ちょっとした意趣返しのつもりで、そのまま腹部に手を這わせてみる。と、やけに熱く硬いものが手に触れた。
     剣の柄でもぶつかったのかと、何気なく目線を下に向けてみる。するとそこには、衣服越しでも明らかな程雄々しく勃ち上がって存在を主張する冰河の立派な天柱があった。

    「……へ……?」

     意味がわからず、思わず間抜けな声が洩れてしまう。
     その声で俺の視線が何に向かっているか気付いた冰河が、真っ赤になりながら慌てて後ろに飛び退った。 

    「も、もも申し訳ありません師尊! 師尊がお身体の変化に悩み苦しんでおられるのでずっと我慢していたのですが、あまりに魅力的なお姿にこの不肖の弟子は修行が足りず……!」

    「ま、待て落ち着け冰河」

     そのまま床に手をついて謝ろうとする冰河を慌てて押し留める。

     ずっと我慢をしていた、だと? 女の身体になった俺に興味を失ったわけじゃなく?

    「……そうなのか。てっきり冰河は、女の姿である私ではその気にならないのだとばかり……」

     呆然としたまま呟くと、冰河が顔を上げて猛然と抗議してきた。

    「私が師尊に対して欲情しないなど、天地がひっくり返っても有り得ません! 男でも女でも、例え獣の姿であろうとこの弟子は師尊を愛する自信があります!」

     いやいやいや、流石に獣姦は駄目だろう。

     きっぱりと言い切る冰河に、嬉しいけれどちょっとだけ引いてしまう。

     そういやこいつ、日月露華芝の身体だった時も当たり前のように押し倒してきてたな。中身が俺でさえあれば、外側はどうだっていいということか。そうか……。

     いつのまにか口許が緩んでいることに気付き、慌てて扇子で顔半分を隠し咳払いをする。

    「ん、んんっ。あー……冰河、実はそなたに頼みたいことがあるのだが」

     俺の言葉に、冰河がぱっと顔を輝かせた。

    「はい、何でしょう。師尊の頼みとあらば、どんなことでも叶えてみせます!」

     その真っ直ぐな瞳に、先程まで疑ってしまっていたことへの罪悪感で胸が痛む。すまん冰河。

    「先日私は、この姿は妖魔の陰の気を大量に浴びたせいで、放っておけばその内元に戻ると言ったと思う。だがしかし、陽の気が足りぬようで己の力だけではどうにも元の姿に戻れそうにないのだ」

     そこまで言って、一旦言葉を止める。この先を告げるには、少しだけ勇気が必要だった。

    「――だから冰河、そなたが私に直接陽の気を注ぎ込んでくれぬか?」
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